話題株ピックアップ【昼刊】:日本製鉄、ZHD、ダイキン

注目
2021年8月4日 11時40分

■TDCソフト <4687>  1,272円  +172 円 (+15.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

TDCソフト<4687>が急反騰、5月25日につけた年初来高値1146円を約2カ月半ぶりに更新した。同社は独立系システムインテグレーターでAIデータサイエンスやアジャイル開発、クラウド分野などへの取り組みに力を入れている。3日取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4~6月)決算は営業利益が前年同期比88%増の8億2600万円と急拡大した。ITサービス管理やクラウドサービス関連の案件が好調で全体収益を牽引した。対上期(4~9月)進捗率も75%に達しており、これを評価する買いを呼び込む形となった。

■フジミインコ <5384>  5,810円  +510 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

フジミインコーポレーテッド<5384>が急伸し上場来高値を更新している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を435億円から470億円(前期比12.0%増)へ、営業利益を85億円から102億円(同33.5%増)へ、純利益を62億円から74億円(同32.0%増)へ上方修正し、あわせて60円を予定していた中間配当予想を80円に引き上げると発表したことが好感されている。第1四半期(4~6月)において、最先端半導体デバイス向けCMP製品やシリコンウェハー向け製品の販売が増加し、売上高及び利益が予想を上回ったことが要因としている。なお、年間配当予想は145円(従来予想125円)となり、前期実績に対しては30円の増配になる予定だ。同時に発表した第1四半期決算は、売上高123億8700万円(前年同期比18.7%増)、営業利益29億9900万円(同32.0%増)、純利益23億円(同39.3%増)だった。

■宝ホールディングス <2531>  1,401円  +121 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

宝ホールディングス<2531>は急反発。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2640億円から2750億円へ、営業利益を226億円から286億円(前期比32.4%増)へ、純利益を119億円から134億円(同26.7%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高の増加に加えて、売上原価率の低下による売上総利益が増加したことや、販管費の抑制に努めたことが利益を押し上げる。あわせて、22円を予定していた期末一括配当を24円に引き上げると発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては3円の増配となる予定だ。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高688億600万円、営業利益123億3900万円(前年同期比6.4倍)、純利益53億4900万円(同4.6倍)だった。なお、会計基準変更のため、売上高の前期及び前年同期との比較はない。

■Zホールディングス <4689>  617.1円  +51.4 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

Zホールディングス<4689>は大幅高で3日続伸。同社は3日取引終了後に21年4~6月期決算を発表、最終利益は前年同期比17%増の266億1700万円と2ケタ成長を達成した。LINEとの経営統合効果でトップラインが大幅な伸びをみせ、増収効果が利益にも反映された。広告需要が好調だったほか、ZOZOやアスクル<2678>などのコマース事業も収益に貢献している。これを評価する買いが株価を強く刺激する格好となった。

■カシオ計算機 <6952>  1,923円  +128 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

カシオ計算機<6952>が反発している。同社は3日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益は58億2100万円の黒字(前年同期は11億8900万円の赤字)となり、上半期計画100億円に対する進捗率は58.2%となったことが好感されているようだ。売上高は前年同期比48.4%増の593億7500万円で着地。時計は「G-SHOCK」のメタルラインが好調に推移したほか、楽器も巣ごもり需要を背景に「Slim&Smart」モデルの売り上げが伸びた。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ダイキン工業 <6367>  24,780円  +1,575 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ダイキン工業<6367>が大幅高し、上場来高値を更新している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆7500億円から2兆8100億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を2700億円から2900億円(同21.5%増)へ、純利益を1770億円から1900億円(同21.6%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期において、先進国を中心に住宅用空調の需要が想定を上回り四半期ベースで過去最高業績を達成したことが要因。また、新商品の投入や販売力・営業力の強化に加えて、電子部品などの不足懸念にも柔軟に対応して供給を行いシェアを拡大したことや、欧州のヒートポンプ式温水暖房機器の需要が好調なことなどが寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高7989億7500万円(前年同期比37.4%増)、営業利益1092億5400万円(同2.0倍)、純利益786億2800万円(同2.4倍)だった。

■タカラバイオ <4974>  2,938円  +173 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

タカラバイオ<4974>が大幅反発している。3日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を505億円から542億円(前期比17.6%増)へ、営業利益を140億円から170億円(同21.8%増)へ、純利益を98億円から119億円(同24.6%増)へ上方修正した。新型コロナウイルスの影響を受けて低迷していた一般研究用試薬市場が回復していることに加えて、新型コロナのPCR検査関連製品が増加したことが要因。また、遺伝子解析・検査関連受託などの増加も見込まれるとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高152億7200万円(前年同期比2.2倍)、営業利益85億400万円(同12.3倍)、純利益60億2500万円(同14.9倍)だった。

■山崎製パン <2212>  1,626円  +91 円 (+5.9%)  11:30現在

山崎製パン<2212>が大幅反発している。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高5122億1000万円(前年同期比0.9%増)、営業利益122億2300万円(同23.9%増)、純利益72億3700万円(同47.7%増)となり、従来予想の営業利益108億円を上回って着地したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言など受けて、コンビニエンスストアやベーカリーなどの小売業で営業時間の短縮などによる来店客数の減少などの影響はあったものの、第2四半期以降、菓子パン部門の売り上げが回復していることや子会社の業績が好調に推移したことが寄与した。また、光熱費などの減少や助成金の計上なども貢献した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高1兆370億円(前期比2.2%増)、営業利益215億円(同23.3%増)、純利益101億円(同45.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■船井総研HD <9757>  2,679円  +141 円 (+5.6%)  11:30現在

