話題株ピックアップ【昼刊】:マツキヨココ、OLC、INPEX

注目
2021年10月4日 11時38分

■マツキヨココ <3088>  5,230円  +280 円 (+5.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

1日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は22%増で2期ぶり最高益、未定だった配当は70円実施」が好感された。

マツキヨココカラ&カンパニー <3088> が10月1日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった22年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比22.1%増の417億円を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しと発表した。

⇒⇒マツキヨココの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「26年3月期に売上高1兆5000億円目標」も買い材料。

中期経営計画を策定。26年3月期に売上高1兆5000億円を目指す。

■オリエンタルランド <4661>  18,460円  +515 円 (+2.9%)  11:30現在

オリエンタルランド<4661>が反発、一時800円高の1万8745円まで上値を伸ばし約7カ月半ぶりに上場来高値を更新した。同社の株価は8月中旬以降、一貫した戻り足を形成している。前週末こそ日経平均が急落するなかやや売りに押されたものの下値抵抗力の強さを発揮、きょうは改めて買い直される展開となっている。株式市場は緊急事態宣言が解除されたこともあって、アフターコロナ関連株への物色の矛先が顕著だ。同社などテーマパークを運営する企業にとって収益環境の風向きは追い風に変わっている。更に、前週末は米製薬大手のメルクが開発中の新型コロナウイルスの経口治療薬について、有効性を確認したことで早急に緊急使用許可を申請する予定にあることを発表、これが新型コロナの収束と経済活動の正常化を後押しする材料として好感されており、東京市場にも影響を与えている。

■INPEX <1605>  907円  +24 円 (+2.7%)  11:30現在

INPEX<1605>など資源開発関連や、ENEOSホールディングス<5020>など石油元売り大手が高い。ここ原油市況の上昇傾向が強き、前週末1日のWTI原油先物価格は続伸し1バレル=75ドル88セントと年初来高値を更新している。4日に開催されるOPECプラスの閣僚級会合では、協調減産の段階的な縮小を維持するとみられているが、原油価格の先高思惑はなお根強い状況にある。原油市況高を背景に米国株市場ではシェブロン<CVX>が2.8%高、エクソンモービル<XOM>が3.6%高に買われるなどエネルギー関連株の上昇が際立っており、この流れが東京市場にも波及している。

■日本航空 <9201>  2,685円  +68 円 (+2.6%)  11:30現在

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って反発。前週末は全体相場波乱安に流され下押したが、いずれも押し目買い意欲は旺盛で上昇トレンドを継続している。前週末の米国株市場ではNYダウが480ドルあまりの上昇で切り返したが、これは製薬大手メルクが新型コロナウイルスの飲み薬の有効性を確認したことで、早急に使用許可を申請することを発表、これを受けて経済活動の正常化が早まるとの期待感が景気敏感セクターを中心に買い戻しを誘発した。東京市場でも世界的な旅客需要回復を見込んだ買いが空運株に流入している。

■ダイセキ <9793>  4,790円  +100 円 (+2.1%)  11:30現在

ダイセキ<9793>は大幅反発している。前週末1日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を114億円から126億円(前期比23.0%増)へ、純利益を74億円から82億円(同25.7%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は566億円(同9.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、国内鉱工業生産の回復とともに、廃液処理の受注量・工場稼働率が上昇したほか、前年度に急落した原油や鉛など資源価格が回復した影響により、リサイクル製品価格も徐々に上昇し採算が改善していることが寄与する。また、土壌汚染処理事業で、価格競争により採算が悪化した、いわゆる一般的な土壌汚染処理から、コンサルティングの必要な案件である大型インフラ整備関連事業といった利益率重視への営業転換が想定以上に進んでいることも利益を押し上げる。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高290億4100万円(前年同期比12.2%増)、営業利益68億2900万円(同36.8%増)、純利益43億1800万円(同37.7%増)だった。

■フジ <8278>  2,183円  +35 円 (+1.6%)  11:30現在

フジ<8278>が6日ぶりに反発している。前週末1日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、営業利益が30億円から33億500万円(前年同期比28.2%増)へ、純利益が18億円から29億9900万円(同39.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令による大型ショッピングセンターへの休業要請や営業時間短縮要請の影響が想定以上となり、売上高は1590億円から1581億2500万円(同2.4%増)へ下振れた。ただ、グループを挙げて商品管理の徹底と定着しつつある新しい生活様式への対応を推し進めたことで売上総利益が増加したことに加え、コロナ禍の需要変化で業績悪化した子会社で事業構造の再構築に取り組んだことも寄与した。

■プレナス <9945>  2,201円  +32 円 (+1.5%)  11:30現在

プレナス<9945>が3日ぶりに反発している。午前10時ごろに発表した9月度の月次速報で、ほっともっとの既存店売上高が前年同月比5.5%増となり、18カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。一方、やよい軒の既存店売上高は同24.3%減となり、4カ月連続で前年割れとなった。

