話題株ピックアップ【夕刊】(3):メディア総研、レオクラン、Bマインド
■堀場製作所 <6856> 7,870円 -90 円 (-1.1%) 本日終値
堀場製作所<6856>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は8300円から7900円に見直した。株価は堅調な半導体、自動車回復の好材料を織り込んだ、とみている。エクイティストーリーは、従来の「半導体事業の回復により全社業績は成長局面に回帰する」から「好調な半導体事業と自動車計測事業の新型コロナ影響からの回復は既に株価に織り込み済みで、22年12月期以降は利益成長鈍化局面入りを予想するため株価は上昇しにくい局面となろう」に変更した。
■メディア総研 <9242> 4,020円 +700 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
メディア総研<9242>が急騰。前日にマザーズ市場に新規上場したIPO銘柄で、公開価格2900円を205円(7.1%)上回る3105円でスタートし、3320円と初値を上回って初日の取引を終えた。IPO銘柄ならではの値動きの軽さが注目されていることに加えて、上場後に値崩れする銘柄も多いなか、値もちが良いことも短期の回転を狙った資金を呼び込んだようだ。
■レオクラン <7681> 3,450円 +500 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
レオクラン<7681>がストップ高。菅義偉首相が自民党の総裁選に立候補しないと表明したことを受けて、既に総裁選への出馬を表明している岸田文雄前政調会長の政策への関心が高まっている。こうしたなか、岸田氏が2日、新型コロナウイルス感染症対策を発表し、臨時の医療施設などを開設して「医療難民ゼロ」を目指すと述べたことから、医療機関の新築・移転時に、企画段階から開設に至るまでの総合的なコンサルティングを行い、医療機器設備・情報システムなどを販売する医療機器専門商社である同社に思惑的な買いが入ったようだ。
■ブロードマインド <7343> 1,047円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
ブロードマインド<7343>がストップ高。同社はきょう、セブン&アイ・ホールディングス<3382>傘下のセブン・フィナンシャルサービスと来店型保険ショップ「セブン保険ショップ~おさいふコンシェルジュ~」を共同運営することで合意したと発表。保険商品に加え、NISAをはじめとする資産運用商品や住宅ローンに関する相談にも対応可能な店舗として、まずは10月中旬にパイロット店舗をイトーヨーカドー赤羽店内にオープンする予定。来店だけでなくオンラインでの相談も実施し、コロナ禍の来店型保険ショップにおける新たな顧客体験の創造を目指すとしている。
■ユニバンス <7254> 649円 +57 円 (+9.6%) 本日終値
ユニバンス<7254>が3連騰。同社はトランスファーやトランスミッションなど駆動系を中心とする自動車部品会社で、日産自動車<7201>向けを主力に高い商品競争力を有する。国内や北米で自動車販売が好調に推移するなか売り上げを伸ばし、工場集約化や内製化推進など事業構造改革も寄与して22年3月期営業損益は30億円の黒字予想(前期実績は6億6100万円の赤字)と急変貌する見込みだ。また、新境地開拓にも積極的で、世界的に脱炭素に向けた動きが活発化するなか、風力発電機の基幹部品の供給など、非自動車分野への参入を模索している。株価指標面ではPER5倍台でPBR0.8倍前後と依然として割安感が顕著となっていることで、投資資金攻勢の拠りどころとなっている。
■アプライド <3020> 2,685円 +185 円 (+7.4%) 本日終値
アプライド<3020>が急反発。午前10時30分ごろ、研究開発用途や業務ソフト用途のコンピューター製造を行う、アプライド製造工場(福岡市博多区)の事業規模拡大を目的とした増床を9月末に完了し、10月から生産稼働を開始すると発表。同社では大学や企業の研究内容の多様化、スピード化に合わせ、独自のセル生産によるオーダーメイド製造を行っているが、今回の増床により従来より最大で生産能力を50%増に引き上げるという。これにより、年度末に集中する傾向にある受注に対応することが可能になるとしており、業績への貢献が期待されている。
■うるる <3979> 3,945円 +235 円 (+6.3%) 本日終値
うるる<3979>が反発。2日の取引終了後、幼稚園・保育園向けのオンライン写真販売サービス「えんフォト」の累計登録保護者数が、8月31日時点で20万人を突破したと発表。「えんフォト」は、WEB上で「写真展示」「販売」「購入・決済」などの全てが完結する、幼稚園・保育園/保護者向けオンライン写真販売サービス。14年10月にサービスを開始し、6年11カ月で累計登録保護者数20万人突破となった。
■アイロムグループ <2372> 2,203円 +94 円 (+4.5%) 本日終値
アイロムグループ<2372>が3連騰、8月下旬以降急速に底値離脱の動きをみせていたが、上げ足を目先一段と強めてきた。同社は医療機関向け臨床支援ビジネスを主力事業とし、医薬品の開発受託業務も行っている。また、100%子会社のIDファーマを通じて再生医療やゲノム編集分野にも積極的に踏み込んでいる。そうしたなか、2日取引終了後にIDファーマが販売している遺伝子改変キットで使用する新規ゲノム編集技術に関し特許査定を取得したことを発表、これが株価を強く刺激する材料となった。
■サイオス <3744> 740円 +30 円 (+4.2%) 本日終値
サイオス<3744>が大幅続伸。同社はシステム構築及びメンテナンスなどを手掛けるシステムインテグレーター。オープンシステム基盤事業を主力とし、自社開発ソフトの販売及びサービスを提供する。人工知能(AI)分野を深耕している点が大きな特長で、株式市場でAI関連株が相次いで動意づくなか、にわかに存在感を高めている。業績も絶好調に推移しており従来計画を上方修正、21年12月期営業利益は前期比倍増の4億8000万円を計画する。企業のリモートワーク導入加速を背景にシステム障害回避ソフトが収益の成長エンジンとなっている。更に、デジタル庁発足で「脱ハンコ」がテーマ性を帯びるなか、同社のクラウドセキュリティーサービス「Gluegent Gate」とGMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が提供するクラウド型電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」のサービス連携を開始するなども注目材料となっている。
●ストップ高銘柄
明和産業 <8103> 1,047円 +400 円 (+61.8%) ストップ高 本日終値
アイビー化粧品 <4918> 902円 +150 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
セリオ <6567> 905円 +150 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
ブレクスルー <2464> 493円 +80 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
グローバルウェイ <3936> 10,240円 +1,500 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
サーキュレーション <7379> 3,730円 -700 円 (-15.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース