イリソ電子は急反落、第1四半期営業利益は大幅黒字転換も材料出尽くし感
イリソ電子工業<6908>が急反落している。3日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高111億8600万円(前年同期比91.7%増)、営業利益12億6400万円(前年同期3億9500万円の赤字)、最終利益10億5200万円(同4億3200万円の赤字)と営業損益が大幅に黒字転換したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。
主力の車載市場は半導体不足の影響で欧米を中心に自動車生産の減産の影響を受けたものの、電動化関連の車載パワートレイン分野では、環境対応車向けの旺盛な需要や独自のパワートレイン機器向け耐振ソリューションサービスによる受注獲得を背景に好調を維持した。また、ゲーム機やテレビ向けなどのコンシューマー市場や、中国の景気回復によるFA関連機器の需要増加や5G通信基地局向けの新規搭載が寄与したインダストリアル市場も大幅に伸長した。
なお、22年3月期通期業績予想は、売上高420億円(前期比15.0%増)、営業利益67億円(同2.3倍)、最終利益48億円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。