明日注目すべき【好決算】銘柄 ダイセキ、テイツー、フジ (1日大引け後 発表分)

1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ダイセキ <9793> 　　★今期経常を11％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比34.3％増の69億円に拡大し、従来予想の58.4億円を上回って着地。国内鉱工業生産の回復とともに廃液処理の受注量・工場稼働率が上昇したほか、原油や鉛といった資源価格の回復でリサイクル燃料の販売価格も徐々に上昇し、採算が改善したことが寄与。また、土壌汚染処理事業で大型インフラ整備関連事業など好採算案件の獲得が進んだことも利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の115億円→128億円に11.3％上方修正。増益率が10.0％増→22.5％増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

ミタチ産業 <3321> 　　★6-8月期(1Q)経常は19倍増益で着地

◆22年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比19倍の4.1億円に急拡大して着地。自動車生産の回復を受けて車載機器関連の半導体・電子部品の販売が増加したほか、工作機械向け製造受託も伸び、48.2％の大幅増収を達成したことが寄与。

上期計画の5.1億円に対する進捗率は80.4％に達しており、業績上振れが期待される。

エコーＴＤ <7427> 　　★今期経常を31％上方修正

◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の3.2億円→4.2億円に31.3％上方修正。増益率が3.6％増→35.9％増に拡大する見通しとなった。飼育者の低価格志向を背景にペットフードやペット用品の販売単価下落が続くものの、新規飼育者の増加による需要拡大を受けて、売上高が計画を上回ることが寄与。在庫管理の徹底や営業活動効率化による販管費の抑制なども利益を押し上げる。

テイツー <7610> [ＪＱ]　　★今期経常を一転2％増益に上方修正、6期ぶり復配へ

◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の5億円→9.5億円に90.0％上方修正。従来の46.5％減益予想から一転して1.7％増益見通しとなった。新型コロナ感染拡大の影響に伴う巣ごもり需要が追い風となり、上期業績が想定以上に好調だったことを反映した。

併せて、従来無配としていた期末一括配当を1円実施し、6期ぶりに復配する方針とした。

フジ <8278> 　　★上期最終を一転39％増益・最高益に上方修正

◆22年2月期上期(3-8月)の連結最終利益を従来予想の18億円→29.9億円に66.6％上方修正。従来の16.4％減益予想から一転して39.3％増益を見込み、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。商品管理の徹底や新しい生活様式への対応が奏功したほか、コロナ禍で業績が悪化した子会社の事業構造再構築も寄与し、採算が改善した。減損損失などの発生が想定を下回ったことも利益を押し上げた。

株探ニュース