前週末20日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年8月23日 5時30分

■ランシステム <3326>  615円 (+100円、+19.4%) ストップ高

ランシステム <3326> [JQ]がストップ高。19日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表。売上高が50億円(前期比1.7%増)、営業損益が5000万円の黒字に転換する見通しとなり、これを好感した買いが膨らんだ。複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」のセルフ化・個室化へのリニューアルを継続し収益構造の改善を更に進めていくほか、引き続き新規事業の開発などに注力していく方針。なお、同時に発表した21年6月期決算は、売上高が49億1800万円(前の期比29.3%減)、営業損益が6億3300万円の赤字(前の期8300万円の赤字)だった。

■フクダ電子 <6960>  11,530円 (+940円、+8.9%)

フクダ電子 <6960> [JQ]が続急伸。19日のNHKニュースで「都内で自宅療養者急増 在宅酸素吸入装置の需要高まる」と報じられ、なかで同社グループのフクダライフテック東京が取り上げられていたことから関心が高まったようだ。報道によると、今月に入って在宅で酸素の吸入を行える「酸素濃縮装置」を求める要請が都や保健所から相次いでいるという。

■バンクオブイ <4393>  2,091円 (+141円、+7.2%) 一時ストップ高

バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証M]が急反発。20日朝方、スマートフォン向け新作RPG「メメントモリ」の事前登録を開始したと発表。サービス開始日は未定としている。あわせて、21年9月期下期中の配信開始を予定していた王道ファンタジーRPG「幻獣契約クリプトラクト」の中国本土向け配信に関し、配信開始時期を未定に変更することを明らかにした。

■エディア <3935>  436円 (+24円、+5.8%)

エディア <3935> [東証M]が急伸。19日の取引終了後、ニンテンドースイッチ用ソフト「夢幻戦士ヴァリスCOLLECTION」のパッケージ版を12月9日に発売すると発表。「夢幻戦士ヴァリス」シリーズは、1980年代に発売され人気を博した、横スクロール美少女アクションゲーム。21年12月でシリーズ35周年を迎えることをを記念して、シリーズの中でも人気の高いPCエンジン版の「夢幻戦士ヴァリス」「ヴァリス2」「ヴァリス3」を「夢幻戦士ヴァリスCOLLECTION」として復刻。PCエンジン版当時の雰囲気や手触りをそのまま再現しつつ、当時のファンだけではなく、現代のゲームファンも楽しめるようニンテンドースイッチ版として発売するとしている。

■ファイバーG <9450>  1,511円 (+81円、+5.7%)

東証1部の上昇率7位。ファイバーゲート <9450> が急反発。大和証券が19日付で、投資判断「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)へ引き上げ、目標株価を1320円から1680円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、マンションISP市場の好調の好調や、ビジネスユース事業における新規事業への期待、会計影響懸念の後退などを評価。22年6月期は、ビジネスユース事業における医療施設向けWi-Fiなど新規事業の収益貢献を見込むほか、21年6月期第4四半期に見られたコスト削減効果による収益性の向上を考慮し、営業利益予想を15億3000万円から17億7200万円へ引き上げたとしている。

■IRジャパン <6035>  11,950円 (+550円、+4.8%)

東証1部の上昇率9位。アイ・アールジャパンホールディングス <6035> が大幅反発。20日付の日本経済新聞朝刊で「三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC信託銀行と、アイ・アールジャパンが業務提携することが19日分かった」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、SMBC信託銀行(東京都千代田区)はIRジャパンと提携することで、IPOを狙うベンチャー企業などに対して、株式に関する事務を手掛ける証券代行業務を提供するというという。

■アクリート <4395>  1,800円 (+74円、+4.3%)

アクリート <4395> [東証M]が大幅反発。株価は前週13日に1600円台を割り込んだが、そこをターニングポイントにリバウンドに転じ、20日は5日移動平均線を足場に一段の上値追い局面にある。SMS配信代行サービス最大手でスマートフォン認証用の需要を追い風にコロナ禍でも増収増益基調に陰りがみられない。業容拡大にも前向きで、19日取引終了後に、SMS配信事業を展開するベトナムVietGuysの株式51.0%を取得し子会社化することを発表、これをポジティブ視する買いを引き寄せた。

■ラクス <3923>  3,575円 (+145円、+4.2%)

ラクス <3923> が大幅高で3日続伸。20日の午前中、クラウド型販売管理システム「楽楽販売」がオービックビジネスコンサルタント <4733> の財務会計システム「勘定奉行クラウド」製品とのシステム連携を開始したと発表。今回のシステム連携により、「楽楽販売」から「勘定奉行クラウド」用の仕訳データを出力することができるようになり、見積・受注管理、売上・請求管理、会計連携までを一気通貫で行うことが可能となったという。

■オークネット <3964>  1,870円 (+71円、+4.0%)

