9日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、景気回復の頭打ち懸念が後退

市況
2021年7月12日 7時32分

■NY株式:米国株式市場は反発、景気回復の頭打ち懸念が後退

ダウ平均は448.23ドル高の34,870.16ドル、ナスダックは142.13ポイント高の14,701.92で取引を終了した。

長期金利の上昇を受けて、景気回復への懸念が後退し、寄り付き後、上昇。終日堅調に推移し、主要株式指数は史上最高値を更新し、引けた。セクター別では、銀行や各種金融、保険の上昇が目立った。

銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)、金融のゴールドマンサックス(GS)は、長期金利が再び上昇に転じたため、業績回復期待が再燃し、上昇。ホールセールのコストコ(COST)は6月の既存店売り上げが好調で、さらに、アナリストによる目標株価引き上げを受けて、買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)サンデーの放映権を購入する意向があるとの報道で期待感が広がり、上昇。一方、医薬品メーカー、バイオジェン(BIIB)は、エーザイと共同開発の認知症薬を巡り、米食品医薬品局(FDA)が承認前の局内対応を調査すると発表し、大きく売られた。

内産業全般で競争を促す包括的な大統領令に署名した。テクノロジー企業や薬価、輸送コストなどの監視を強化するよう当局に求める。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:米国株式反発でリスク回避の円買い縮小

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円94銭から110円26銭まで上昇し、110円11銭で引けた。翌週(7月12-16日週)に国債入札を控えていることや、米5月卸売在庫改定値が予想外に上方修正されたため、長期金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1856ドルから1.1881ドルまで上昇して、1.1878ドルで引けた。ユーロ・円は130円41銭から130円88銭まで上昇した。株高に連れ、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3817ドルから1.3907ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9163フランから0.9136フランまで下落した。

■NY原油:続伸、米国株高などを意識した買いが入る

9日のNY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:74.56 ↑1.62)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+1.62ドルの74.56ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは72.72ドル-74.76ドル。アジア市場で72.72ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて74.76ドルまで一段高となった。ガソリン需要の増加が予想されていることや米国株高が意識されており、しっかりとした値動きを見せた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 40.04ドル +1.26ドル(+3.25%)

モルガン・スタンレー(MS) 90.33ドル +2.69ドル(+3.07%)

ゴールドマン・サックス(GS)371.76ドル +12.82ドル(+3.57%)

インテル(INTC) 55.99ドル +0.60ドル(+1.08%)

アップル(AAPL) 145.11ドル +1.87ドル(+1.31%)

アルファベット(GOOG) 2591.49ドル +7.95ドル(+0.31%)

フェイスブック(FB) 350.42ドル +4.77ドル(+1.38%)

キャタピラー(CAT) 217.42ドル +5.31ドル(+2.50%)

アルコア(AA) 37.44ドル +2.08ドル(+5.88%)

ウォルマート(WMT) 140.30ドル +0.71ドル(+0.51%)

《ST》

提供:フィスコ

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