■FRONTEO <2158>  1,738円  +22 円 (+1.3%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が反発している。同社は1日、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が顧客対応の通話を解析・モニタリングするシステムを導入したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。このシステムは、日立製作所<6501>の音声デジタルソリューションとフロンテオの人工知能(AI)エンジン「KIBIT」を組み合わせ、通話音声の文字起こしから、チェック対象となるコンプライアンス・リスク箇所の抽出、モニタリング担当者への提供までを自動で行うことができる。

■日本郵船 <9101>  7,580円  -720 円 (-8.7%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

日本郵船<9101>は東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金をこなしているが、株価は一時9%近い下げとなるなどリスク回避の売りが続いている。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>も同様に下値模索の展開。足もとで米国・中国間のコンテナ船の運賃市況が急落しており、これを警戒する動き。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数のほうは、直近5200まで上昇し2008年8月の水準まで浮上しており、こちらは海運セクターにとってはポジティブ材料とみなされるところ。しかし、「目先コンテナ船市況の波乱含みの動向がこれ(バルチック海運指数の上昇)を掻き消している」(ネット証券マーケットアナリスト)状態にある。

■象印マホービン <7965>  1,609円  -139 円 (-8.0%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

象印マホービン<7965>は大幅安。前週末1日の取引終了後、21年11月期第3四半期累計(20年11月21日~21年8月20日)の決算を発表し、売上高は579億1800万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は51億4800万円(同31.3%増)だった。ただ、直近6~8月期が営業6割減益となっており、足もとの成長鈍化を嫌気した売りが出ているようだ。国内売り上げは微減だったものの海外売り上げが13.5%増と順調で、Eコマース向けが好調な北米や中国、東南アジアで前年実績を上回った。なお、通期見通しの売上高775億円(前期比3.4%増)、営業利益67億円(同23.1%増)とする従来予想は据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  47,290円  -1,610 円 (-3.3%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株への売り圧力が目立つ。日経平均株価は朝高後に値を消し、マイナス圏に沈む展開となっているが、午前10時現在の値下がりの寄与度トップが東エレクとなっている状況だ。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が大きく反発に転じたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇幅は0.1%未満とほぼ横ばいにとどまった。半導体需給は逼迫状態が続いているものの、米国と中国の景気にピークアウト感が強まるなか、関連銘柄の買いポジションを積み増すことにやや慎重な動きもみられる。東京市場でも、「海外投資家などから半導体関連株の利益確定を急ぐ動き」(国内証券アナリスト)が観測されているもようだ。

■日経レバ <1570>  15,480円  -320 円 (-2.0%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が6日続落となり、一時450円安の1万5350円まで売り込まれた。日経平均株価に連動するように組成されたETFでボラティリティが高いのが特徴、価格変動率は日経平均株価の2倍に設定されている。きょうは朝方こそ買いが先行した日経平均が、その後一貫して値を崩す展開となり、それに合わせて荒い値動きを余儀なくされている。日経レバの売買代金は全市場を通じてトップとなっており、個人投資家を中心とした短期資金の売買が極めて活発だ。一方、日経平均に対し逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は6日続伸となり、9月初旬以来1カ月ぶりに400円台を回復している。

■クスリアオキ <3549>  7,480円  -130 円 (-1.7%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>が5日続落している。前週末1日の取引終了後、1日に予定していた22年5月期第1四半期の決算発表を延期すると発表したことが嫌気されている。決算業務期間中の9月下旬に経理システムに不具合が発生し、試算表の貸借不一致の状態となったことが要因としている。試算表の貸借不一致はシステム会社の協力を得て解消されたものの、システム会社が行った対応を含め、試算表が正しいか検証手続が必要となり、現在はその作業中としている。なお、延期後の決算発表日は決定後速やかに公表する予定としている。

■鉄人化計画 <2404>  389円  +62 円 (+19.0%)  11:30現在

鉄人化計画<2404>が大幅高、一時23%を超える上昇で400円台に買われる人気となった。ここ短期資金の流入が活発化している。既に前週初めから商い急増のなか株価はボラティリティを高めている。日証金では直近の貸借倍率が0.35倍で貸株規制が入っている状態にあるが、足もとで買い戻しを絡め需給相場の様相を呈し始めた。同社は首都圏でカラオケルームを運営するほか飲食事業を展開しており、業績低迷を余儀なくされている。ただ、ここにきて新型コロナウイルスの感染者数が急減するなか、緊急事態宣言も9月末で解除されたことで、収益面への風向きが変わったことを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。

■一家ホールディングス <7127>  589円  +55 円 (+10.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

1日に発表した「株主優待制度を導入」が買い材料。

株主優待制度を導入。毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2500~1万円の食事券を贈呈する。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

なし

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