話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精鉱、GW、ノムラシス

注目
2021年8月30日 15時17分

■日本精鉱 <5729>  3,750円  +575 円 (+18.1%) 一時ストップ高   本日終値

日本精鉱<5729>が後場急伸。午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を127億円から158億円(前期比40.5%増)へ、営業利益を13億2000万円から18億円(同50.8%増)へ、純利益を8億8000万円から12億円(同47.6%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各40円の年80円を予定していた配当予想を中間・期末各50円の年100円へ引き上げた。自動車や電気機器などの製造業の生産活動が回復基調となり、アンチモン事業及び金属粉末事業ともに好調な販売が継続し、原料金属相場も堅調に推移していることが要因としている。なお、年間配当100円は前期実績に対して35円の増配になる予定だ。

■カノークス <8076>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   本日終値

カノークス<8076>がストップ高カイ気配。前週末27日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1118億6600万円から1164億3800万円(前期比10.1%増)へ、営業利益を11億9300万円から22億5900万円(同2.7倍)へ、純利益を9億1100万円から15億8700万円(同2.5倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各25円の年50円を予定していた配当予想を中間・期末各40円の年80円に増額修正した。鋼材の市中在庫のひっ迫が顕在化して鋼材市況が上昇していることや、国内自動車生産が回復基調であることなどを受けて、想定を上回るペースで業績が推移していることが要因としている。なお、年間配当は前期実績に対して50円の増配になる予定だ。

■グローバルウェイ <3936>  5,240円  +705 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ<3936>がストップ高。就活の口コミサイトや法人向けクラウド開発などを手掛けている。前週末27日は26日に発表された1対5の株式分割が材料視され700円高のストップ高に買われていたが、27日取引終了後に22年3月期通期の最終利益予想の上方修正を発表したことから、改めて株価を刺激する格好となっている。今期最終利益は従来予想の9500万円から1億2300万円に増額した。エモーションテック社との資本・業務提携解消に伴い保有株式を売却し、特別利益を計上したことによるもの。また、東証がグローバルウェイ株式について、30日売買分から信用取引の臨時措置を解除したほか、日証金も増担保金徴収措置を解除したことも需給面から追い風となっている。

■ブティックス <9272>  2,800円  +300 円 (+12.0%)  本日終値

ブティックス<9272>が3日続伸。前週末27日の取引終了後、北都銀行(秋田県秋田市)及び荘内銀行(山形県鶴岡市)と、それぞれ業務提携契約を締結したと発表。今回の提携は、顧客からの売却・買収依頼の相互の紹介を行うことが目的。提携により、事業領域及び地理的領域を相互に補完することで、M&Aを検討する中小介護事業所に最適なマッチングを提供するとしている。

■クロスフォー <7810>  252円  +26 円 (+11.5%)  本日終値

クロスフォー<7810>が急伸。前週末27日の取引終了後、保有する「Dancing Stone」に関連する知的財産権の非独占的利用と、製造に必要なパーツを購入する権利を付与するライセンス契約書をインド企業4社と締結したと発表しており、海外展開強化につながるとの見方から買われたようだ。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ランドコンピュータ <3924>  1,252円  +122 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ランドコンピュータ<3924>が急騰し年初来高値を更新。前週末27日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を1.5株に株式分割すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることを目的としているという。なお、効力発生日は10月1日。

■日鍛バルブ <6493>  358円  +33 円 (+10.2%)  本日終値

日鍛バルブ<6493>が急動意。自動車用エンジンバルブメーカーとして、世界的に好調な自動車販売需要を取り込み、22年3月期営業利益は31億5000万円予想(前期実績は1800万円)と急回復見通しにある。エンジンバルブの中に空洞を作り、金属ナトリウムを封入した中空エンジンバルブを戦略的に展開し、とりわけ好採算の傘中空エンジンバルブが業績に寄与している。PERが6倍台であるほか、PBRは解散価値の半値以下である0.4倍台に放置されるなど株価は依然として超割安圏に位置するといってよく、水準訂正高を見込んだ投資資金の流入を誘っている。

■ノムラシス <3940>  305円  +25 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ノムラシステムコーポレーション<3940>が後場一段高。同社はきょう、売上高1兆円を超える国内印刷業界2強の一角のグループ会社からロボット(RPA)保守サポートを受注したと発表しており、業績への寄与などが期待されているようだ。なお、受注先や受注金額については明らかにしていない。

■東和ハイシステム <4172>  3,420円  +235 円 (+7.4%)  本日終値

東和ハイシステム<4172>が大幅高で3日続伸。午前10時ごろ、21年9月期の単独業績予想について、売上高を22億9400万円から23億5500万円(前期比23.3%増)へ、営業利益を5億4700万円から5億8500万円(同52.3%増)へ、純利益を3億3000万円から3億8500万円(同57.1%増)へ上方修正し、あわせて55円を予定していた期末一括配当予想を65円に引き上げた。主力の「歯科電子カルテ統合システム Hi Dental Spirit XR10-i」の売り上げやオンライン資格確認等システムにかかる売り上げが堅調に推移したことが要因としている。

■藤倉コンポジット <5121>  725円  +49 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

藤倉コンポジット<5121>が大幅高で6連騰と上げ足を加速させている。株価は2018年5月以来3年3か月ぶりの高値水準に浮上した。株価3ケタ台の中低位株人気が続くなか、PER6倍台、PBR0.6倍台と指標面から超割安圏にあることで水準訂正高を見込んだ資金の流入が加速している。同社はゴム加工品や産業用資材の大手メーカーで、ゴルフ用カーボンシャフトなども製造する。また、同社が手掛けるマグネシウム空気電池「WattSatt(ワットサット)」はマグネシウムを電極に使用した大容量電池で、非常時の充電用などで需要開拓が期待されている。足もとの業績も好調で、22年3月期営業利益は従来予想の11億円から30億円(前期比2.6倍)に大幅増額しマーケットの注目を誘った。

●ストップ高銘柄

AIPF <7345>  4,450円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

太洋物産 <9941>  996円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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