話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトクリエ、フロンテオ、ANAHD
■ソフトクリエ <3371> 3,790円 +410 円 (+12.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
ソフトクリエイトホールディングス<3371>はマドを開けて買われ年初来高値を更新。きょう朝方、22年3月期上期(4~9月)業績予想の上方修正を発表。営業利益を17億5700万円から20億8900万円(前年同期比28.9%増)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高予想も95億400万円から102億7700万円(同10.9%減)へ引き上げた。外出自粛やテレワークの広がりを背景に、ECサイト構築需要やワークフローサービスの売り上げが拡大したことなどが業績を押し上げる。あわせて、通期配当予想の増額も発表し、従来予想の30円(中間・期末各15円)から40円(中間・期末各20円)へ見直した。前期実績の30円から10円の増配となる見込み。
■大阪ソーダ <4046> 2,878円 +199 円 (+7.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
大阪ソーダ<4046>は急反発。19日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を755億円から820億円(前期比15.7%減)へ、営業利益を90億円から107億円(同28.3%増)へ、純利益を68億円から80億円(同32.2%増)へ上方修正したことが好感されている。上期でエピクロルヒドリン、合成ゴム関連、アリルエーテル類などの販売が電子材料関係や自動車関係向け中心に想定を上回ったことが要因としている。また、ヘルスケア関連も医薬品精製材料の新規グレードの採用拡大、医薬品原薬・中間体の新規案件の獲得などにより好調に推移していることも寄与する。また、業績予想の修正に伴い従来中間・期末各32円50銭の年65円としていた配当予想を中間・期末各35円の年70円に引き上げると発表しており、これも好材料視されている。前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。
■FRONTEO <2158> 2,260円 +136 円 (+6.4%) 11:30現在
FRONTEO<2158>が急伸。同社は19日取引終了後、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で、医学論文探索AI「Amanogawa」の提供を開始したと発表しており、材料視されている。「Amanogawa」は、米国国立医学図書館の国立生物科学情報センターが運用する生物医学領域論文データベース「PubMed」に掲載されている論文から、検索者が入力したキーワードや仮説、アブストラクト(論文要旨)に関連する論文を検出・分析するシステム。膨大な論文の中から短時間で目的の論文を発見できる点や検索性の高さなどが評価され、すでに製薬企業や大学で導入されているシステムで、「Microsoft Azure」上での提供開始によって、より多くのユーザーが利用できるとした。
■Jストリーム <4308> 1,221円 +72 円 (+6.3%) 11:30現在
Jストリーム<4308>が大幅高で5日続伸している。19日の取引終了後、インターネットライブ配信実施時にリアルタイムかつテレビ局クオリティーの字幕が挿入できる「リアルタイム字幕挿入サービス」の提供を開始したと発表したことが好感されている。「リアルタイム字幕挿入サービス」は、字幕制作をフジテレビやFNS系列局で放送されるニュースなどの生放送における字幕の制作を行うフジミック(東京都江東区)が担当し、テレビ局クオリティーの高品質な字幕の挿入を実現。また、配信プラットフォームを限定せずに利用できるほか、オンデマンド用収録といったライブ以外での利用にも対応しているという。
■HENNGE <4475> 6,050円 +150 円 (+2.5%) 11:30現在
HENNGE<4475>が続伸。同社はきょう寄り前に、SaaS認証基盤(IDaaS)の「HENNGE One」が、Hubble(東京都港区)が手がける契約書の管理・共有に特化したクラウド型ソフトウェア「Hubble」に対応したと発表しており、材料視されている。「HENNGE One」は、Microsoft365、Google Workspace、Box、LINE WORKSなど、さまざまなクラウドサービスに対して横断的に、セキュアなアクセスとシングルサインオン機能などを提供するSaaS認証基盤。また、「Hubble」は契約書の管理・共有をスマートにするソフトウェア。今回の連携により、企業は煩わしい複数IDやパスワードの管理から解放され、的確なアクセス制限が可能になるとしている。
■ANAホールディングス <9202> 2,730円 +55 円 (+2.1%) 11:30現在
