東京株式(前引け)=大幅続伸、総裁選を前にリスク選好の流れ
6日前引けの日経平均株価は前営業日比510円06銭高の2万9638円17銭と大幅続伸。前場の東証1部の売買高概算は6億2488万株、売買代金概算は1兆5925億円。値上がり銘柄数は1289、対して値下がり銘柄数は788、変わらずは109銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いの勢いが強まり、日経平均株価は500円を超える上昇を示した。自民党総裁選を前に各候補から新たな経済対策のアナウンス効果が見込めることへの期待が株高を後押しする格好となっている。新型コロナウイルス感染者数の拡大が東京都でピークアウト感を示していることもマーケット心理を強気に傾けている。アジア株市場が総じて堅調な値動きを示していることもポジティブに捉えられているようだ。時価総額の大きい銘柄への買いが目立ち、前場の売買代金は1兆6000億円近くまで膨らんだ。
個別ではレーザーテック<6920>が売買代金トップで上値指向い継続、東京エレクトロン<8035>も高い。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が商いを伴い大幅高。任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。村田製作所<6981>も堅調。明和産業<8103>は値上がり率トップに買われ、レノバ<9519>も物色人気。日本電子<6951>も大きく買われた。半面、JR西日本<9021>が冴えず、関西電力<9503>など電力株の下落が目立つ。オービックビジネスコンサルタント<4733>も売りに押された。東京機械製作所<6335>が大きく利食われたほか、クロス・マーケティンググループ<3675>なども値を下げた。