本日注目すべき【好決算】銘柄 KeePer、ブリヂストン、パーソルHD (10日大引け後 発表分)
10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
KeePer <6036> ★今期経常は43%増で4期連続最高益、8円増配へ
◆21年6月期の経常利益(非連結)は前の期比2.2倍の30.2億円に伸びて着地。続く22年6月期も前期比43.4%増の43.3億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はトヨタ系自動車部品卸売会社のトヨタモビリティパーツでのコーティング剤の販売開始などが寄与し、キーパー製品等関連事業の収益が大きく伸びる。また、キーパーLABO運営事業では10店舗前後の新規出店を計画。コロナ禍で高まるコーティング需要を取り込む。
併せて、前期の年間配当を18円→20円に増額し、今期も前期比8円増の28円に増配する方針とした。
パーソルHD <2181> ★上期経常を一転51%増益・最高益に上方修正、配当も5円増額
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の152億円→231億円に52.0%上方修正。従来の0.9%減益予想から一転して50.6%増益を見込み、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。第1四半期に人材派遣事業を展開するStaffing SBUで派遣稼働者数が想定を上回り、BPO領域の受注が好調だったことに加え、人材紹介事業を展開するCareer SBUで求人広告事業が想定を上回ったことが要因。
併せて、上期配当を従来計画の14円→19円に大幅増額した。なお、通期業績と配当予想を取り下げ、未定に変更した。
オークネット <3964> ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の37.1億円に急拡大して着地。中古デジタル機器を取り扱うデジタルプロダクツ事業が流通台数の増加や端末単価の上昇を背景に収益が大きく伸びた。また、コンシューマープロダクツ事業ではオンラインオークションの普及などでブランド品オークションの取扱高が大幅に増加した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の45.5億円→57.5億円に26.3%上方修正。増益率が25.1%増→58.0%増に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、今期の年間配当を従来計画の28円→38円(前期は21円)に大幅増額修正した。
ブリヂストン <5108> ★今期最終を25%上方修正・7期ぶり最高益、配当も40円増額
◆21年12月期の連結最終損益を従来予想の2610億円の黒字→3250億円の黒字(前期は233億円の赤字)に24.5%上方修正し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナワクチンの普及などを背景にタイヤ需要が想定を上回るペースで回復するなか、トラック・バス用タイヤや建設用タイヤの販売が伸びる。経費・コスト構造改革など収益向上施策の進展も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→170円(前期は110円)に大幅増額修正した。
東邦鉛 <5707> ★今期経常を一転37%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→74億円に64.4%上方修正。従来の17.0%%減益予想から一転して36.6%増益見通しとなった。製錬部門が買鉱条件の改善に加え、副産物収入の増加や金属相場の上昇に伴う在庫評価損益の好転などで収益が想定より伸びる。資源事業も金属相場上昇の影響で利益が膨らむ。
アライドアキ <6081> [東証M] ★今期経常を34%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の5億円→6.7億円に34.0%上方修正。増益率が2.2倍→2.9倍に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。マーケティングDXの需要拡大を追い風に、売上高が計画を上回ることが寄与。円安進行による為替差益の増加も利益を押し上げる。
バーチャレク <6193> [東証M] ★上期経常を8倍上方修正・5期ぶり最高益更新へ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1500万円の黒字→1億2000万円の黒字(前年同期は1400万円の赤字)に8.0倍上方修正し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。アウトソーシング事業の順調な推移に加え、IT&コンサルティング事業における想定を上回る開発案件の受注や下期売り上げ予定だった案件の前倒しなどが寄与する。プロジェクト利益率の向上や販管費の抑制も上振れに貢献する。
ヒーハイスト <6433> [JQ] ★今期経常を2.5倍上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の9900万円→2億4500万円に2.5倍上方修正。増益率が6.5%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。主力の直動機器や精密部品加工などの需要が想定以上に伸び、売上高が計画を13.1%も上回ることが利益を押し上げる。
白銅 <7637> ★今期経常を21期ぶり最高益に上方修正、配当も12円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→35億円に16.7%上方修正。増益率が44.0%増→68.0%増に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力とする半導体製造装置業界の設備投資需要などを背景に、売上高が計画を上回ることが寄与。原価低減に加え、原材料市況の影響などもプラス要因となる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の82円→94円(前期は58円)に増額修正した。
ヨネックス <7906> [東証2] ★今期経常を86%上方修正・5期ぶり最高益更新へ
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の22億円→41億円に86.4%上方修正。増益率が20.7%増→2.2倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中国でバドミントン代表チーム契約の話題高揚を背景に売上高が想定を上回る水準で推移していることに加え、北米におけるテニス用品の好調が寄与する。また、自社工場の稼働回復などで採算が改善することも利益を押し上げる。
株探ニュース