オークネット <3964> が大幅反発し年初来高値を更新した。19日の取引終了後、医療従事者の教育における産学連携として、人工知能(AI)を活用して撮影しながらリアルタイムで動画内の特定の人物以外へ顔モザイクをかけるリアルタイムモザイク「LiveMasq(ライブマスク)」を日本医療大学に導入したと発表。「LiveMasq」は、同社子会社オークネット・アイビーエスが開発した、撮影しながら特定の人物以外に顔モザイクをかけるiOSアプリ。ディープラーニングを活用した人物動画認識技術で、動画に映る複数の人物を自動トラッキングしてモザイク処理することで、個人情報を保護する。同大では、連携第1弾となるオンライン学内臨床実習教育を実施し、学生が教室にいながら臨床場面を見学、可能な限り通常の参加型に近いオンライン学内臨床実習教育を開始した。

■ツルハHD <3391>  14,180円 (+440円、+3.2%)

ツルハホールディングス <3391> が大幅反発。19日の取引終了後、子会社ツルハがデリバリーサービスの「Wolt」による医薬品のデリバリーサービスを開始したと発表。ツルハでは21年5月に「Wolt」と提携し、食料品をはじめとして洗剤・掃除用品、スキンケア用品などの日用品を注文から30分程度で届けるデリバリーサービスを導入したが、これに医薬品を追加する。なお、導入店舗はツルハドラッグ琴似駅東口店からスタートする。

■ジェイエイシ <2124>  1,700円 (+52円、+3.2%)

ジェイエイシーリクルートメント <2124> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断を「ホールド」から「バイ」とし、目標株価を2100円から2200円へ引き上げた。同証券では、国内人材紹介市場の中長期的成長と、両面コンサルタント体制という差別化から、同社に高い利益成長ポテンシャルがあると評価。また、コンサルタント数増員を要因として、売上高予想を21年12月期234億円から240億円(前期比11%増)へ、22年12月期254億円から265億円(同10%増)へ引き上げている。

■フジクラ <5803>  594円 (+13円、+2.2%)

フジクラ <5803> が反発。大和証券が19日付で、投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げ、目標株価を500円から710円へ引き上げた。情報通信事業において米国の通信需要拡大を背景にOPGW(光ファイバ複合架空地線)や配電部品等が好調に推移していると見られることや、世界的な光ファイバ需要の伸長を受けて融着機の販売が好調に推移していること、更にBT(ブリティッシュ・テレコム)から受注を獲得した英国向け中心にSWR/WTCの拡販が引き続き期待できることなどを踏まえ、情報通信事業における成長ストーリーを業績予想に織り込み直し、22年3月期営業利益予想を231億円から342億円へ、23年3月期を同258億円から370億円へ引き上げた。

■タカラバイオ <4974>  3,040円 (+59円、+2.0%)

タカラバイオ <4974> が続伸。同社は19日、新型コロナウイルスのラムダ株などに特徴的なL452Q変異及びF490S変異を特異的に検出するリアルタイムPCR試薬の受注を開始したと発表。この試薬は、既に発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用。また、反応確認のための陽性コントロールも発売するとしている。

■モリト <9837>  649円 (+13円、+2.0%)

モリト <9837> が反発。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。上限を90万株(発行済み株数の3.22%)、または7億6500万円としており、取得期間は21年9月1日から22年8月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として取得するとしている。同時に、22年8月31日付で自社株80万株(発行済み株数の2.60%)を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は3000万株となる予定だ。

■エクストリム <6033>  1,091円 (+19円、+1.8%)

エクストリーム <6033> [東証M]が3日続伸。同社は19日取引終了後に、パソコンゲームソフト開発などを手掛けるネクストン(大阪市北区)を持ち分法適用会社化すると発表。取得株式数は60株(議決権所有割合は15%)で、株式譲渡実行日は8月31日を予定。同社はゲームパブリッシャーであるネクストンと資本的な関係性を構築することで、両社の知的財産の更なる有効活用や販路拡大などの相乗効果が期待できるとしている。

■ファーマF <2929>  2,671円 (+42円、+1.6%)

ファーマフーズ <2929> が反発。東京証券取引所が20日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したと発表。また、日本証券金融も20日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■日立物流 <9086>  4,430円 (+55円、+1.3%)

日立物流 <9086> が反発。19日の取引終了後、9月3日付で自社株2069万9214株(発行済み株数の19.8%)を消却すると発表したことが買い材料視された。消却後の発行済み株数は8410万1714株となる予定だ。

■東北電 <9506>  843円 (+9円、+1.1%)

東北電力 <9506> が反発。同社は20日、グループ会社の東北電力フロンティアが米ネットフリックス <NFLX> 日本法人と業務提携契約を締結し、「シンプルでんきwith Netflix」を提供すると発表した。同サービスは、東北電力フロンティアの電気を使うことで、ネットフリックスが提供する世界中の豊富な動画コンテンツを楽しむことができるもので、11月から東北6県と新潟県の顧客を対象にサービス提供を始める。

■ぷらっと <6836>  1,290円 (+14円、+1.1%)

ぷらっとホーム <6836> [東証2]がしっかり。19日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)業績で、新株予約権戻入益2900万円を特別利益として計上すると発表。なお、22年3月期業績への影響は他の要素も含めて精査中としている。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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