東京株式(前引け)=反落、米株安受け利益確定売りが優勢に
15日前引けの日経平均株価は前営業日比160円05銭安の3万510円05銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は6億934万株、売買代金概算は1兆5308億円。値上がり銘柄数は190、対して値下がり銘柄数は1958、変わらずは38銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から主力株をはじめ広範囲に売りがかさむ展開となり、日経平均は反落した。前日の米国株市場では注目された8月のCPI伸び率が市場コンセンサスを下回ったことから金融緩和的環境が続くことへの期待感が出る一方、景気減速への警戒感が改めて意識されNYダウは下値模索の展開となった。東京市場でもこのリスク回避の流れを引き継ぐ格好となっている。外国為替市場で円高に振れていることも逆風材料となっている。半導体関連の一角が買われたことで全体相場を下支えする形となったが、値下がり銘柄数は全体の約9割を占めている。なお、前場の売買代金は1兆5000億円台と高水準。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで株価が大きく値を下げた。ソニーグループ<6758>が売りに押され、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。ベイカレント・コンサルティング<6532>も売られた。東京機械製作所<6335>は3日連続ストップ安。エニグモ<3665>も大幅安。半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が高く、川崎汽船<9107>も上昇。エムスリー<2413>も値を上げた。サインポスト<3996>が続急騰、ヤーマン<6630>はストップ高に買われた。ギフト<9279>も物色人気。