ANAホールディングス<9202>が反発している。全日本空輸(ANA)が19日、21年10月から22年1月に45便の増減便と臨時便を設定すると発表。なかで、12月から1月に国際線の一部路線を増便するとしたことが好感されている。羽田~ホノルル線や成田~ムンバイ線などを増便するほか、年末年始期間に羽田~ウラジオストク線、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン発大阪(関西)行、フランクフルト発名古屋(中部)行の臨時便を運航する。また、アジア・オセアニア路線では、足もとの需要動向や出入国規制を踏まえ、10月から1月の運航便における追加対応を実施するとしており、需要回復への期待が高まっているようだ。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,561円 +132 円 (+2.1%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が続伸している。今朝の日本経済新聞電子版で「米シェアオフィス大手、ウィーワークが21日にもニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場することが決まった」と報じており、これが好材料視されているようだ。ウィーワークは19年に上場を断念した経緯があり、2年越しの上場となる。
■イー・ギャランティ <8771> 2,576円 +51 円 (+2.0%) 11:30現在
イー・ギャランティ<8771>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊が、「11月から、法人向けの後払い決済サービスを始める」と報じており、材料視されている。記事によれば、サービス名は「eG Pay(イージーペイ)」。買い手企業の与信を最短即日で審査し、売り手への購入代金を立て替えるというスキームで、買い手は7カ月後まで代金を支払うタイミングを選べる。年内に20行程度の地方銀行と組み、顧客企業の資金繰りの改善を支援するとしている。
■ブイキューブ <3681> 1,632円 +31 円 (+1.9%) 11:30現在
ブイキューブ<3681>が続伸。同社は19日取引終了後に、東日本電信電話(東京都新宿区)が整備した東日本地域における災害発生時の通信サービスの早期復旧に向けた指揮統制システムに、オペレーションテーブル「V-CUBE Board」と拠点間情報共有システム「V-CUBE コラボレーション」による緊急対策ソリューションが採用されたと発表しており、材料視されている。「V-CUBE Board」は大画面のタッチパネルを中央に備えたオペレーションテーブルであり、「V-CUBE コラボレーション」は遠隔グループワークのDXとコストダウンを追求したシステム。NTT東日本からは今回、現場の映像などあらゆる形式の情報を集約し、画面に表示させて全体で可視化・一元化できる点などが評価されたとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,043.5円 +13.5 円 (+0.7%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。この日の東京外国為替市場で、1ドル=114円60銭台まで円安が進行。17年11月以来、約4年ぶりの円安水準となっている。トヨタの22年3月期の想定為替レートは1ドル=105円に設定されており、足もとの円安進行は業績への追い風になるとの期待が出ている。
■キッコーマン <2801> 9,540円 +50 円 (+0.5%) 11:30現在
キッコーマン<2801>は6日続伸で年初来高値を更新。同社は19日、千葉県野田市に新工場を建設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新工場は、販売が好調なしょうゆ関連調味料事業の生産体制強化・再構築などによる省エネや省人化、生産性を約3倍に高めることを目的として建設するもので、総投資額は約110億円を予定。なお、新工場は2022年6月に着工し、24年4月の生産開始を予定している。
■東京エレクトロン <8035> 50,970円 +30 円 (+0.1%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株が高い。19日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日比42.68高い3381.45と5日続伸。米国市場で半導体関連を含むハイテク株に見直し買いが流入しており、日本の半導体製造装置株も堅調な値動きとなっている。オランダの半導体製造装置大手のASMLホールディングADR<ASML>は、きょう決算発表を予定しており、その結果も注目されている。
■川崎重工業 <7012> 2,399円 -181 円 (-7.0%) 11:30現在 東証1部 下落率3位
