前週末8日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年10月11日 5時30分

■王将フード <9936>  5,980円 (+190円、+3.3%)

王将フードサービス <9936> が4日ぶりに大幅反発。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比4.1倍の17億600万円と、コロナ禍で厳しい経営環境が続くなか、良好な業績で着地。デリバリー・テイクアウトニーズをうまくつかんだことで、苦戦が続く飲食業界において勝ち組といえる業績を出している。足もとでは緊急事態宣言などに伴う各種制限が解除され、酒類の提供も開始され始めたことから今後の業績回復が期待できるとみている。同証券では、22年3月期の連結営業利益は会社予想66億8500万円(前期比10.1%増)に対して71億円への増額修正を見込んでいる。

■プレミアG <7199>  3,330円 (+100円、+3.1%)

プレミアグループ <7199> が3日続伸。7日の取引終了後、子会社プレミアモビリティサービスが、モビリティ事業者向けに積載車リースの提供を開始したと発表。同社グループは、モビリティ事業者向けの会員制組織を展開しているが、新たに会員サービスの一つとして、モビリティ事業者が車の仕入れや納車の際に必要とされる積載車を安価にリースできるサービスを開始するという。グループが展開するオートリース商品と、独自で持つ仕入れルートを組み合わせることで、他社でのレンタルやリースよりも安い価格で提供することが可能になったとしている。

■サンゲツ <8130>  1,540円 (+44円、+2.9%)

サンゲツ <8130> が反発。同社は8日午後0時30分ごろに自社株買いを実施すると発表。上限を100万株(発行済み株数の1.68%)、または20億円としており、取得期間は21年10月11日から22年1月13日まで。資本効率の向上と株主還元の拡大を図ることが目的という。また、自社株50万株(発行済み株数の0.82%)を10月29日付で消却するとあわせて発表した。消却後の発行済み株数は5990万株となる予定だ。

■ベガコーポ <3542>  1,200円 (+34円、+2.9%)

ベガコーポレーション <3542> [東証M]が3日続伸。7日の取引終了後、ペット関連事業を行うPETOKOTO(東京都品川区)に1億円の出資を行ったと発表。PETOKOTOは、保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」、ペットライフメディア「PETOKOTO」、D2Cフレッシュドッグフード「PETOKOTO FOODS」を展開する企業。ペットの家族化が進む現代において、顧客がペットと共に過ごす時間・空間の重要性も増しており、ベガコーポでも猫家具の企画・販売を既に行っているほか、飼い主に向けた新たな商品開発も進めていることから、事業の親和性が高いと判断して投資を決定したという。また、今後は両社のサービスを通じて新たな価値が提供できるよう、連携を進めるとしている。

■シード <7743>  691円 (+19円、+2.8%)

シード <7743> が6日ぶりに反発。8日付の日刊工業新聞で「2021年度中にソフトコンタクトレンズの主力工場である鴻巣研究所(埼玉県鴻巣市)の設備を増強し、生産能力を約6%高める」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、主力生産拠点の鴻巣研究所では国内向けに加え、中国など海外輸出用のコンタクトレンズを生産しており、国内最大級の月間約5000万枚の生産能力を持つという。設備を追加導入して、月間5300万枚程度まで増やす計画で、22年10月に着工し、24年4月完成を目指すとしており、投資額は30億円程度に上るようだ。

■レノバ <9519>  4,520円 (+120円、+2.7%)

レノバ <9519> が3日続伸。SMBC日興証券が7日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を3300円から4700円へ引き上げた。岸田政権誕生により原子力重視として捉えられて、同社株価は9月上旬の上場来高値から30%程度下落した。だが、2050年脱炭素を踏まえれば「再エネか原発か」という対立軸から、「再エネも原発も」という現実的な方向の再確認ととらえる方が適切だろうと指摘。同社の発電所プロジェクトは順調に積み上がっており、過度な悲観・懸念は不要としている。

■わらべ日洋 <2918>  2,446円 (+56円、+2.3%)

