前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年10月8日 5時20分

■INPEX <1605>  895円 (-81円、-8.3%)

東証1部の下落率10位。INPEX <1605> や石油資源開発 <1662> が急落。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日5日比1.50ドル安の1バレル=77.43ドルと下落。米国の原油在庫が増加したことから需給緩和観測が台頭した。WTI価格は前日に一時79ドル台と約7年ぶりの高値に上昇し、INPEXなど原油関連株は急伸していた。しかし、7日は一転して利益確定売りが膨らんだ。

■イオンファン <4343>  1,838円 (-150円、-7.6%)

イオンファンタジー <4343> が続急落。6日の取引終了後、22年2月期業績予想の下方修正を発表。営業損益を25億2000万円の赤字(前期74億2900万円の赤字)とし、従来予想の14億円の黒字から一転赤字に見直したことが嫌気されたようだ。売上高見通しも700億円から600億円(前期比30.1%増)へ引き下げた。新型コロナウイルスのデルタ株の影響による感染拡大によって、当初計画より売り上げの回復が遅れていることが主な要因となる。あわせて、期末配当予想を15円から5円へ減額し、年間配当を20円(前期30円)とする見通しを示した。なお、同時に発表した上期(3-8月)決算は、売上高が281億9300万円(前年同期比72.1%増)、営業損益25億7900万円の赤字(前年同期57億9800万円の赤字)だった。

■TKP <3479>  1,647円 (-125円、-7.1%)

ティーケーピー <3479> [東証M]が大幅3日続落。6日の取引終了後、22年2月期の連結営業損益を従来予想の7億円の黒字から19億円の赤字へ下方修正すると発表。新型コロナウイルス変異株の感染拡大で緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が継続的に発出され、貸会議室需要の回復が想定より遅れることが響く。併せて、前回未定としていた通期の最終損益は39億円の赤字(前期は35億300万円の赤字)と赤字幅が広がる見通しを示した。

■イオン <8267>  2,610.5円 (-169円、-6.1%)

イオン <8267> が大幅安で9日続落、年初来安値を連日更新した。6日の取引終了後に発表した22年2月期上期(3-8月)の連結最終損益は45億8800万円の黒字(前年同期は575億5600万円の赤字)に浮上して着地。ただ、直近3ヵ月の6-8月期の同損益は4億1300万円の赤字となり、これが嫌気された。新型コロナウイルス変異株による急激な感染拡大が期初シナリオ想定外だったとし、緊急事態宣言などの影響で衣料品、化粧品、外食の落ち込みが継続し、GMS(総合スーパー)の非食品部門の売上高が計画を下回った。また、イオンモールの専門店も低調だった。なお、通期の最終損益は200億~300億円の黒字と従来計画を据え置いている。

■イオン北海道 <7512>  1,136円 (-62円、-5.2%)

イオン北海道 <7512> が急反落。同社は10月6日大引け後に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比38.1%減の20.7億円に落ち込み、通期計画の85億円に対する進捗率は24.4%にとどまり、5年平均の38.1%も下回った。

■リソー教育 <4714>  424円 (-21円、-4.7%)

リソー教育 <4714> が大幅続落。7日の正午ごろ、22年2月期の連結業績予想について、売上高を295億円から300億円(前期比19.0%増)へ、営業利益を28億1000万円から30億1000万円(同3.0倍)へ、純利益を19億円から21億円(同3.8倍)へ上方修正したが、株価は直近高値圏で推移しており、織り込み済みとの見方が強い。通塾できる環境作りに注力し積極的な新校展開の再開に伴い生徒数が増加するなど、想定以上に足もとの業績が引き続き好調に推移していることが要因という。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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