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来週の株式相場に向けて=バリュー株の復活はあるか、「資産効果」も追い風に

市況
2026年6月26日 17時46分

26日の東京市場で日経平均株価は前日比3005円安の6万9360円と大幅反落。前日に3000円を超える上昇となり最高値を更新したが、この日は一転して大幅安となり歴代3位の下げ幅を記録した。

前日の米市場で半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジー<MU>の株価は急騰したものの巨大テック7社(M7)はそろって下落。特に、メモリー価格高騰でパソコンなどの値上げを発表したアップル<AAPL>の下落などが目立った。マイクロソフト<MSFT>もゲーム機「Xbox」の値上げを発表した。米巨大テック株の下落を受け、東京市場でもキオクシアホールディングス<285A>やソフトバンクグループ<9984>といった主力の AI 半導体関連株が軒並み安となった。

市場では、ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)を中心とするデータセンター投資意欲は強く、「AI・半導体関連株の上昇基調は続くだろう」(アナリスト)とみられている。ただ、足もとの上昇は急ピッチでありリスク分散も含め、バリュー株を見直す動きも出ているようだ。実際、この日のTOPIXの下落率は1.3%と日経平均の4%安に比べれば小さく、東証プライム市場の6割近い銘柄は上昇している。

金利上昇を背景に銀行株を評価する動きは強いが、直近では日経平均7万円乗せによる「資産効果」を評価する声も出ているようだ。5月の全国百貨店売上高は前年同月比8.3%増となった。これを受け、三越伊勢丹ホールディングス<3099>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>といった百貨店株が足もとで上昇基調にあり、「インバウンド関連」に加え「資産効果関連」の側面も評価されつつある模様だ。

これまで日本では株高による資産効果は、米国などに比べ小さいとみられてきた。しかし、「新NISA」効果もあり足もとの株高は家計の金融資産を押し上げているとみられる。また、日本の製造業PMIも高水準を維持しており、機械や建設、一部の自動車など景気敏感株を評価する声も上がっている。AI・半導体関連株がこれまで急騰の反動による一服場面に入るようなら、物色圏外にあったバリュー株が復活する可能性はありそうだ。

来週の注目イベントでは、1日に6月日銀短観が発表される。米国は2日に6月雇用統計が予定されている。3日は、米国は独立記念日の振替休日で休場となる。

上記以外のスケジュールでは、米国では30日に米6月消費者信頼感指数、米5月JOLTS求人件数、1日に米6月ISM製造業景況指数、米6月ADP雇用統計が発表される。30日にナイキ<NKE>、1日にコンステレーション・ブランズ<STZ>、ゼネラル・ミルズ<GIS>が決算を発表する。

国内では、29日に5月商業動態統計、30日に5月失業率・有効求人倍率、2年債入札、2日に10年債入札が予定されている。29日にしまむら<8227>、象印マホービン<7965>、30日にJ.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>、2日にクスリのアオキホールディングス<3549>、3日に霞ヶ関キャピタル<3498>、ハイデイ日高<7611>、アスクル<2678>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万8000~7万2500円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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