話題株ピックアップ【夕刊】(3):太陽誘電、資生堂、NTTデータ

注目
2021年8月6日 15時29分

■エア・ウォーター <4088>  1,815円  +110 円 (+6.5%)  本日終値

エア・ウォーター<4088>は大幅続伸。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を8800億円から8900億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を580億円から630億円(同23.0%増)へ、純利益を360億円から410億円(同49.8%増)へ上方修正したことが好感された。半導体関連向けの製品需要が増加するとともに、新型コロナの感染再拡大による影響を懸念していたインドでの事業が順調に推移していることが要因。また、医療関連事業における病院向けビジネスの需要回復に加えて、ケミカル関連事業における製品市況の好転や農業・食品分野における生産・物流コストの改善が進展していることも寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高2064億円(前年同期比14.5%増)、営業利益161億1400万円(同84.8%増)、純利益106億5600万円(同2.4倍)だった。

■ザ・パック <3950>  2,914円  +168 円 (+6.1%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常が16%増益で着地・4-6月期も2倍増益」が好感された。

ザ・パック <3950> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比16.4%増の16億円に伸びたが、通期計画の40億円に対する進捗率は40.0%となり、5年平均の39.7%とほぼ同水準だった。

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■太陽誘電 <6976>  6,020円  +340 円 (+6.0%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常を40%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額」が好感された。

太陽誘電 <6976> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の151億円に急拡大した。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の235億円→330億円(前年同期は181億円)に40.4%上方修正し、増益率が29.2%増→81.5%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。

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■新電元工業 <6844>  4,740円  +265 円 (+5.9%)  本日終値

新電元工業<6844>が大幅高。5日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を879億円から946億円(前期比17.6%増)へ、純利益を39億円から58億円(前期55億6100万円の赤字)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。自動車市場や産業機器市場での半導体需要が底堅いことなどが業績の押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高224億9900万円(前年同期比17.9%増)、純利益17億4100万円(前年同期7億3300万円の赤字)だった。

■資生堂 <4911>  7,619円  +424 円 (+5.9%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常は黒字浮上・通期計画を超過」が好感された。

資生堂 <4911> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は280億円の黒字(前年同期は63.5億円の赤字)に浮上し、通期計画の270億円に対する進捗率が103.9%とすでに上回り、さらに5年平均の55.2%も超えた。

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■NTTデータ <9613>  1,794円  +93 円 (+5.5%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は80%増益で着地」が好感された。

NTTデータ <9613> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比80.4%増の489億円に拡大し、通期計画の1750億円に対する進捗率は28.0%に達し、4年平均の22.2%も上回った。

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■クレハ <4023>  7,800円  +400 円 (+5.4%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は54%増益で着地」が好感された。

クレハ <4023> が8月5日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比54.4%増の43.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の75億円に対する進捗率は58.1%に達し、5年平均の35.4%も上回った。

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■島津製作所 <7701>  4,690円  +235 円 (+5.3%)  本日終値

5日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。

島津製作所 <7701> が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の127億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の490億円→520億円(前期は483億円)に6.1%上方修正し、増益率が1.3%増→7.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

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■コスモHD <5021>  2,811円  +135 円 (+5.0%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。

コスモエネルギーホールディングス <5021> が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は496億円の黒字(前年同期は283億円の赤字)に浮上し、通期計画の880億円に対する進捗率は56.4%に達し、5年平均の49.0%も上回った。

⇒⇒コスモHDの詳しい業績推移表を見る

■セガサミー <6460>  1,500円  +67 円 (+4.7%)  本日終値

セガサミーホールディングス<6460>が後場一段高。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高594億4700万円(前年同期比22.9%増)、営業利益38億4400万円(前年同期38億5100万円の赤字)、最終利益29億4000万円(同33億100万円の赤字)と大幅黒字転換したことが好感された。6月に配信を開始した「PSO2 ニュージェネシス」が好調な滑り出しをみせるなど、エンターテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野が堅調だったほか、アミューズメント機器分野でUFOキャッチャーシリーズやプライズなどの販売が好調に推移したことが寄与した。また、遊技機事業でパチスロ、パチンコともに販売を伸ばしたことも貢献した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高3120億円(前期比12.3%増)、営業利益200億円(同3.1倍)、最終利益140億円(同11.0倍)の従来見通しを据え置いている。

