話題株ピックアップ【夕刊】(1):INPEX、エーザイ、東洋エンジ

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2021年9月28日 15時13分

■ぴあ <4337>  3,940円  +265 円 (+7.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ぴあ<4337>が3連騰し連日の年初来高値更新。政府はきょう、新型コロナウイルス対策で19都道府県に発令中の緊急事態宣言の全面解除について専門家に諮問し、宣言は30日に解除される見通しとなっており、イベントの制限緩和への期待感からチケット販売最大手の同社にも買いが入っているようだ。現在、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の地域では、イベント開催の定員を「50%以内かつ上限5000人」としているが、きょう付けの日本経済新聞によると、「政府は宣言などを解除した後も、1カ月は経過措置として『定員50%以内かつ上限1万人』を基準とする。その後は『定員の50%以内か5千人のいずれか大きい方』まで収容できるようにする」と報じており、収容人数の増加による収益改善が期待されている。

■東洋エンジニアリング <6330>  948円  +54 円 (+6.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

東洋エンジニアリング<6330>が全体相場に逆行し、上値追い基調を継続。900円近辺で収れんする5日・25日移動平均線から上放れる動きをみせている。世界的に「脱炭素社会」向けた取り組みが進むなか、究極のクリーンエネルギーとして注目される水素関連株の一角に位置づけられる同社株に物色の矛先が向いている。あす29日から10月1日にかけて東京ビッグサイトで水素・燃料電池展が開催される予定にあることも、関連銘柄の株価刺激材料となっている。きょう後場取引開始前に、東洋エンジと日鉄エンジニアリングとの共同企業体が佐賀県で50メガワット級のバイオマス専焼発電所を受注したことを発表、これも株価を刺激する材料となった。

■ニッセイ <6271>  1,086円  +57 円 (+5.5%) 一時ストップ高   本日終値

ニッセイ<6271>は一時ストップ高。27日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を185億円から191億円(前期比22.8%増)へ、営業利益を9億円から12億5000万円(同5.5倍)へ、純利益を7億2000万円から10億円(同3.5倍)へ上方修正した。新型コロナウイルスの影響から回復後を見込んだ設備投資需要の高まりが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、中間・期末各10円の年20円を予定していた配当を各12円の年24円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。

■INPEX <1605>  893円  +36 円 (+4.2%)  本日終値

INPEX<1605>が4日続伸、年初来高値を更新した。27日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前週末比1.47ドル高の1バレル=75.45ドルへ上昇した。米国では新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にあり、経済再開による原油需要回復期待が強い。また、8月下旬に米国を襲ったハリケーンの影響で原油生産が打撃を受け、需給が引き締まっていることも原油上昇の要因となっている。

■宮越ホールディングス <6620>  1,319円  +50 円 (+3.9%)  本日終値

宮越ホールディングス<6620>が大幅に3日続伸。同社はきょう、子会社が中国・深セン市で推進している「ワールドイノベーションセンター」プロジェクトについて、日建設計(東京都千代田区)とコンサルティング業務委託契約を締結すると発表。業務委託の主な内容は、プロジェクトに必要となる都市計画及び事業計画の進め方に関するアドバイザリー業務、現地行政・地区関係者・現地コンサルティング会社などとの協議及び調整などの支援業務。実施期間は21年10月1日から22年9月30日までとなっている。

■群馬銀行 <8334>  375円  +11 円 (+3.0%)  本日終値

群馬銀行<8334>が高い。27日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、経常利益を165億円から230億円(前年同期比40.1%増)へ、純利益を115億円から147億円(同19.4%増)へ上方修正した。銀行単体において、資金利益の増加や経費の削減などによりコア業務純益が従来予想を上回ることに加えて、与信費用が想定を下回る見込みであることが要因としている。

■大垣共立銀行 <8361>  2,009円  +56 円 (+2.9%)  本日終値

大垣共立銀行<8361>が反発。27日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。経常収益を1091億円から1105億円(前期比5.1%減)へ、純利益を71億円から103億円(同28.6%増)へ引き上げた。銀行単体において、与信関係費用が当初予想を下回り、一方で国債等債券損益が想定を上回る見込みとなったことなどが要因。

■エーザイ <4523>  8,777円  +222 円 (+2.6%)  本日終値

エーザイ<4523>が反発。この日の寄り前、同社と米バイオジェン<BIIB>は、早期アルツハイマー病(早期AD)治療薬として開発中の「レカネマブ」について、迅速承認制度に基づき米国食品医薬品局(FDA)に生物製剤ライセンス申請(BLA)の段階的申請を開始したと発表。なお、レカネマブは、21年6月にブレイクスルーセラピーの指定を受けている。

■森六ホールディングス <4249>  2,195円  +54 円 (+2.5%)  本日終値

森六ホールディングス<4249>は反発。27日の取引終了後、保有する投資有価証券3銘柄を売却したことに伴い、22年3月期第2四半期の連結業績に投資有価証券売却益18億7900万円を特別利益として計上すると発表。なお、22年3月期業績への影響は他の要因も含めて現在精査中としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,782円  +158 円 (+2.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は全体地合い悪のなか、プラス圏で推移する強さをみせている。米長期金利の上昇を警戒して、電機・精密などハイテクセクター中心に売りがかさんでいるが、そのなかで日経平均寄与度の高い同社株への継続的な買いが観測されている。市場では「前日の米国株市場でナスダック指数は軟調だったものの、同社が出資するアリババ<BABA>が3.5%高と大きく切り返したことが、プラス材料となっている。もっとも、きょうは実質9月最終商い日で、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983>や同社株に中間期末を意識したテクニカル的な買いが入っているフシがある」(ネット証券アナリスト)という指摘も出ていた。

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