日鋳造の第1四半期営業損益は黒字に転換
日本鋳造<5609>がこの日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高24億9700万円(前年同期比1.5%減)、営業利益4200万円(前年同期2000万円の赤字)、純利益3600万円(同26.3%減)となった。
超大型鉱山機械向け鋳鋼品がまだ回復基調に至っておらず、エンジニアリング部門の一般建築向け柱脚で、五輪需要後の端境期が長期化していることなどから、売上高は減少した。ただ、製鉄所高炉改修で使用される部材・特殊鋼向け鋳型や工作機械向け鋳鉄品の需要が回復していることに加えて、半導体製造装置向け鋳鋼品も堅調に推移していることや、生産性改善と外注加工の内製化などが寄与し営業損益は黒字に転換した。
なお、22年3月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比9.2%増)、営業利益7億5000万円(同50.9%増)、純利益4億8000万円(同10.2%増)の従来見通しを据え置いている。