12日の米国市場ダイジェスト:NYダウ126ドル高、企業の好決算に期待

市況
2021年7月13日 8時15分

■NY株式:NYダウ126ドル高、企業の好決算に期待

米国株式市場は続伸。ダウ平均は126.02ドル高の34996.18ドル、ナスダックは31.32ポイント高の14733.24で取引を終了した。国内でも新型コロナウイルス変異株の感染拡大が見られ、警戒感から寄り付き後、下落した。その後、企業の好決算を期待し、景気循環株にも買いが向かい上昇に転じた。引けにかけて、シューマー上院院内総務がインフラ計画を巡る進展に楽観的な見解を示すと、回復期待に一段高となり主要株式指数は連日、史上最高値を更新して引けた。セクター別では、自動車・自動部品が上昇した一方で、食・生活必需品小売が下落。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は週末に公開した映画がパンデミック以降で最高の売り上げを記録したことに加えて、スポーツ専門局ESPNプラスの受信料引上げを発表し、大幅高となった。金融のゴールドマンサックス(GS)やモルガンスタンレー(MS)は金利の上昇を受けて、業績拡大期待に買われた。一方、製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は食品医薬品局(FDA)が同社ワクチンがまれに自己免疫疾患という副反応を生むリスクを引き上げる可能性を調査していると報じられ、下落。また、宇宙旅行会社、ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は創業者ブランソン氏も搭乗した宇宙船の試験飛行が成功したものの、株式売却計画が嫌気され、大きく売られた。また、航空会社のユナイテッド(UAL)やアメリカン(AAL)、クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やノルウェージャンクルーズライン(NCLH)などは、新型コロナが業績回復を抑制するとの懸念が引き続き台頭し、軒並み下落した。

NY連銀のウィリアムズ総裁は緩和縮小の条件としている更なる著しい経済の進展はまだ見られないとの考えを示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利の動向や株高を意識したドル買いも

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円10銭から110円40銭まで上昇し、110円34銭で引けた。米国債の供給増を織り込み、長期金利の小幅な上昇を意識したドル買いが優勢となった。3年債入札がさえない結果になったことから、一段高となった。その後、10年債入札の無難な結果を受けて伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.1838ドルまで下落後、1.1874ドルまで上昇して、1.1861ドルで引けた。ユーロ・円は130円46銭から130円99銭まで上昇。株高に連れ、リスク選好の円売りが続いた。ポンド・ドルは1.3839ドルまで下落後、1.3905ドルまで上昇した。英国のジャビド保健相が政府のパンデミック抑制規制の19日からの解除を確認したため景気回復期待のポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、0.9167フランから0.9142フランまで下落した。

■NY原油:反落で74.10ドル、利食い売りが増える

NY原油先物8月限は反落(NYMEX原油8月限終値:74.10 ↓0.46)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.46ドルの74.10ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは73.16ドル-74.93ドル。アジア市場の取引開始後に74.93ドルまで買われたが、利食い売りが増えたことから、ロンドン市場で73.16ドルまで下落。ニューヨーク市場では株高を好感して74ドル台を回復したが、ガソリン需要の増加などを意識した買いは一巡しており、時間外取引で原油先物は上げ渋っている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 40.63ドル +0.59ドル(+1.47%)

モルガン・スタンレー(MS) 92.75ドル +2.42ドル(+2.68%)

ゴールドマン・サックス(GS)380.50ドル +8.74ドル(+2.35%)

インテル(INTC) 56.73ドル +0.74ドル(+1.32%)

アップル(AAPL) 144.50ドル -0.61ドル(-0.42%)

アルファベット(GOOG) 2611.28ドル +19.79ドル(+0.76%)

フェイスブック(FB) 353.16ドル +2.74ドル(+0.78%)

キャタピラー(CAT) 218.58ドル +1.16ドル(+0.53%)

アルコア(AA) 37.29ドル -0.15ドル(-0.40%)

ウォルマート(WMT) 140.05ドル -0.25ドル(-0.18%)

《ST》

提供:フィスコ

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