注目銘柄ダイジェスト(前場):楽天グループ、富士通ゼ、コラントッテなど

市況
2021年7月27日 12時00分

日東電<6988>:8110円(-200円)

反落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は297億円、前年同期比70.4%の大幅増益となっており、市場予想を30億円程度上振れる着地に。エレクトロニクス関連のインダストリアルテープなどが好調のもよう。ただ、通期予想はコンセンサス水準を下回る1050億円、前期比11.9%増益を据え置き。会社側では7-9月期以降の不透明感を強調しているもようであり、目先の出尽くし感などにもつながっているもようだ。

富士通ゼ<6755>:2782円(-101円)

大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は54.7億円で前年同期比38.2%増益となり、市場コンセンサスも20億円程度上振れたとみられる。上期計画は従来の40億円から50億円に上方修正している。前年度から出荷延伸した製品の納入もあったことで、増益率は高まる形になっている。ただ、7-9月期は赤字見通しとなっており、素材価格の上昇などによる目先の環境悪化を警戒する動きが優勢に。

スタンレー電<6923>:3055円(-80円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は83.6億円の黒字、前年同期4.5億円の赤字から大きく改善している。ただ、市場コンセンサス並みの水準にとどまり、上半期計画の191億円に対する進捗率も43.7%にとどまっている。自動車生産の持ち直しで車載用ランプの販売が伸長したが、原材料高の影響などがやや重しとなる形にも。業績の大幅な上振れ期待などは低下する格好になっている。

楽天グループ<4755>:1213円(-100円)

急落。格付け会社S&Pが長期発行体格付けを「BBBマイナス」から投機的水準となる「BBプラス」に1段階引き下げたと発表している。携帯通信事業の基地局設置など先行投資が重荷となり、22年12月期末にかけて非金融事業の財務基盤が大きく悪化すると判断したもよう。格付け見通しは「ネガティブ」としている。劣後債の格付けも「Bプラス」に2段階引き下げへ。

ピーシーエー<9629>:4695円 カ -

ストップ高買い気配。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は9.7億円で前年同期比2.1倍となっている。据え置きの通期計画18.7億円に対する進捗率は52.3%の水準に。21年12月にサポート終了を迎える「PCA Xシリーズ」の更新需要に伴い、製品売上高が大幅に増加したようだ。9月末を基準とした1:3の株式分割実施も発表、年間配当金は34円から12円に修正、分割考慮前基準では実質2円の増配となる。

コラントッテ<7792>:1679円(+51円)

大幅に続伸。東京五輪の卓球混合ダブルスで水谷隼・伊藤美誠ペアが金メダルを獲得し、買い材料視されている。卓球で日本勢が金メダルを獲得するのは初めて。伊藤美誠選手は契約アスリートの一人で、コラントッテの磁気ネックレスなどが愛用品として紹介されていることから、関連銘柄としてはやす動きが広がっている。同社株は21日に上場来安値まで下落しており、値頃感も買いにつながっているようだ。

テックポイント<6697>:1880円(+30円)

大幅に反発。ディスプレイコントローラー用半導体のTP6806Lが韓国最大級の自動車メーカーの電子サイドミラーに採用されたと発表している。搭載予定の車種は、20年暦年で10万台以上の販売実績があるシリーズの新モデル。他の車種にもTP6806L採用の電子サイドミラー搭載を拡大する計画という。TP6806Lは、電子ミラーやカーナビゲーションモニターなど車載液晶ディスプレイ向けの半導体。

オンコリス<4588>:1336円(+37円)

大幅に反発。開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬OBP-2011について、インド型(デルタ株)と南アフリカ型(ベータ株)の変異コロナウイルスに対する有効性を確認したと発表している。鹿児島大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターとの共同研究。現在、OBP-2011の前臨床試験や治験薬のGMP製造を進めており、22年上半期までの臨床試験開始を目指している。

《ST》

提供:フィスコ

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