川崎重工業<7012>が大幅続落。19日の取引終了後、グループ会社のカワサキ・レール・カー製のワシントン地下鉄車両が脱線事故を起こした問題について、米国家運輸安全委員会(NSTB)が現在原因の調査を行っていると発表しており、先行き不透明感が懸念されているようだ。前日19日に、既に複数のメディアが同件について報じていたことから同社株は大幅安となったが、きょうも引き続き大きく売られる展開となっている。
■リョービ <5851> 1,238円 -34 円 (-2.7%) 11:30現在
リョービ<5851>は続落し年初来安値を更新した。19日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を2110億円から2020億円(前期比18.1%増)へ、営業損益を23億円の黒字から18億円の赤字(前期17億8900万円の赤字)へ、最終損益を22億円の黒字から6億円の赤字(同6億9700万円の赤字)へ下方修正し、あわせて25円を予定していた期末配当を10円に引き下げたことが嫌気されている。ダイカスト事業の得意先である自動車メーカーからの受注が回復しつつあることを考慮して従来予想を作成していたが、国内外各地域での半導体不足に加え、21年後半からの新型コロナウイルス感染症再拡大に伴う、東南アジア地域を中心とした自動車部品の製造が滞った影響を受け、各自動車メーカーが生産調整を続けていることが要因。また、中国における電力不足も響くとしている。なお、年間配当は20円(前期無配)となる予定だ。
■日本金属 <5491> 1,280円 +225 円 (+21.3%) 一時ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
日本金属<5491>はマドを開けて急騰し、2月3日以来約8カ月半ぶりの高値水準となっている。同社はきょう寄り前に、産業技術総合研究所(東京都千代田区)、不二ライトメタル(熊本県長洲町)との共同研究により、優れた室温成形性と強度、高い熱伝導率を有する「ZA系新マグネシウム合金圧延材」を開発したと発表しており、材料視されている。これまでのマグネシウム合金圧延材の室温成形性はアルミ合金と比較して低く、プレス成形に際しては、加工する圧延材と金型を200~300度Cに加熱する必要があった。これに対し、開発した「ZA系新マグネシウム合金圧延材」は、MgZn系合金に特定元素を微量に添加して結晶の配向を制御するとともに、実用的な強度を付与した合金で、アルミ合金並みの室温張出し成形性を発揮するとしている。また、アルミダイカスト材を超える熱伝導率を示すことから、大量の熱を発生する5G機器やモバイルIT機器、電動化や自動運転化によって搭載量の増加が見込まれる、熱対策が必要な車載電子機器への使用に好適な材料として期待されている。
■アララ <4015> 1,069円 +150 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
アララ<4015>がストップ高の1069円に買われている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「スーパーが自社専用のキャッシュレス決済の導入を急いでいる」と報じられていることを受けて、スーパーなどの小売業向けにハウス電子マネーを提供している同社に思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、PayPayなどのQRコード決済事業者が手数料を有料化したことで、各社はコストが低く、自社ポイントカードと連動した販促も打てる独自決済へ消費者を誘導しているという。コスト面に加えて蓄積してきた自社ポイントサービスのデータとひも付けられるなどのメリットもあり、販促ソリューションを手掛ける同社へ関心が高まっている。
■オンコリス <4588> 844円 -300 円 (-26.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ安ウリ気配。19日の取引終了後、がんのウイルス療法「テロメライシン」に関し、中外製薬<4519>と結んでいるライセンス契約を解消すると発表しており、これを悪材料とみた売りが膨らんでいるようだ。この契約は最長2022年10月まで有効で、正式解約日は今後協議の上決定される見通し。会社側では、24年をメドに独自でテロメライシンの国内承認申請を目指す方針で、日本以外の地域に関しては米国で実施中の臨床試験を推進させるとともに、新たなライセンス契約の締結を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
倉庫精練 <3578> 851円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 11:30現在
インバウンドテック <7031> 4,190円 +700 円 (+20.1%) ストップ高 11:30現在
グローバルウェイ <3936> 6,310円 +1,000 円 (+18.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
オンコリス <4588> 844円 -300 円 (-26.2%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース