【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高に追随しリスク選好の買い継続 (7月27日)

市況
2021年7月27日 18時38分

日経平均株価

始値  27911.93

高値  28036.23(11:00)

安値  27862.69(09:02)

大引け 27970.22(前日比 +136.93 、 +0.49% )

売買高  9億3897万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9971億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、米株最高値街道に追随し上値指向継続

2.買い一巡後は伸び悩む、新型コロナ感染拡大を懸念し買い手控え

3.FOMCとパウエルFRB議長の会見を見極めたいという思惑も

4.企業の決算発表本格化を前に好業績期待株を個別物色する展開に

5.値上がり銘柄が7割占めるも売買代金は2兆円を割り込むなど低調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比82ドル高と5日続伸し過去最高値を更新した。好調な企業決算を期待する買いが流入した。

東京市場では、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が小幅ながら揃って最高値を更新したことを受け日経平均株価はリスク選好の流れとなった。

27日の東京市場は、日経平均が終始プラス圏で推移し、一時2万8000円台を回復する場面もあったが上値の重さも意識された。前日の米株高で日本株の出遅れ感が意識されたが、本日から明日にかけて行われるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から、買いポジションを高める動きは限定的だった。新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒されている。業種別では空運、非鉄、鉄鋼などが買われ、不動産や銀行にも買いが流入しバリュー株物色の色が強い。企業の決算発表本格化を前に好決算期待の銘柄を買う動きも活発だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の7割強に達したが、市場エネルギーは今一つで売買代金は2兆円台を下回った。売買代金が2兆円台を割り込んだのは7月6日以来、13営業日ぶり。

個別では、レーザーテック<6920>が高く、トヨタ自動車<7203>もしっかり。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、ダイキン工業<6367>なども堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。共立印刷<7838>が大商いで値上がり率トップに買われ、日本精線<5659>も大きく水準を切り上げた。東京機械製作所<6335>、名村造船所<7014>なども物色人気。インプレスホールディングス<9479>も買いを集めた。

半面、楽天グループ<4755>が売られ、エーザイ<4523>も安い。HOYA<7741>、日東電工<6988>が軟調、エムスリー<2413>も冴えない。インソース<6200>が値下がり率トップに売り込まれ、KIMOTO<7908>、ジェイ・エス・ビー<3480>も大幅安。東急建設<1720>が下落したほか、デサント<8114>なども売りに押された。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、エーザイ <4523> 、SBG <9984> 、楽天グループ <4755> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。

東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、医薬品、精密機器の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)非鉄金属、(3)鉄鋼、(4)水産・農林業、(5)陸運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)卸売業、(2)電気・ガス業、(3)情報・通信業、(4)ガラス土石製品、(5)機械。

■個別材料株

△ウィル <3241> [東証2]

「フィービジネスとリフォーム」堅調で上期業績は計画上振れ。

△バイク王 <3377> [東証2]

車両・バイク用品を扱うECサイトを開設。

△コーテクHD <3635>

上期業績予想を上方修正し過去最高業績へ。

△Aバランス <3856> [東証2]

太陽光発電プロジェクトで株価刺激材料相次ぐ。

△アイビー <4918> [JQ]

特許査定受領と信用規制解除。

△日本精線 <5659>

22年3月期見通し上方修正と増配を発表。

△共立印刷 <7838>

22年3月期純利益見通し上方修正。

△インプレス <9479>

信用買い残整理進捗で低位株人気を背景に投資資金が再攻勢。

△ウィルソンW <9610> [JQ]

行動変容の原理原則を日本向けにデジタル化。

△PCA <9629>

第1四半期大幅増益決算や株式分割を好感。

▼JSB <3480>

公募と売り出しによる利益希薄化や需給悪化を警戒。

▼楽天グループ <4755>

S&Pの格下げを受けて財務体質の悪化を警戒視。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)共立印刷 <7838> 、(2)PCA <9629> 、(3)日精線 <5659> 、(4)キャピタルA <3965> 、(5)関西スーパ <9919> 、(6)東洋エンジ <6330> 、(7)ブロンコB <3091> 、(8)日シス技術 <4323> 、(9)東京機 <6335> 、(10)名村造 <7014>

値下がり率上位10傑は(1)インソース <6200> 、(2)きもと <7908> 、(3)JSB <3480> 、(4)ランド <8918> 、(5)DLE <3686> 、(6)楽天グループ <4755> 、(7)小野測器 <6858> 、(8)ファイバーG <9450> 、(9)東急建設 <1720> 、(10)光世 <8617>

【大引け】

日経平均は前日比136.93円(0.49%)高の2万7970.22円。TOPIXは前日比12.42(0.64%)高の1938.04。出来高は概算で9億3897万株。東証1部の値上がり銘柄数は1571、値下がり銘柄数は536となった。日経ジャスダック平均は3995.01円(10.05円高)。

[2021年7月27日]

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