船井総研ホールディングス<9757>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は3日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比28.5%増の64億円(従来予想は57億円)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しは同15.9%増の290億円(従来予想は280億円)に上方修正。主力の経営コンサルティング事業で月次コンサルティング業務及びWEB広告運用代行業務が好調なほか、利益面ではコストの大幅な削減などが寄与するとしている。

■日本製鉄 <5401>  2,072.5円  +98.5 円 (+5.0%)  11:30現在

日本製鉄<5401>は大幅反発。3日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表し、純利益を2400億円から3700億円(前期324億3200万円の赤字)へ増額しており、これを好感した買いが膨らんでいる。売上高見通しも6兆円から6兆5000億円(前期比34.6%増)へ引き上げた。鋼材価格の改善やグループ会社の損益好転などが業績を押し上げる。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)の決算は、売上高1兆5031億円(前年同期比32.8%増)、純利益1621億2900万円(前年同期420億7100万円の赤字)だった。

■メルカリ <4385>  6,150円  +290 円 (+5.0%)  11:30現在

メルカリ<4385>が3日続伸している。子会社メルペイが3日、フリマアプリ「メルカリ」のスマートフォン決済サービス「メルペイ」で、メルカリで申し込みと利用が完結する少額融資サービス「メルペイスマートマネー」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。「メルペイスマートマネー」は、20万円を上限金額として「メルカリ」における利用実績などを元に金利・利用限度額が決まり、「メルカリ」アプリで申し込みと利用が完結する少額融資サービス。支払いについても、「メルカリ」のポイントや売上金で返すことができ、メルカリアプリ上で月々の返済日・返済額などの返済プランをいつでも変更できるなど、利用状況に合わせて柔軟に支払い方法を選択できるのが特徴としている。

■エービーシー・マート <2670>  6,380円  +240 円 (+3.9%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>が反発している。3日の取引終了後に発表した7月度概況で、既存店売上高が前年同月比9.2%増と大幅増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土曜が1日多い曜日並びだったことに加えて、例年よりも梅雨明けが早く、気温の上昇が早まったことから、店舗とオンラインの双方でサンダルを中心とした夏物商品の販売が好調となった。なお、全店売上高は同11.0%増だった。

■ジョイフル本田 <3191>  1,450円  +45 円 (+3.2%)  11:30現在

ジョイフル本田<3191>は反発。3日の取引終了後、8月20日付で2987万6849株(発行済み株数の28.94%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されている。株主還元の拡充及び将来の希薄化懸念の払拭のために実施するという。また、同時に発表した22年6月期単独業績予想は、売上高1310億円(前期比0.4%増)、営業利益118億円(同2.6%増)と2期連続の最高益更新を見込み、年間配当を前期比8円50銭増の42円にするとしたことも好材料視されている。マーチャンダイジングの強化により「新たな必需」を取り込むほか、収益構造改革を継続推進し増収増益を目指すとしている。なお、21年6月期決算は、売上高1324億9900万円(前の期比6.1%増)、営業利益115億600万円(同25.2%増)だった。

■花王 <4452>  6,778円  +162 円 (+2.5%)  11:30現在

花王<4452>が反発。中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離を解消し底値圏もみ合い離脱をうかがう動き。同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響で化粧品などに逆風が意識され株価は大幅に水準を切り下げていたが、一方でハンドソープをはじめトイレタリー商品が好調で業績に貢献している。3日取引終了後に発表した21年12月期第2四半期(1~6月)の決算は最終利益が前年同期比3.8%増の525億3800万円と増益を確保した。1~3月期の時点では3.5%減益であったが、4~6月期は2ケタの利益伸長で前年実績を上回る水準に浮上した。これを好感する買いが優勢となった。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けが近づいており、調整一巡で値ごろ感に着目した中長期狙いの買いが入っている。

■日本郵船 <9101>  6,680円  +110 円 (+1.7%)  11:30現在

全般軟調地合いのなか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手3社が上値追いを継続、特筆される業績の高変化を背景に投資資金の流入が止まらない状況にある。コンテナ船市況の好調を背景に、前週末30日に商船三井が22年3月期業績予想を大幅上方修正、営業利益を従来見通しの280億円から350億円予想に引き上げ、年間配当を150円から一気に550円に大幅増額したことで、市場の注目を浴びた。同社のPERは2倍台、配当利回りは8%台で株価は驚異的な割安水準にある。きょうは日本郵船と川崎汽船の決算発表が予定されるが、商船三井同様の好決算を先取りする買いを呼び込んでいる。このほか乾汽船<9308>の上げ足の強さも際立つ。同社は筆頭株主が“物言う株主”であるアルファレオHDであることから、株主還元の強化などの思惑から株高が加速している。

■ラピーヌ <8143>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在

ラピーヌ<8143>がストップ高。3日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、経常損益を9億円の赤字から1億3000万円の黒字(前期15億9800万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。売上高は53億円(前期比1.4%増)の従来見通しを据え置いたものの、第1四半期に福祉事業を行っている子会社ラピーヌ夢ファームの就労支援事業運営費などを含め1億8600万円を助成金収入として営業外収益に計上したことや、新型コロナウイルス感染症にかかる特別措置に基づいた雇用調整助成金等の支給申請を継続して行っていることが要因としている。

●ストップ高銘柄

元旦ビューティ工業 <5935>  6,330円  +1,100 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在

東京ソワール <8040>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

京極運輸商事 <9073>  1,352円  -400 円 (-22.8%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.