話題株ピックアップ【夕刊】(3):エフオン、ピックルス、ヴィンクス

注目
2021年7月21日 15時18分

■エフオン <9514>  1,107円  +122 円 (+12.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

エフオン<9514>が急反騰、12%を超える上昇で1100円台に駆け上がり、15日につけた直近戻り高値の1094円を奪回、新局面入りを明示している。地球温暖化防止の観点から世界的に脱炭素の動きが加速しており、太陽光発電をはじめ再生可能エネルギー分野や新電力分野などでビジネス展開する企業に市場の視線が向かっている。そのなか、同社は省エネ支援ビジネスのほかバイオマス発電事業を展開していることから、イーレックス<9517>やレノバ<9519>などと並ぶ関連有力株として人気素地を開花させている。

■ピックルス <2925>  3,660円  +295 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ピックルスコーポレーション<2925>が急反発。SMBC日興証券が20日付で投資評価を新規「1」、目標株価を5200円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、「M&Aによる成長が期待できることや、内食需要は底堅く、反動減を迎えた第1四半期も業績好調を継続していること、コロナを機にアイテムを集約し生産性改善が継続している」ことなどに注目。流動性の低さや野菜価格に業績が左右される点がディスカウント要因としながらも、いずれも従前より改善しており、足もとの株価水準は割安感が強いと指摘している。

■ヴィンクス <3784>  990円  +66 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ヴィンクス<3784>が大幅高で6日ぶりに反発。20日の取引終了後、POSシステムと店舗IoT機器との接続インターフェイスの仕様が国際標準仕様として採択されたと発表。これにより、同社が提唱する次世代型店舗システムの普及・拡大が期待できるとの見方から買いが入ったようだ。

■スターマイカ <2975>  1,270円  +81 円 (+6.8%)  本日終値

スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急反発。午後0時20分ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を25万株(発行済み株数の1.33%)、または3億円としており、取得期間は7月21日から9月30日まで。株主への利益還元の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した資本政策の柔軟性・機動性を確保するためとしている。

■シンクレイヤ <1724>  1,209円  +67 円 (+5.9%)  本日終値

シンクレイヤ<1724>が大幅高。一時93円高の1235円まで上値を伸ばし、テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けを果たしたことで、一段の上値期待が膨らんでいる。ケーブルテレビ事業者向けネットワークシステムの構築を主力展開する。5G時代のデータ通信高速化に対応したソリューションでは独自技術を駆使して需要を獲得し、業績に反映させている。21年12月期営業利益は前期比10%増の8億4000万円と2ケタ成長見通しながらかなり保守的とみられており、10億円を上回る水準に増額余地があるとの思惑が買いを誘っている。

■エプコ <2311>  906円  +38 円 (+4.4%)  本日終値

エプコ<2311>が大幅反発。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が1億5200万円から2億1000万円(前年同期比1.9%増)へ、純利益が9500万円から1億500万円(同38.6%減)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。売上高は従来予想の22億6900万円(同10.4%増)に近い形で着地したものの、D-TECH(デザインテック)事業で東京・沖縄・中国で業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進し、各拠点の人員数が計画よりも減少し営業費用が減少した結果、利益は上振れたとしている。

■日鍛バルブ <6493>  327円  +13 円 (+4.1%)  本日終値

日鍛バルブ<6493>が大幅高、年初来高値を更新した。独立系の自動車用バルブ大手メーカーだが、ホンダ<7267>を主要顧客に22年3月期は営業利益段階で31億5000万円(前期実績は1800万円の黒字)と業績を大きく変貌させる見通しにある。世界的な自動車販売需要の回復が追い風となっているほか、中長期的にも電気自動車(EV)シフトの動きを横にらみにEV領域の商品開発に早くから注力している点がポイントとなる。ホンダは2030年にEVと燃料電池車(FCV)の比率を先進国全体で4割にする目標を掲げているが、同社もこの、ホンダのEV戦略と歩調を合わせ業容拡大期待が膨らんでいる。一方、株価指標面ではPERは依然として6倍台で、PBRは解散価値を約6割下回る0.4倍近辺と割安感が際立っている。

■ブティックス <9272>  1,767円  +63 円 (+3.7%)  本日終値

ブティックス<9272>が5日ぶりに反発。20日の取引終了後、三十三フィナンシャルグループ<7322>傘下の三十三銀行と業務提携したと発表。ブティックスは、介護事業所に特化したM&A仲介サービス「介護M&A支援センター」を運営している。今回の提携は、顧客からの売却・買収依頼の相互の紹介を行うことを目的としており、両社は事業領域及び地理的領域を相互に補完することで、M&Aを検討する中小介護事業所に最適なマッチングを提供するとしている。

■ビープラッツ <4381>  1,857円  +66 円 (+3.7%)  本日終値

ビープラッツ<4381>が高い。同社はサブスクリプションを中心としたプラットフォームシステム「Bplats」の提供を行っている。トヨタグループが展開する「KINTO」にも採用されるなど既に高い実績を誇っている。そうしたなか、20日取引終了後には、トヨタファイナンスが展開するカー用品などの定額サービス「TFC SubscMall」に、「Bplats」が採用されたことを発表、これによる業容拡大期待から短期筋の買いを呼び込む形となった。

■極東貿易 <8093>  2,651円  +93 円 (+3.6%)  本日終値

極東貿易<8093>が大幅高で3日ぶりに反発。20日の取引終了後、子会社が保有する投資有価証券を売却するのに伴い、22年3月期第2四半期業績で投資有価証券売却益3億3500万円を特別利益として計上する見込みだと発表しており、これが好感された。なお、22年3月期業績への影響はその他要因も含めて現在精査中としている。同時に、取締役に対する株式報酬として特定譲渡制限付株式を割り当てるため、6738株の自社株を処分すると発表している。

●ストップ高銘柄

元旦ビューティ工業 <5935>  5,570円  +700 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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