前週末8日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年10月11日 5時20分

■アクアライン <6173>  636円 (+100円、+18.7%) ストップ高

アクアライン <6173> [東証M]がストップ高。7日午後10時41分ごろに発生した千葉県北西部を震源とする地震の発生により、東京都や千葉県など各地で水道管が破裂する被害が発生したことを受けて、水まわりの急なトラブルの解消に24時間365日の緊急対応サービスを提供する「水まわり緊急修理サービス事業」を展開する同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■ケル <6919>  1,168円 (+128円、+12.3%)

ケル <6919> [JQ]が続急騰。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を110億円から117億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を11億円から14億4000万円(同45.7%増)へ、純利益を7億4000万円から9億8000万円(同35.2%増)へ上方修正したことが好感された。エレクトロニクス機器の進展を背景に電子部品需要の拡大が続いており、同社グループでも工業機器向けや車載機器向けなどの売り上げが好調に推移していることが要因としている。

■ネットマーケ <6175>  523円 (+37円、+7.6%)

東証1部の上昇率9位。ネットマーケティング <6175> が続急伸。同社は7日取引終了後に、9月度の月次IRニュースを発表。恋活・婚活サービス「Omiai」の累計会員数は前月比1.6%増の742万1000人となり、順調に積み上がっていることが好感されたようだ。前年同月との比較では24.4%の増加。累計マッチング組数は前年同月比37.2%増の7414万1000組となっている。

■メディアL <6659>  372円 (+26円、+7.5%)

メディアリンクス <6659> [JQ]が続急伸。同社は8日、放送・メディア業界向けの新プラットフォーム「MDP3020 MAX」を発表しており、これが株価の刺激材料となったようだ。「MDP3020 MAX」は、ビデオ・オーディオ及びデータからなるコンテンツをエンコード/デコードして、広域IPネットワーク上で伝送する製品。高品質映像伝送と最小限の遅延が要求される双方向(対話型)ライブ中継などのアプリケーションに最適だとしている。

■NATTY <7674>  3,505円 (+235円、+7.2%)

NATTY SWANKY <7674> [東証M]が続急伸。7日の取引終了後に発表した9月度の月次報告で、既存店売上高は前年同月比49.5%増と6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。既存店客単価は同4.0%減と前月の同8.6%減から改善が見られたほか、客数は同55.8%増と伸長したことが寄与した。なお、全店売上高は同73.8%増だった。

■シグマ光機 <7713>  1,939円 (+130円、+7.2%)

シグマ光機 <7713> [JQ]が続急伸。25日移動平均線をマドを開けて上回る展開となり上昇トレンド転換を示唆している。レーザー関連デバイスの製造販売を手掛け、半導体向けやバイオ分野などで納入実績が高い。足もとの業績は絶好調に推移しており、7日取引終了後に発表した21年6-8月期決算は営業利益が前年同期比2.9倍の3億5100万円と急増した。上期計画の5億1500万円に対する進捗率も7割近くに達しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。

■メルカリ <4385>  6,640円 (+430円、+6.9%)

メルカリ <4385> [東証M]が続急伸。8日付の日本経済新聞朝刊で「フリーマーケットアプリ『メルカリ』に無料で店舗を開設できるサービスの本格展開を始めた」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、7月末から試験導入していた新サービス「メルカリShops(ショップス)」の本格展開を開始するという。中小の事業者や個人が手軽にネットショップを出店できるのが特徴で、個人向けの依存度を引き下げ、収益基盤を拡充する狙いがあるとしている。

■竹内製作所 <6432>  2,652円 (+143円、+5.7%)

竹内製作所 <6432> が急反発。7日の取引終了後、22年2月期上期(3-8月)の決算を発表し、売上高は742億2800万円(前年同期比39.6%増)、営業利益は99億5800万円(同46.1%増)と大幅な増収増益で着地した。9月に通期見通しの上方修正を行っているが、上期時点で営業利益ベースの進捗率はおよそ7割と高く、これを好感した買いが入ったようだ。欧米ともに公共事業が引き続き活況なほか、特に米国で新築・増改築や庭整備などの住宅関連工事が盛んに行われたことから、同社製品への需要が好調に推移した。なお、通期の売上高は1340億円(前期比19.4%増)、営業利益は142億円(同7.5%増)の見通し。

■鋳鉄管 <5612>  1,230円 (+65円、+5.6%)

日本鋳鉄管 <5612> が急反発。7日午後10時41分ごろに発生した千葉県北西部を震源とする地震の発生により、東京都や千葉県など各地で水道管が破裂する被害が発生したことを受けて、上水道向けダクタイル管を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■中京銀 <8530>  1,425円 (+70円、+5.2%)

中京銀行 <8530> が急反発。8日午後2時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、経常利益を収支均衡から34億円(前期比6.4%減)へ、最終損益25億円の赤字から15億円の黒字(同35.7%減)へ上方修正したことが好感された。中小企業向け融資の増加や法人向けソリューション提案などによる役務収益が予想を上回る見込みとなったことが要因としている。また、保有する政策投資株式の縮減に伴う有価証券損益の改善も寄与する。

■バリュエンス <9270>  3,165円 (+150円、+5.0%)

バリュエンスホールディングス <9270> [東証M]が大幅高で3日ぶりに反発。8日午前10時ごろ、子会社バリュエンスジャパンが、家事代行大手のベアーズ(東京都中央区)と連携した買い取り・リユースプランの提供を開始したと発表。今回、ベアーズと連携して提供するのは、不用品の買い取りから処分までを一括で行える「買取・リユースプラン」。ベアーズのホームページやアプリから申し込みのあった利用者に対して、不用品処分だけではなく、「リユース」を新たな選択肢として提案するというもので、ブランド買取「なんぼや」の出張買い取り、宅配買い取り、オンライン買い取りなど利用者の都合に合わせた方法で自宅にいながら査定・買い取りを完了することができるとしている。

■INPEX <1605>  934円 (+39円、+4.4%)

INPEX <1605> や石油資源開発 <1662> が高い。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日6日比0.87ドル高の1バレル=78.30ドルと反発した。天然ガスの高騰などエネルギー価格の上昇が続くなか、原油市場のタイトな需給は続くとの見方が強く、WTIは値を上げた。これを受け、日本の原油関連株も堅調な値動きとなった。

■シュッピン <3179>  1,185円 (+50円、+4.4%)

シュッピン <3179> が6日ぶり大幅反発。7日の取引終了後に発表した9月度の月次情報で、売上高は前年同月比17.1%増の34億100万円と8ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力のカメラ事業でリピートを含め、買い換えが促進されたことが販売数の増加につながったほか、時計事業で戦略的商材のラインアップ拡充(在庫投資)が引き続き寄与した。また、Web会員数は前月比4360人増の54万394人となるなど堅調に推移した。

■ブティックス <9272>  2,542円 (+88円、+3.6%)

ブティックス <9272> [東証M]が大幅続伸。7日の取引終了後、高知銀行 <8416> と業務提携契約を締結したと発表しており、今後の展開が期待されたようだ。これにより両社は、事業領域や地理的領域を相互に補完することで、M&Aを検討する中小介護事業所に最適なマッチング提供を目指す。

■トレファク <3093>  898円 (+31円、+3.6%)

トレジャー・ファクトリー <3093> が9日ぶりに大幅反発。7日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況(単体)で、既存店売上高が前年同月比4.1%増と4ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴い秋物の販売が進み、衣料が好調に推移した。また、ホビー用品やAV機器も堅調に推移した。なお、全店売上高は同10.2%増だった。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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