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58歳でFIRE、高値更新狙いの5連勝で4000万円が1.1億円に

特集
2026年6月25日 10時42分

すご腕投資家さんに聞く 『銘柄選び』の技
AI相場で勝つ人
たかけいさんの場合-1回完結

登場する銘柄
関電工<1942>、村田製<6981>、五洋建<1893>、三菱UFJ<8306>、めぶきFG<7167>、いよぎんHD<5830>、ゼオン<4205>

編集・構成/真弓重孝、取材/高山英聖、イラスト/福島由恵

【タイトル】イラスト:福島由恵
■たかけいさん(ハンドルネーム・60代・男性)のプロフィール:
専業投資家。50代後半で大手化学メーカーを早期リタイアし、退職金を含む資産を運用するため、2021年に投資を本格的に始めた。投資スタイルは、大型株を対象とする長期・分散の安全重視タイプ。独自のテクニカル分析を駆使した選別法が奏功し、21年からの年間成績は連勝を続けている。運用資産は4000万円から1億1000万円に拡大した。探-個人投資家大調査-2026」の回答者で、投資スタイルは「グロース重視」、日本株投資の腕前は「初級者」となる。

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この記事を読んで分かること
1. 安心して長期運用できる大型株の見極め方
2. 銘柄選別で重視する2つのテクニカル指標
3. 候補銘柄を発掘する方法

「FIRE(経済的自立と早期リタイア)後の資産運用は、とにかく守りを重視しています」

今回登場するたかけいさん(ハンドルネーム)が本格的に運用を始めたのは、FIRE(経済的自立と早期リタイア)した2021年。当時は58歳。開始時点の資産は5400万円で、退職金のほとんどを投入した。

老後資金を投資に回すリスクは重々承知していたので、「ともかく負けない、負け込まない」をモットーに運用した結果、25年までの年間成績は5連勝を達成。資産は1億1000万円に増えた。

この5年間のパフォーマンスは+100%超と、同じ期間の日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)には及ばない水準だ。

ただし、2指数の年間成績4勝1敗(下の表)であることを踏まえると、「負けない」をモットーに5連勝したたかけいさんの面目躍如となる。

日経平均やTOPIXがマイナスになる年があっても、安定して勝ちを重ねてきたコツを見ていこう。

■『株探プレミアム』で確認できる日経平均の年間騰落率の長期推移

【タイトル】

鍵は「順張り」、大型株を中心に長期分散

負けない投資で、たかけいさんが意識しているのが、業績が安定する大型株への長期分散投資になる。1銘柄あたりの投資額は最大1000万円とし、足元の保有銘柄数は約80。一度手にした銘柄はガチホ(保有継続)を原則にしている。

ここまでで切り取ると、たかけいさんの手法は長期・分散・積み立てに似た「草食」のイメージとなるが、実態は「肉食」。そのゆえんは、上場来高値の更新銘柄狙いを主力にしているためだ。

個人投資家は、株価が軟調な局面を狙う逆張り志向が多いとされる中で、たかけいさんは株価の上昇モメンタム(騰勢)が強まる銘柄を狙う順張りモメンタム戦略を中核とする。

上昇局面の銘柄は、高値づかみをしてしまう恐れがある。そのリスクを抑えるために意識しているのが、物色対象を東証プライム市場に上場する大型株のみとしている点だ。

一定の事業規模と経営実績を持つ大型株は、高度な分析を駆使する機関投資家の投資対象となる。そうした銘柄が上場来高値を更新するのは、「それだけの合理的な理由がある」というのがたかけいさんの見立てだ。ならばプロの判断に素直に"便乗する"方が、勝ちを手にしやすいと考える。

ただ、日本株は長期的な上昇局面にあり、そのモメンタムが増すAI相場の中では、上場来高値を更新する銘柄も珍しくなくなっている。たかけいさんは、期待値の高い銘柄をどのように選別をしているのか。

足元で期待が最大なのは関電工<1942>

たかけいさんが足元で最も売買益を期待しているのが、電気工事大手の関電工<1942>だ。

同社は23年8月下旬に上場来高値を更新すると、たかけいさんは翌9月に同社への投資を開始。現在300株を保有している。平均取得単価は1200円だ。

その後、同社の株価はAI(人工知能)データセンターの需要拡大を追い風に業績への期待が高まり、足元は6000円前後で推移している。

すでに5倍株となったが、「今後もAIデータセンター向けの需要は今後も拡大が期待できる」(本人)と見て、保有を続ける方針だという。

投資の決め手となったのは、たかけいさんが独自に設けた基準だ。それは、どのようなものなのか?

■関電工の週足チャート(2022年10月~)

【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

次ページ 年間5連勝を支えている投資基準

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