<注目銘柄>=すかいらーく、脱コロナ背景に需給相場の素地
すかいらーくホールディングス<3197>の1600円近辺のもみ合いは買い向かってみたい。ファミリーレストランの最大手で「ガスト」や「夢庵」など低価格帯の商品構成で顧客ニーズに応えている。
足もとで新型コロナウイルスの感染者数が急減しているほか、9月末で緊急事態宣言が解除されたことで、外食産業は向かい風の強い従来の収益環境が大きく改善に向かうとの期待がある。同社の既存店売上高も10月以降は回復色の強いものとなりそうだ。
21年12月期営業損益は50億円前後の黒字(前期は230億3100万円の赤字)を見込んでいる。22年12月期業績については、新型コロナ経口薬の普及も見込まれるなか経済活動の正常化が進む見通しにあり、トップラインの急増とともに利益回復も加速する公算が大きい。信用取組は直近の信用倍率が0.93倍と売り買い拮抗、日証金では株不足状態にあり、需給相場の素地がある。(桂)