前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■パンパシHD <7532> 2,108円 (-134円、-6.0%)
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> が大幅安で3日続落。17日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表。売上高を1兆8700億円(前期比9.4%増)、営業利益を850億円(同4.5%増)とし、売上高、営業利益ともに過去最高となる見通しとなったものの、目先材料出尽くし感から売りが先行したようだ。プライベートブランドの強化やデジタル戦略の推進をはじめ、ドン・キホーテとユニーとのダブルネーム業態転換店の拡大などを図っていく。なお、同時に発表した21年6月期決算は、売上高が1兆7086億円(前の期比1.6%増)、営業利益が813億600万円(同7.8%増)だった。新規出店は国内で13店舗、海外で8店舗を実施したほか、米スーパーマーケットチェーンを子会社化したことに伴い、新たに27店舗がグループ店舗として加わった。一方で10店舗の閉鎖を行い、総店舗数は667店舗(前の期629店舗)となった。
■OBC <4733> 5,290円 (-200円、-3.6%)
オービックビジネスコンサルタント <4733> が3日続落し年初来安値を更新。同社は17日取引終了後、株式売り出しを実施すると発表しており需給悪化を警戒する売りが膨らんだ。同社社長の和田成史氏などの保有株を国内外で971万4300株を売り出す。また、同時に上限67万7700株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。売出価格は8月30日から9月1日までのいずれかの日に決定する。東京証券取引所が22年4月に発足させる最上位市場の「プライム市場」への移行を目指し流通株式比率の充足を図ることを目的にしている。
■三菱電 <6503> 1,454.5円 (-24円、-1.6%)
三菱電機 <6503> が3日続落。17日の取引終了後、受配電システム製作所(香川県丸亀市)が製造する一部ガス絶縁開閉装置について、不適切な検査を行っていたことが判明したと発表しており、これが嫌気された。1996年から2021年にかけて出荷していた863件に関して、顧客から要求されたいた試験の一部を省略、または異なる方法で実施し、試験成績書へ不適切な記載を行っていたという。同社は6月にも鉄道車両用空調装置などの不適切検査判明を発表しており、相次ぐ不正発覚でコーポレートガバナンスへの懸念が働いたようだ。
※18日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース