話題株ピックアップ【夕刊】(3):デザインワン、ズーム、プロパティA

注目
2021年7月13日 15時22分

■セラク <6199>  2,178円  +2 円 (+0.1%)  本日終値

セラク<6199>が3日続伸。午前9時50分ごろ、BtoB向けマーケティングオートメーション(MA)ツール「Pardot(パードット)」の定着化支援で、ネットイヤーグループ<3622>と協業を開始したと発表しており、これが好感された。セールスフォース・ドットコム社が提供するPardotの定着化には、ある一定のマーケティング知識がないと使いこなすのが難しいことに加えて、特に大規模運用する際には有識者によるオンサイト(昨今ではリモート常駐がメイン)の専任担当支援が必要とされている。セラクはネットイヤーグループと連携し、サービスを利用しようとする企業に対して活用支援を提供するとともに、マーケティング運用やコンテンツ制作、関連する「Salesforce」などを含めたデジタルマーケティングサービスを提供するとしている。

■レーザーテック <6920>  21,150円  -1,080 円 (-4.9%)  本日終値

レーザーテック<6920>が1000円を超える下げとなった。また、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が売られた。レーザテックについては今月1日付でJPモルガン証券が投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げたことがネガティブ材料視され株価を下落させた経緯があるが、きょうは「ゴールドマンが12日付で半導体製造装置関連株の見直しをリリースし、レーザーテックを買いから中立に引き下げた。相次ぐ外資系の投資評価の引き下げが影響する格好となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。このほか、ゴールドマンはスクリーンを中立から売りに変更するなど、関連銘柄に売りを誘導している。ただ、半導体製造装置関連でもアルバック<6728>と日本電子<6951>については投資判断を「買い」としており、両銘柄とも株価を上昇させている。市場では「(ゴールドマンは)シクリカル・グロースの位置付けで、半導体市場の成長性については否定していないが、個別株は選別が必要との見解を示している。要は株価に織り込みが進んだ銘柄については判断を引き下げ、そうでない銘柄については判断を引き上げるという主旨。ただ、レーザーテックについても目標株価2万4000円を維持しており、少なくとも時価よりは上値が妥当との見方だ」(同)としている。

■AFC-HD <2927>  1,402円  +300 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値

12日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常が2.4倍増益で着地・3-5月期も4倍増益」が好感された。

AFC-HDアムスライフサイエンス <2927> [JQ] が7月12日大引け後(18:00)に決算を発表。21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の19億円に急拡大し、通期計画の21億円に対する進捗率は90.8%に達し、5年平均の76.3%も上回った。

⇒⇒AFC-HDの詳しい業績推移表を見る

■デザインワン・ジャパン <6048>  282円  +37 円 (+15.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

デザインワン・ジャパン<6048>が急騰、年初来高値を一気に更新している。12日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を18億1500万円から18億2300万円(前期比5.3%減)へ、営業利益を500万円から1億2300万円(同39.3%減)へ、純利益を6400万円から1億5000万円(同1.7%減)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響で口コミサイト「エキテン」では有料掲載店舗数の減少が続いているものの、一方で、子会社を活用したシステム開発事業(BPO事業)が好調なほか、5月に子会社化したDEECHの売り上げが第4四半期から寄与することが要因としている。また、販管費の抑制を図ったことや、予定していた投資が想定していた金額を下回る状況となったことも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)決算は、売上高13億3600万円(前年同期比9.5%減)、営業利益1億3400万円(同30.3%減)、純利益1億6600万円(同22.1%増)だった。

■ズーム <6694>  4,500円  +490 円 (+12.2%)  本日終値

ズーム<6694>が大幅に3日続伸し上場来高値を更新。同社は音楽用電子機器を手掛け、小型レコーダーやミキサー、エフェクターなどを手掛けている。北米、欧州、日本を中心に世界規模での事業展開を行っている。コロナ禍の巣ごもり需要もあり、業績は好調。第1四半期(1~3月)の連結営業損益は3億4600万円の黒字(前年同期は5400万円の赤字)となり、21年12月通期の予想営業利益8億円に対する進捗率は43%に達した。今期想定の為替レートは1ドル=102円と足もとの円安傾向は追い風であり、業績には増額修正期待が浮上している。

■プロパティエージェント <3464>  2,754円  +195 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

プロパティエージェント<3464>が急伸。正午ごろ、不動産クラウドファンディング事業に関する特許を取得したと発表しており、これが好感された。同社の不動産クラウドファンディングサービス「Rimple」では、他社のポイントをリアルエステートコインに交換することで「Rimple」に出資することを可能としているが、この仕組みを実現する複数の自動オペレーションについて特許を取得したという。

■マーチャント <3121>  318円  +18 円 (+6.0%)  本日終値

マーチャント・バンカーズ<3121>が続伸。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を12万株(発行済み株数の0.43%)、または3600万円としており、取得期間は7月13日から8月20日まで。株主還元及び資本効率の向上を図ることが目的という。

■アジャイル <6573>  512円  +25 円 (+5.1%) 一時ストップ高   本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が一時ストップ高。サイブリッジ合同会社が12日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、サイブリッジのアジャイル株式保有割合が5.01%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。投資目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うためで、報告義務発生日は7月5日としている。

■エーアイテイー <9381>  1,149円  +51 円 (+4.6%)  本日終値

エーアイテイー<9381>が大幅高。正午ごろ、22年2月期の連結業績予想について、売上高を487億円から530億円(前期比15.7%増)へ、営業利益を24億7000万円から28億3000万円(同22.8%増)へ、純利益を17億8000万円から20億4000万円(同17.8%増)へ上方修正したことが好感された。巣ごもり消費の拡大から生活雑貨や家電製品などの取り扱いが堅調に推移し、日本における海上輸送の取り扱いコンテナ本数、通関受注件数が前年同期を上回る推移となっていることや、昨秋以降続いている海上コンテナの不足による海上運賃の高騰が寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高135億1500万円(前年同期比22.1%増)、営業利益7億4100万円(同71.8%増)、純利益5億1700万円(同49.4%増)だった。

■ナレッジスイート <3999>  845円  +32 円 (+3.9%) 一時ストップ高   本日終値

ナレッジスイート<3999>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、みずほリサーチ&テクノロジーズ(東京都千代田区)と自社が提供している純国産クラウドSaaS型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite(ナレッジスイート)」の販売パートナー契約を締結したと発表。これが株価を刺激したようだ。「Knowledge Suite」は、グループウェアをはじめ、営業支援システム(SFA)や顧客管理(CRM)がオールインワンになったクラウド型統合ビジネスアプリケーション。同社は今回の販売パートナー契約を機に、みずほグループが持つ数多くの顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進するとしている。

●ストップ高銘柄

ウェッジHD <2388>  126円  +30 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値

ベイシス <4068>  9,070円  +1,500 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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