話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤシマキザイ、国際紙パルプ、パイプドHD
■ヤシマキザイ <7677> 2,360円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
ヤシマキザイ<7677>がストップ高。22日の取引終了後、ナノサイズの銀とチタンからなる複合素材により、明所暗所に関係なく抗菌・抗ウイルス作用が発揮される技術「YAM技術」について、新型コロナウイルスの不活化を確認したと発表。国内の第三者機関で試験を実施し、YAM技術によるコーティング面に新型コロナウイルスを接触させると、試験開始4時間後にウイルス感染価が99.9%以上減少したという。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている。
■国際紙パルプ商事 <9274> 397円 +56 円 (+16.4%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
国際紙パルプ商事<9274>が大幅高で年初来高値を更新。22日の取引終了後、同社が提供するバイオマス発電所運転支援システム「BMecomo」について、三重エネウッド(三重県松阪市)とサービス利用契約を締結したと発表。提供開始は11月ごろの予定。「BMecomo」は、ビッグデータ解析や人工知能(AI)・IoTなどの最新テクノロジーを活用し、バイオマス発電所の運転管理や設備管理、事業管理の支援を目的とした運転支援システム。同システムを導入し条件を満たすことにより、法定検査や審査時期を延長し、高額な法定点検コストを削減することができるという。あわせて、自己株式の消却を実施すると発表した。10月1日付で183万2998株(発行済み株数の2.44%)を消却する。なお、消却後の発行済み株数は7324万4408株となる予定だ。
■パイプドHD <3919> 2,751円 +251 円 (+10.0%) 本日終値
パイプドHD<3919>が大幅反発。同社は22日、子会社パイプドビッツのローコード開発プラットフォーム「スパイラル」を利用して、デジコン(東京都品川区)が見込み顧客の獲得につながる法人向け動画配信サービス「Showcase」を開発したと発表。デジコンによる「Showcase」の開発は、パイプドビッツのローコード開発プラットフォーム「スパイラル」を活用してクライアント向けにアプリケーションを構築するパートナープログラムであるSDPを利用し、仕様決定からわずか1カ月間で開発したという。なお、「Showcase」の会員登録やメール配信、アンケート調査などのマーケティング機能は、「スパイラル」を組み込んで実装しているという。
■安永 <7271> 1,285円 +117 円 (+10.0%) 本日終値
安永<7271>は切り返し急。同社はハイブリッドカー向けに強みを持つ自動車部品会社で、コネクティングロッドでは世界首位級のシェアを誇る。2次電池向けの技術開発に継続的に取り組むほか、後工程の半導体製造装置やパワー半導体向け検査装置を手掛けるなど切り口は多彩。22年3月期の営業損益見通しは2億1000万円の黒字(前期は5億1700万円の赤字)と回復途上にあり、業績面からの買い安心感もある。
■アライドアーキテクツ <6081> 768円 +50 円 (+7.0%) 本日終値
アライドアーキテクツ<6081>が3日ぶりに反発。この日午前中、化粧品ブランドを展開するロゼット(東京都品川区)に対して、動画作成支援サービス「LetroStudio(レトロスタジオ)」の提供を開始したと発表。LetroStudioは、動画をインハウス制作する企業を支援する動画制作サービス。ロゼットは同サービスの活用によりAmazon動画広告のクリエイティブを制作したことで、動画を内製化したほか、従来の静止画バナー広告のCVR(コンバージョンレート)を維持しつつ、CTR(クリック率)を約4倍に引き上げ、ROAS(広告の費用対効果)最大1.4倍を実現したという。
■ラクオリア創薬 <4579> 1,052円 +44 円 (+4.4%) 本日終値
ラクオリア創薬<4579>が大幅反発。22日の取引終了後、同社が創製した新規TRPM8遮断薬に関するライセンス契約を香港のXジーン・ファーマシューティカル社(昌郁医薬)と締結したと発表。今回のライセンス契約締結により、ラクオリアはXジーン社に同化合物の日本を除く全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を供与する。ラクオリアはその対価として契約一時金を受領するほか、開発段階に応じたマイルストン及び販売額に応じたロイヤルティーを受け取る権利を得るという。具体的な達成条件や金額などは非開示。なお、同件による21年12月期業績予想の変更はないとしている。
■マイネット <3928> 656円 +23 円 (+3.6%) 本日終値
マイネット<3928>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、プロバスケットボールチームを運営する滋賀レイクスターズ(滋賀県大津市)株式の75%(議決権ベース)を取得し子会社化したと発表。マイネットは、主力のゲームサービス事業に次いで、スポーツDX(デジタルトランスフォーメーション)事業に注力しており、21年2月から「FC琉球」を運営する「琉球フットボールクラブ」からB2C事業を受託し、事業運営や事業管理のDXを行っている。今回の株式取得による経営参画を通して、FC琉球で行ってきたクラブ運営DXを更にBtoB事業や興行運営、経営管理などクラブ経営全般に広げる方針だ。取得価額は非開示。なお、21年12月期業績への影響は軽微としている。
■共同印刷 <7914> 2,810円 +96 円 (+3.5%) 本日終値
共同印刷<7914>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、22年3月期第2四半期に投資有価証券売却益4億5100万円を特別利益として計上すると発表。なお、22年3月期業績予想には織り込み済みとしている。
■アセンテック <3565> 1,256円 +40 円 (+3.3%) 本日終値
アセンテック<3565>が3日ぶりに反発。東京証券取引所が9月22日の取引終了後、同社株を9月24日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も24日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。
■OCHIHD <3166> 1,322円 +37 円 (+2.9%) 本日終値
OCHIホールディングス<3166>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、寝具やタオルなど繊維商品の卸売会社である寺田(札幌市中央区)株式の38.4%(議決権所有割合100%)を10月8日付で取得し子会社化すると発表。OCHIHDでは、建材事業・加工事業以外の非住建分野の事業ポートフォリオの拡大に取り組んでおり、今回の寺田の子会社化は東日本における事業拡大を図るとともに、環境アメニティー事業における仕入れ、販売の連携などを通して、グループシナジーを追及するのが狙い。なお、22年3月期業績への影響は現在精査中としている。
●ストップ高銘柄
HyAS&C <6192> 227円 +50 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
フォースタートアップス <7089> 4,995円 +700 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
サカイオーベックス <3408> 5,380円 +700 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
OKK <6205> 328円 -80 円 (-19.6%) ストップ安 本日終値
グローバルウェイ <3936> 2,925円 -700 円 (-19.3%) ストップ安 本日終値
CCT <4371> 5,590円 -1,000 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース