「中古車」が10位、需給引き締まり継続で好業績も追い風に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「中古車」が10位となっている。
世界的に中古車市場の好調が続いている。13日に発表された6月の米消費者物価指数は前年同月比5.4%上昇と市場予想を上回る高水準となったが、なかでも中古車の価格上昇が際立った。経済正常化に伴い自動車需要が回復に向かう一方、半導体不足の影響により新車の生産ペースが鈍っており、この2つの要因が重なったことが中古車需要の拡大に拍車をかけている。
国内でも中古車への引き合いは強まっている。中古車オークション運営最大手ユー・エス・エス<4732>が発表した6月のオークションデータでは、出品台数は前年同月比21%増と大幅なプラス、成約車両単価も2割近い伸びで13カ月連続のプラスとなった。関連銘柄の業績も好調で、USSは今3月期に営業最高益を見込むほか、中古車販売大手のネクステージ<3186>は通期2ケタ増収・営業増益でともに過去最高を更新する見通し。「ガリバー」ブランドで知られる中古車買取り最大手IDOM<7599>も07年2月期以来となる営業最高益を予想している。
今後も中古車市場の需給は引き締まった状況が続くとみられ、関連銘柄に改めて注目してみたい。前述した銘柄に加え、ケーユーホールディングス<9856>、オークネット<3964>、カーチスホールディングス<7602>、アップルインターナショナル<2788>など。また、中古車サイト運営のプロトコーポレーション<4298>のほか、ファブリカコミュニケーションズ<4193>、システム・ロケーション<2480>などをマークしておきたい。