花王が反発、4~6月期の利益回復顕著で底値圏離脱を期待した買い
花王<4452>が反発。中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離を解消し底値圏もみ合い離脱をうかがう動き。同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で化粧品などに逆風が意識され株価は大幅に水準を切り下げていたが、一方でハンドソープをはじめトイレタリー商品が好調で業績に貢献している。3日取引終了後に発表した21年12月期第2四半期(1~6月)の決算は最終利益が前年同期比3.8%増の525億3800万円と増益を確保した。1~3月期の時点では3.5%減益であったが、4~6月期は2ケタの利益伸長で前年実績を上回る水準に浮上した。これを好感する買いが優勢となった。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けが近づいており、調整一巡で値ごろ感に着目した中長期狙いの買いが入っている。