18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ36ドル安、中国の低成長や根強いインフレが重し

市況
2021年10月19日 7時51分

■NY株式:NYダウ36ドル安、中国の低成長や根強いインフレが重し

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は36.15ドル安の35258.61ドル、ナスダックは124.47ポイント高の15021.81で取引を終了した。中国の経済成長の鈍化や鉱工業生産が予想を下回ったため寄り付き後、大きく下落。NY原油が7年ぶり高値を更新し、根強いインフレや長期金利の上昇も警戒され、ダウは終日軟調に推移した。ハイテク株は強く、ナスダック総合値数は上昇。セクター別では自動車・自動車部品、小売りが上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落した。

食品小売りのアルバートソンズ(ACI)は第2四半期決算の内容が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され上昇。また、動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。一方で、エンターテインメントのディズニー(DIS)は同社の有料配信サービスの契約者数の伸び率鈍化を見込んだアナリストの投資判断引き上げが嫌気され、下落。不動産サイト運営のジロー・グループ(Z)はサプライチェーン混乱が響きリフォームが計画通り進まず年内住宅を購入する「iBuyer」プログラムを中断すると発表したことが警戒感に繋がり、大きく売られた。

携帯端末のアップル(AAPL)は新製品発表イベントで、改良した自社設計の半導体「M1プロ」と「M1マックス」搭載の高性能ノートパソコン「マックブックプロ」を発表。また、第3世代ワイヤレスイヤホン「エアポッド」や楽曲配信サービス「AppleMusic」で月5ドルの新たな料金プラン「VoicePlan(ボイスプラン)」を発表した。発表後、同社株は買われた。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル上げ渋り、米9月鉱工業生産は予想を下回る

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円37銭から114円12銭まで弱含み、114円30銭で引けた。米国の9月鉱工業生産は2カ月連続のマイナスに落ち込み、ドル売りが優勢となった。また、中国の7-9月期国内総生産(GDP)成長が2四半期連続で鈍化したため、世界経済の成長鈍化への懸念でリスク回避の円買いも優勢となった。その後、米10月NAHB住宅市場指数が予想外に9月から上昇したため、ドル売りは一段落した。

ユーロ・ドルは1.1592ドルから1.1622ドルまで上昇して1.1610ドルで引けた。ユーロ・円は132円41銭から132円79銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3746ドルから1.3709ドルまで下落した。英国中銀のベイリー総裁の「高いエネルギー価格によるインフレ圧力抑制で行動する必要がある」とのタカ派発言で英中央銀行のすみやかなペースでの利上げが成長を損ねるとの懸念も浮上し、ポンド売りに繋がった。ドル・スイスは0.9247フランまで強含んだ後、0.9223 フランまで反落した。

■NY原油:上げ渋りで81.69ドル、利食い売りが増える

NY原油先物12月限は上げ渋り(NYMEX原油12月限終値:81.69 ↓0.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-0.04ドルの81.69ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.21ドル-83.18ドル。ロンドン市場の中盤にかけて83.18ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では利食い目的の売りが増えたことで伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引で81.21ドルまで下げる場面があったが、その後81.76ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 46.28ドル -0.09ドル(-0.19%)

モルガン・スタンレー(MS) 101.41ドル -0.73ドル(-0.71%)

ゴールドマン・サックス(GS)413.69ドル +7.62ドル(+1.88%)

インテル(INTC) 54.47ドル +0.01ドル(+0.02%)

アップル(AAPL) 146.55ドル +1.71ドル(+1.18%)

アルファベット(GOOG) 2859.21ドル +25.71ドル(+0.91%)

フェイスブック(FB) 335.34ドル +10.58ドル(+3.26%)

キャタピラー(CAT) 198.18ドル -0.84ドル(-0.42%)

アルコア(AA) 57.24ドル +1.24ドル(+2.21%)

ウォルマート(WMT) 141.68ドル +1.13ドル(+0.80%)

《ST》

提供:フィスコ

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