前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■エネチェンジ <4169> 5,300円 (-570円、-9.7%)
ENECHANGE <4169> [東証M]が急反落。東京証券取引所が20日、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を、21日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を発表しており、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となったようだ。また、日証金も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を、50%(うち現金20%)にすると発表している。
■モダリス <4883> 1,116円 (-104円、-8.5%)
モダリス <4883> [東証M]が急反落。20日の取引終了後、主要株主でもあった元役員が社内規定を順守せずに保有株を売却していたと発表しており、これが嫌気された。
■東エレク <8035> 48,610円 (-2,350円、-4.6%)
東京エレクトロン <8035> が大幅反落、5万円大台を割り込んだ。ここ米長期金利の上昇が再び目立つ展開となっており、前日20日の米国株市場ではハイテク株の一角が売られた。半導体セクターもオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング <ASML> が発表した10-12月期売上高予想が市場コンセンサスを下回ったことで株価も大幅に水準を切り下げた。また、エヌビディア <NVDA> やアプライド・マテリアルズ <AMAT> など主力株がマイナス圏で引けており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら6日ぶりに反落した。東京市場でも前週後半から戻りに転じていた半導体製造装置の主力株だが、21日は利益確定売りに押される展開となった。
■マツキヨココ <3088> 4,990円 (-170円、-3.3%)
マツキヨココカラ&カンパニー <3088> が大幅続落。SMBC日興証券が目標株価5300円を据え置きつつ、投資評価を「1」から「2」としたことが弱材料視されたようだ。同証券では、直近の株価上昇でセクター内上値余地が中位となったために投資評価を引き下げたという。また、10月1日発表の新会社の通期営業利益計画(382億円)が同証券予想(442億円から405億円へ引き下げ)より弱い点を懸念。外出機会の戻りの弱さによる化粧品需要の回復遅れや、コロナ禍のマイナス影響が強く出た21年3月期にPB比率やKPI管理を強めたゆえに22年3月期の改善が穏やかになっている可能性などを考えているという。
■カカクコム <2371> 3,695円 (-125円、-3.3%)
カカクコム <2371> が大幅続落。20日の取引終了後、22年3月期業績予想の下方修正を発表し、売上収益を590億円から558億円(前期比9.2%増)へ、営業利益を236億円から215億円(同17.5%増)へ減額したことが嫌気されたようだ。新型コロナウイルス感染再拡大に伴う緊急事態宣言の延長や再発令により経済活動の制限が当初想定より長期化したことから、主に食べログ事業が期初計画を下回る見込みとなったことが要因。
※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース