株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円を意識したトレンドを形成、NTショートの巻き戻しも

市況
2021年8月6日 8時19分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27840 +160 (+0.57%)

TOPIX先物 1935.0 +9.0 (+0.46%)

シカゴ先物 27810 +130

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。新型コロナウイルス感染症のインド株(デルタ株)の感染拡大は警戒されるものの、新規失業保険申請件数が2週連続で減少するなど、労働市場の改善が好感されて景気敏感株を中心に買い戻しが優勢となった。また、ゴールドマン・サックスはS&P500の年末目標を4300ポイントから4700ポイント(5日:4429ポイント)に引き上げたことも投資家心理の改善につながった。S&P500業種別指数は消費者サービス、食品・生活必需品小売、銀行が上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービス、素材、半導体・同製造装置が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比130円高の2万7810円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万7710円で始まり、その後2万7650円とマイナスに転じる場面が見られた。しかし、下値の堅さが意識されるなか、米国市場の取引開始時には上昇に転じており、その後も2万7770円~2万7820円の高値水準での保ち合いが継続。取引終了間際にレンジを上抜け、2万7840円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い優勢で始まりそうだ。主要企業の決算発表がピークを迎えるなかで積極的にポジションを取る動きは限られるが、足元では2万7500円処での底堅さが見られており、2万8000円を意識したトレンドを形成。ゴールドマン・サックスがS&P500の年末目標を引き上げたことはセンチメント改善につながるほか、前日の先物手口でクレディスイスがショートカバーの動きを見せていることもロングから入りやすくさせそうだ。

一方で、東京都で1日の新型コロナの新規感染者数が5000人を超えてきた。インド株(デルタ株)に置き換わり感染者が急増している状態であり、上値の重荷となる。そのため、買い一巡後の押し目を狙ったスタンスといったところか。

また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.37倍と続伸し、一時14.40倍まで上昇している。テクニカル面では上値抵抗線として機能していた5日移動平均線をクリアしたことから、今後は25日線が位置する14.50倍台が意識されてくるかが注目される。

なお、ADR(米国預託証券)では昨日の取引終了後に決算を発表した任天堂<7974>が大きく売られており、TOPIXの重荷となる可能性がある。一方で、SOX指数は前日まで強い値動きを見せていたアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が5%超の下落となった影響で小幅に下落しているものの、AMDについては直近の急伸に対する利益確定であり、トレンドは崩れていない。これにより、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の巻き戻しの動きに。VIX指数は17.25に低下しており、支持線として意識されていた25日、75日線を下回っていることも、リスク選好に向かわせそうである。

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