【決算総括記者座談会②】AI相場の陰で進む伝統企業の復活劇
─ついにITバブル超え、パナソニック再評価に映る日本企業の底力─
日本企業の2026年3月期決算シーズンは総じて好調な結果となり、日経平均株価が最高値を更新するなど、"AI(人工知能)相場"健在を示した結果に終わった。では今回の決算をどのように総括し、今後の投資戦略にどう生かしていくべきなのか。前回に引き続き、株式市場の動向を凝視してきたベテラン記者たちに語り合ってもらった。今回のテーマは、AI相場の陰で着々と進む「日本の伝統的企業の復活劇」に焦点を当てる。(構成:株探編集部・樫原史朗)
取り上げる企業
AIのすそ野拡大によって進む企業再評価の流れ
──キオクシアホールディングス <285A> やフジクラ <5803> は特に注目を集めた決算でした。碧さんは他のAI主力銘柄では、どのような企業に注目されましたか。
(碧)
一つ挙げるならイビデン <4062> ですね。もとはスマートフォン向けの高機能プリント配線板や自動車向けのディーゼル車黒煙除去フィルター(DPF)が主力でしたが、市場関係者の間ではインテル<INTC>の主要サプライヤーとしても知られていました。4月にイーロン・マスク氏が主導する「テラファブ」構想にインテルの参画が発表されると、一躍、インテル関連銘柄として注目されるようになり、それ以降のインテルの株価上昇につれて、AI関連銘柄として存在感を高めていったのです。
なぜ、この企業に注目したのかと言えば、本来持っていた技術力がAIブームによって再評価された企業だからです。インテル関連というだけではなく、同社の高機能ICパッケージ基板は、大規模なデータセンター向けに需要が急増しています。今期の業績予想も、純利益こそ前期の保有株式売却の反動で減益でしたが、売上高、営業利益とも大幅増となる見通しで、株価も上昇基調を続けている。
■インテル効果で再評価進むイビデン (株価は日足チャート)
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