塩野義が大幅高で年初来高値更新、コロナ治療薬に期待感
塩野義製薬<4507>は全体地合い悪に抗して上値指向を強めている。一時374円高の6894円と値を飛ばし、今月11日につけた高値6738円を払拭し年初来高値を更新した。同社は感染症薬を主力としており、抗HIV薬で高実績を有するが、持ち前の抗ウイルス分野の技術を生かし、新型コロナウイルスワクチンや新型コロナ治療薬分野での活躍が期待されている。国内でも新型コロナウイルスの感染爆発が懸念されるなか、ワクチンだけでなく治療薬に対するニーズも高まっている。「有効な治療薬が出てくれば、新型コロナに対する恐怖心は大きく低下し経済活動に与えるポジティブな影響ははかりしれない。ただし、臨床には時間がかかる可能性がある」(ネット証券アナリスト)という。同社は開発中のコロナ飲み薬について年末までに国内で100~200万人分の供給体制を整える方針を示している。