前週末6日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■コナミHD <9766> 6,380円 (+440円、+7.4%)
コナミホールディングス <9766> が急反発。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比3.0倍の191億円に急拡大した。
■日触媒 <4114> 5,700円 (+380円、+7.1%)
日本触媒 <4114> が続急伸。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を3000億円から3250億円(前期比19.0%増)へ、営業利益を130億円から220億円(前期159億2100万円の赤字)へ、純利益を100億円から160億円(同108億9900万円の赤字)へ上方修正し、あわせて50円を予定していた中間配当予想を80円にすると発表したことが好感された。原料価格上昇に伴い販売価格が想定よりも高く推移していることや、アクリル酸及びアクリル酸エステルの海外市況が上昇していること、販売数量がアクリル酸及びアクリル酸エステルをはじめ、特殊エステルやセカンダリーアルコールエトキシレートなどで計画を上回ることなどが要因としている。なお、年間配当は130円(従来予想100円)となり、前期実績に対しては40円の増配になる予定だ。また、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高860億5700万円(前年同期比36.7%増)、営業利益66億5900万円(同4.5倍)、純利益56億4300万円(同3.6倍)だった。
■ユーザベース <3966> 2,395円 (+155円、+6.9%)
ユーザベース <3966> [東証M]が続急伸。同社は5日大引け後に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は11.4億円の黒字(前年同期は6.6億円の赤字)に浮上し、通期計画の12.4億円に対する進捗率は92.0%に達し、5年平均の51.8%も上回った。
■KHネオケム <4189> 2,779円 (+179円、+6.9%)
KHネオケム <4189> が急反発。5日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1040億円から1120億円(前期比44.8%増)へ、営業利益を118億円から155億円(同2.7倍)へ、純利益を84億円から110億円(同2.7倍)へ上方修正し、あわせて30円を予定していた期末配当予想を35円に引き上げると発表したことが好感された。上期において需要回復により販売数量が増加したほか、ナフサ価格の上昇や需給バランスのタイト化などにより一部製品の海外市況が高騰するなか、販売価格の見直しを行ったことなどが要因としている。なお、年間配当は65円となり、前期実績に対しては5円の増配になる予定だ。また、同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高523億6000万円(前年同期比40.6%増)、営業利益78億円(同3.3倍)、純利益56億4200万円(同3.3倍)だった。
■バンナムHD <7832> 7,764円 (+489円、+6.7%)
バンダイナムコホールディングス <7832> は大幅高で3日続伸。5日の取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想について、売上高を3500億円から3800億円(前年同期比12.7%増)へ、営業利益を350億円から430億円(同6.4%減)へ、純利益を250億円から325億円(同2.5%増)へ上方修正しており、これが好感された。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算で、各事業で顧客のライフスタイルや嗜好の変化に適合するための各施策をスピーディーに推進したことが奏功したほか、第2四半期に予定しているマーケティング計画などを踏まえたという。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高7500億円(前期比1.2%増)、営業利益750億円(同11.4%減)、純利益520億円(同6.4%増)の従来見通しを据え置いている。第1四半期決算は、売上高1780億4900万円(前年同期比22.8%増)、営業利益270億2100万円(同35.7%増)、純利益209億1700万円(同58.7%増)だった。
■日本コークス <3315> 112円 (+7円、+6.7%)
日本コークス工業 <3315> が急伸。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を910億円から970億円(前期比10.4%増)へ、営業利益を75億円から96億円(同37.2%増)へ、最終利益を39億円から54億円(同36.1%増)へ上方修正し、あわせて4円を予定していた期末一括配当を5円に引き上げたことが好感された。中核であるコークス事業の利益が想定よりも改善する見込みとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高222億700万円(前年同期比9.9%増)、営業利益27億6100万円(前年同期4億200万円の赤字)、最終利益17億3300万円(同8億1700万円の赤字)だった。
■アルコニクス <3036> 1,565円 (+97円、+6.6%)
アルコニックス <3036> が急反発。6日午後0時30分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1200億円から1280億円へ、営業利益を64億円から85億円へ、純利益を45億円から60億円へ上方修正したことが好感された。好調に推移するスマートフォンやIT機器向け半導体・電子部品関連需要と、20年度後半以降に急回復している自動車需要により、商社流通及び製造の両セグメントの収益が共に好調に推移していることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高369億4400万円、営業利益30億4600万円、純利益24億3500万円だった。なお、会計基準の変更に伴い前期比及び前年同期比の記載はない。
■エアウォータ <4088> 1,815円 (+110円、+6.5%)
エア・ウォーター <4088> が続急伸。5日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を8800億円から8900億円(前期比10.3%増)へ、営業利益を580億円から630億円(同23.0%増)へ、純利益を360億円から410億円(同49.8%増)へ上方修正したことが好感された。半導体関連向けの製品需要が増加するとともに、新型コロナの感染再拡大による影響を懸念していたインドでの事業が順調に推移していることが要因。また、医療関連事業における病院向けビジネスの需要回復に加えて、ケミカル関連事業における製品市況の好転や農業・食品分野における生産・物流コストの改善が進展していることも寄与する。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高2064億円(前年同期比14.5%増)、営業利益161億1400万円(同84.8%増)、純利益106億5600万円(同2.4倍)だった。
■ザ・パック <3950> 2,914円 (+168円、+6.1%)
ザ・パック <3950> が急反発。同社は5日大引け後に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比16.4%増の16億円に伸びたが、通期計画の40億円に対する進捗率は40.0%となり、5年平均の39.7%とほぼ同水準だった。
■太陽誘電 <6976> 6,020円 (+340円、+6.0%)
太陽誘電 <6976> が続急伸。同社は5日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の151億円に急拡大した。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の235億円→330億円(前年同期は181億円)に40.4%上方修正し、増益率が29.2%増→81.5%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
■新電元工業 <6844> 4,740円 (+265円、+5.9%)
新電元工業 <6844> が続急伸。5日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を879億円から946億円(前期比17.6%増)へ、純利益を39億円から58億円(前期55億6100万円の赤字)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。自動車市場や産業機器市場での半導体需要が底堅いことなどが業績の押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高224億9900万円(前年同期比17.9%増)、純利益17億4100万円(前年同期7億3300万円の赤字)だった。
■資生堂 <4911> 7,619円 (+424円、+5.9%)
資生堂 <4911> が大幅高に買われ3日続伸。同社は5日大引け後に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益は280億円の黒字(前年同期は63.5億円の赤字)に浮上し、通期計画の270億円に対する進捗率が103.9%とすでに上回り、さらに5年平均の55.2%も超えた。
■NTTデータ <9613> 1,794円 (+93円、+5.5%)
NTTデータ <9613> が急反発。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比80.4%増の489億円に拡大し、通期計画の1750億円に対する進捗率は28.0%に達し、4年平均の22.2%も上回った。
■クレハ <4023> 7,800円 (+400円、+5.4%)
クレハ <4023> が続急伸。同社は5日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比54.4%増の43.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の75億円に対する進捗率は58.1%に達し、5年平均の35.4%も上回った。
■島津 <7701> 4,690円 (+235円、+5.3%)
島津製作所 <7701> が続急伸。同社は5日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の127億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の490億円→520億円(前期は483億円)に6.1%上方修正し、増益率が1.3%増→7.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
■コスモHD <5021> 2,811円 (+135円、+5.0%)
コスモエネルギーホールディングス <5021> が3日続伸。同社は5日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は496億円の黒字(前年同期は283億円の赤字)に浮上し、通期計画の880億円に対する進捗率は56.4%に達し、5年平均の49.0%も上回った。
■セガサミー <6460> 1,500円 (+67円、+4.7%)
セガサミーホールディングス <6460> が大幅続伸。6日午前11時30分ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高594億4700万円(前年同期比22.9%増)、営業利益38億4400万円(前年同期38億5100万円の赤字)、最終利益29億4000万円(同33億100万円の赤字)と大幅黒字転換したことが好感された。6月に配信を開始した「PSO2 ニュージェネシス」が好調な滑り出しをみせるなど、エンターテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野が堅調だったほか、アミューズメント機器分野でUFOキャッチャーシリーズやプライズなどの販売が好調に推移したことが寄与した。また、遊技機事業でパチスロ、パチンコともに販売を伸ばしたことも貢献した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高3120億円(前期比12.3%増)、営業利益200億円(同3.1倍)、最終利益140億円(同11.0倍)の従来見通しを据え置いている。
※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース