注目銘柄ダイジェスト(前場):デコルテHD、ZHD、カシオ計など

市況
2021年8月4日 12時03分

山崎パン<2212>:1626円(+91円)

大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は122億円で前年同期比23.9%増益、1-3月期の同7.2%増に対して、4-6月期は同44.6%増と増益率が拡大し、市場予想も上回る着地になっている。下半期にかけての原料高の影響懸念は拭い切れないものの、株価が安値圏にあったことで、上半期の上振れ着地、通期計画の据え置きなどを受けて、目先のリバウンド期待も高まる状況のようだ。

カシオ計<6952>:1923円(+128円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は58億円で前年同期赤字から黒字転換、市場コンセンサスも15億円程度上振れている。時計事業が想定以上に好調に推移しており、市場予想上振れの背景に。減速懸念もあった中国の好調持続確認などは安心感につながっている。通期計画265億円、前期比72.4%増は据え置いているものの、上振れの可能性も高まったとみられている。

ZHD<4689>:617.1円(+51.4円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は514億円で前年同期比1.5%増益となり、市場コンセンサスを150億円程度上回っている。販促費反動増などによる減益が見込まれていた中、増益確保をポジティブ視へ。LINEの好調が想定比上振れの背景、広告の好調を主因にして売上が2割成長、営業損益も前年同期95億円の赤字から76億円の黒字に転換しているようだ。

ダイキン工<6367>:24780円(+1575円)

大幅上昇で昨年12月の高値を一気に更新している。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1093億円で前年同期比2.0倍となり、会社計画を200億円程度上振れたもよう。欧米や中国などで空調事業が上振れたようだ。第1四半期上振れ分のみを上方修正し、通期予想は従来の2700億円から2900億円、前期比21.5%増に引き上げ。市場予想をやや上回る水準となっている。

日本製鉄<5401>:2072.5円(+98.5円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は2170億円の黒字となり、前年同期275億円の赤字から大幅黒字に転換。つれて、上半期計画は従来の2500億円から3500億円に、通期では4500億円から6000億円に上方修正している。世界経済の回復、中国の粗鋼減産など好環境ななか、スプレッド改善のほか、海外グループ会社の収益が改善していることが背景。未定としていた中間期末配当金は前年同期無配から55円としている。

3Dマトリクス<7777>:314円(-11円)

大幅に続落。広島大学発ベンチャーのパームエックス セラピューティックス(広島市)と特許譲渡及びライセンスに関する基本契約を締結し、同社株の一部を取得すると発表している。広島大学と共同開発するアスベスト(石綿)の悪性胸膜中皮腫に用いる抗がん剤(核酸医薬)の治験開始までの準備をパームエックス セラピューティックスが行う。ただ、核酸医薬の開発は発表済みであり、材料出尽くし感から売り優勢となっている。

デコルテHD<7372>:1325円(+233円)

大幅に3日続伸。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の営業利益を前年同期比190.2%増の8.47億円と発表している。フォトウエディングサービスのニーズが高まったほか、コロナ禍に対応した施策の実施でスタジオ事業が堅調に推移した。通期予想は前期比104.0%増の8.50億円で据え置いた。進捗率は99.6%に達しており、会社計画を上回って着地する可能性が高いとの見方から買いが集まっているようだ。

メルカリ<4385>:6150円(+290円)

大幅に3日続伸。スマホ決済サービス「メルペイ」で、フリマアプリ「メルカリ」アプリで申し込みと利用が完結する少額融資サービス「メルペイスマートマネー」の提供を開始したと発表している。20万円が上限金額で、メルカリの利用実績などで金利や利用限度額が決まる。支払いはメルカリのポイントや売上金で返すことができる。新たなサービス開始で業容拡大が図れるとの期待から、買いが入っているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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