わらべや日洋ホールディングス <2918> が6日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した22年2期の連結業績予想について、最終利益を28億円から32億円(前期比4.7倍)へ、上方修正した。新型コロナウイルス感染症の影響が想定よりも大きく、米飯群の販売が想定を下回ったことから売上高は1980億円から1920億円(同1.2%減)へ下方修正したものの、食品関連事業において商品規格の見直しが寄与したことや、海外事業が想定よりも好調だったことで営業利益は45億円(同35.1%増)の従来見通しを据え置いた。更に、米子会社における給与保護プログラムローンに関する債務免除益を計上したことなどが最終利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(3-8月)決算は、売上高959億8000万円(前年同期比0.6%減)、営業利益31億9200万円(同2.6倍)、最終利益24億3500万円(前年同期2億4700万円の赤字)だった。

■青森銀 <8342>  2,165円 (+44円、+2.1%)

青森銀行 <8342> が反発。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、経常利益を46億円から49億円(前期比33.7%増)へ、純利益を31億円から34億円(同51.0%増)へ上方修正した。銀行単体において、資金運用収益が順調に推移していることに加え、コア業務純益が想定を上回る見込みとなったことが要因としている。

■レーザーテク <6920>  24,140円 (+480円、+2.0%)

レーザーテック <6920> 、東京エレクトロン <8035> など半導体製造装置の主力株が軒並み高となるなど、半導体製造装置関連株への買い戻しが目立つ。前日7日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇するなか、エヌビディア <NVDA> やザイリンクス <XLNX> 、アドバンストマイクロデバイシズ <AMD> など半導体関連株に買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸で底入れムードを強めた。半導体市況のピークアウト観測も一部出始めるなか、ここ半導体関連株は日米ともに調整色の強い展開だったが、下げ過ぎ是正の買いが優勢となった。

■北興化 <4992>  1,028円 (+13円、+1.3%)

北興化学工業 <4992> は反発。7日の取引終了後、21年11月期第3四半期累計(20年12月-21年8月)の決算を発表。営業利益が27億9300万円(前年同期比6.0%増)となり、通期計画(26億5000万円)を超過したことが好感されたようだ。売上高は332億3600万円(同3.2%増)で着地した。農薬事業が堅調だったほか、医農薬や電子材料向け製品を手掛けるファインケミカル事業の販売増加が寄与した。なお通期見通しの売上高410億円(前期比3.4%増)、営業利益26億5000万円(同15.9%増)は据え置いている。

■カプコン <9697>  2,936円 (+36円、+1.2%)

カプコン <9697> が3日続伸。8日、マルチプラットフォーム向け「バイオハザード7 レジデント イービル」を、全世界で1000万本販売したと発表。「バイオハザード7」は、シリーズのルーツである「恐怖」をメインコンセプトとしたタイトルで17年1月に発売した。なお、全世界での累計販売数が1000万本を突破したのはシリーズとして初となる。

■ライフネット <7157>  1,303円 (+14円、+1.1%)

ライフネット生命保険 <7157> が4日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した9月の業績速報で、新契約件数が前年同月比20%増の9041件と大幅な伸びを示しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。また、新契約の年換算保険料は同14%増の3億6600万円となったほか、保有契約件数は47万6889件と順調に積み上がっている。

■ベルク <9974>  5,740円 (+60円、+1.1%)

ベルク <9974> がしっかり。7日の取引終了後、22年2月期上期(3-8月)の決算を発表し、売上高が1491億3200万円(前年同期比6.5%増)、営業利益が73億9200万円(同4.7%減)と増収減益で着地した。一方、足もと6-8月期は売上高9%増、営業16%増益となっている。各種キャンペーンの実施をはじめ、ネットスーパーサービスの導入拡大や自社ブランドの取り扱い拡大などを図った。また、1店舗の新規出店を行ったほか、既存店4店舗の改装を実施した。なお、通期の売上高は2835億9700万円(前期比0.3%減)、営業利益は113億800万円(同5.2%減)の見通し。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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