■フォースタートアップス <7089>  1,910円  +400 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値

フォースタートアップス<7089>がストップ高。同社は5日取引終了後に、22年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しを前期比2.8倍の4億5000万円(従来予想は1億8000万円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同72.8%増の22億円(従来予想は17億8500万円)に上方修正。スタートアップ企業向けの人材紹介を中心とした人材支援サービスであるタレントエージェンシーの受注高が当初予測を上回る水準で推移しており、その傾向が今後も続くとみている。なお、あわせて発表した第1四半期(4~6月)の単独決算は、売上高が前年同期比74.9%増の5億2500万円、営業利益が同3.2倍の1億4100万円で着地した。

■ユニバンス <7254>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値

ユニバンス<7254>がストップ高まで買われた。同社は5日取引終了後に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来予想の8億円から17億円(今期から収益認識に関する会計基準等を適用していることから前期との比較なし)に引き上げた。第2四半期累計の売上高見通しも、従来の235億円から245億円に上方修正。北米市場の回復を追い風に四輪駆動装置及び農機ユニットの売り上げが当初予測を上回って推移しているほか、事業構造改善の効果などが利益を押し上げる見通しだとしている。通期業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響や半導体の供給不足の懸念があることから、売上高見通しを従来通り480億円で据え置いた。一方、営業利益見通しは利益改善効果を踏まえ、従来予想の20億円から30億円に引き上げた。

■カーディナル <7855>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

カーディナル<7855>は朝方から気配値を切り上げる展開で、ストップ高の673円に買われた。5日の取引終了後、MBOの一環として山田弘直社長が代表を務める山田マーケティング(大阪市城東区)が、同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格851円にサヤ寄せする展開となった。株式を非公開化することで、中長期的な企業価値の向上につながる施策への戦略的投資を積極的かつ迅速に行い、事業の構造改革を断行するのが狙い。買付予定数は131万5755株(下限67万5878株、上限設定なし)で、買付期間は8月6日から9月21日まで。TOB成立後、カーディナルは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を8月5日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■オリコン <4800>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

オリコン<4800>は急反発しストップ高の1041円に買われた。5日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高11億300万円(前年同期比14.3%増)、営業利益3億5600万円(同69.3%増)、純利益2億5500万円(同9.7%増)となり、営業利益が四半期ベースで過去最高となったことが好感された。商標利用契約・デジタルプロモーション・データ販売の各ビジネスが好調に推移した顧客満足度調査事業が大幅に拡大した。また、外部メディア向けコンテンツ提供で動画が拡大したほか、自社メディアでセッション数が増加したニュース配信・PV事業も伸長し業績を牽引した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高44億6000万円(前期比10.7%増)、営業利益12億3000万円(同16.2%増)、純利益8億6000万円(同横ばい)の従来見通しを据え置いている。

■兼房 <5984>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

兼房<5984>が後場に入りストップ高の730円に買われた。午後1時40分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を174億6000万円から187億円へ、営業利益を6億8000万円から16億5000万円へ、純利益を4億7000万円から11億円へ上方修正し、あわせて7円50銭としていた期末配当予想を16円50銭に引き上げたことが好感された。足もとで国内向けに住宅関連刃物、非住宅関連刃物や、海外向けに自動車関連刃物及び木工関連刃物などが伸長しており、国内、海外ともに売り上げが想定を上回る見込み。また、それに伴う売上原価率の改善なども寄与するとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高45億3500万円、営業利益4億100万円、純利益3億1100万円だった。なお、会計基準変更に伴い、前期及び前年同期との比較の記載はない。

●ストップ高銘柄

兼房 <5984>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

シンバイオ製薬 <4582>  1,191円  -400 円 (-25.1%) ストップ安   本日終値

アイビー化粧品 <4918>  824円  -150 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値

元旦ビューティ工業 <5935>  5,660円  -1,000 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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