株価指数先物【引け後コメント】 指数インパクトの大きい主力の下落影響が大きく、相対的にTOPIX型優位に

市況
2021年7月28日 17時36分

大阪9月限

日経225先物 27530 -380 (-1.36%)

TOPIX先物 1915.5 -18.5 (-0.95%)

日経225先物(9月限)は前日比380円安の2万7530円で取引を終了。寄り付きは2万7590円とシカゴ先物清算値(2万7590円)にサヤ寄せして売り先行で始まった。売り一巡後は前日の下落要因だった香港ハンセン指数が大幅に反発して始まったことで、前場半ばにかけて2万7790円まで下げ幅を縮める場面が見られた。しかし、ハンセン指数が一時下落に転じると、これに連動して2万7550円まで下落。ランチタイムではいったん持ち直したが、後場に入るとグローベックスの米株先物の弱い値動きのほか、ソフトバンクグループ <9984> やファーストリテイリング <9983> が下げ幅を広げた影響でレンジを切り下げた。さらに、東京都の新型コロナの新規感染者数が本日もかなり増えるとの報道がトリガーとなり、一時2万7440円まで下げ幅を広げた。引けにかけては買い戻しも見られ、2万7530円で取引を終えた。

ソフトバンクグループやファーストリテイリングのほか、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など指数インパクトの大きい主力銘柄が軒並み弱い値動きだった影響で、225先物は短期筋による仕掛け的な商いに振られている。東証1部の8割近い銘柄が下落したが、指数インパクトの大きい主力銘柄の下落影響が大きく、相対的にTOPIX型が優位に。これにより、NT倍率は先物中心限月で14.37倍に低下しており、足元で下げ渋りを見せていた14.40倍水準を割り込んできた。テクニカル面では、昨年9月の14.10倍台や節目の14.00倍水準が目先的には意識されるが、まずはソフトバンクグループなどの主力銘柄の底入れ待ちとなろう。

手口面では、日経225先物は野村が1600枚、ABNアムロが630枚、ドイツが570枚、SMBC日興が320枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが810枚、JPモルガンが700枚、UBSが650枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが850枚、クレディスイスが390枚、みずほが390枚、ドイツが290枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1050枚、シティが510枚、ABNアムロが470枚程度の買い越しだった。クレディスイスは225先物についてはショートカバーを進めたようである。野村はレバETFなどのヘッジ対応の売りと見られる。

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