話題株ピックアップ【昼刊】:新日本科学、レーザーテク、ディスコ

注目
2021年10月22日 11時38分

■新日本科学 <2395>  1,339円  +162 円 (+13.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

新日本科学<2395>が7連騰し連日の年初来高値更新となっている。21日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を159億8200万円から174億円(前期比15.2%増)へ、営業利益を25億5000万円から38億円(同50.3%増)へ、純利益を39億円から49億円(同33.8%増)へ上方修正したことが好感されている。抗体医薬や核酸医薬、遺伝子治療薬などバイオ医薬品の開発競争が創薬ベンチャーを含めて世界的に激化しており、同社の強みである霊長類(サル)試験の需要が拡大していること受けて、上期に主力の前臨床事業の売上高が計画を上回ったことが要因。また、豊富な受注残高を背景に、試験室が高稼働となり売上高総利益率が改善したことも寄与する。

■レーザーテック <6920>  26,050円  +1,170 円 (+4.7%)  11:30現在

レーザーテック<6920>が東証1部売買代金トップで買い優勢となっているほか、東京エレクトロン<8035>が2000円を超える上昇、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が一斉に切り返しに転じている。前日の米国株市場ではインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>、ザイリンクス<XLNX>、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>、マイクロンテクノロジー<MU>など半導体関連株が軒並み高く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。前日はオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>が発表した10~12月期売上高予想が市場の期待に届かなかったことが嫌気されたほか、先物主導で日経平均寄与度の高い値がさ株に売り圧力が生じたことから、半導体セクターは下値を試す展開を強いられたが、きょうは米半導体主力株の強い動きを受けて安心感が広がり、値ごろ感からの押し目買いを呼び込み出直り歩調を明示している。

■ニューラルポケット <4056>  2,920円  +114 円 (+4.1%)  11:30現在

ニューラルポケット<4056>は反発。きょう朝方、サイネージ広告事業を展開するフォーカスチャネル(東京都豊島区)の株式を取得し子会社化すると発表しており、これが材料視されているようだ。株式譲渡実行日は11月1日の予定。会社側では、21年12月期の連結業績に与える影響は現在精査中としている。あわせて、オフィスビル向けエレベーターサイネージ事業を手掛ける東京(東京都新宿区)と業務提携することも明らかにした。ニューラルが提供する画像解析エッジAIと東京が持つサイネージ広告サービスのノウハウを組み合わせ、高付加価値の屋外広告サービスの展開を目指す。

■ディスコ <6146>  31,250円  +1,150 円 (+3.8%)  11:30現在

ディスコ<6146>が3日ぶりに反発している。21日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1160億8200万円(前年同期比39.5%増)、営業利益399億5800万円(同71.1%増)、純利益285億9200万円(同72.2%増)となり、従来予想の営業利益341億円を上回って着地したことが好感されている。半導体メーカーの設備投資が引き続き活発なことを受けて、アジア地域を中心に精密加工装置であるダイシングソー、グラインダの出荷が高い水準で推移したことが牽引した。また、顧客の設備稼働率が高水準で推移したことで、消耗品である精密加工ツールの出荷額も引き続き堅調に推移した。なお、中間配当は199円と前年同期に比べて83円の増配となる。第3四半期累計(4~12月)業績予想は、売上高1756億円(前年同期比37.6%増)、営業利益588億円(同60.3%増)、純利益426億円(同66.2%増)を予想している。

■スノーピーク <7816>  5,510円  +150 円 (+2.8%)  11:30現在

スノーピーク<7816>が3日ぶりに反発している。米運用会社のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーがこの日、関東財務局に提出した大量保有報告書で、スノーピーク発行済み株数の6.75%を保有していることが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。報告義務発生日は10月15日で、保有目的は顧客である日本国外の投資信託のための純投資としている。

■NexTone <7094>  3,820円  +95 円 (+2.6%)  11:30現在

NexTone<7094>が反発している。同社は21日取引終了後に、22年3月期第2四半期末(9月30日)時点での著作権管理楽曲数が25万181曲(第1四半期末時点は23万6999曲)になったと発表。新譜の楽曲数は2万9078曲(同1万5685曲)となり、話題となった楽曲の契約も順調に拡大しており、これが好感されているようだ。また、音楽配信プラットフォームに向けた音楽・映像コンテンツのディストリビューション業務の取り扱い原盤数は、83万6557原盤(同80万7552原盤)となっている。

■ゼンリン <9474>  1,051円  +22 円 (+2.1%)  11:30現在

ゼンリン<9474>が反発している。21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が248億円から258億円(前年同期比6.6%増)へ、営業損益が12億円の赤字から4億6000万円の赤字(前年同期14億6000万円の赤字)へ、最終損益が7億円の赤字から8000万円の赤字(同7億2300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。企業向けの住宅地図データを活用した受託案件やIoT関連の開発受託が増加したことなどが寄与したという。

■西松屋チェーン <7545>  1,459円  +28 円 (+2.0%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が4日ぶりに反発している。21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比12.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。気温の高い日が続いたことで、秋冬物衣料の売り上げが前年を下回って推移した。月度末近くになって気温が低下したことで、秋冬物衣料の売り上げは大きく伸びたものの、それまでの落ち込みをカバーできなかった。なお、全店売上高は同11.0%減だった。

■ラクス <3923>  3,415円  +65 円 (+1.9%)  11:30現在

ラクス<3923>は3日ぶりに反発している。21日の取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が94億3700万円から94億7300万円(前年同期比33.9%増)へ、営業利益が6億8200万円から8億8800万円(同47.9%減)へ、純利益が4億4600万円から5億8700万円(同54.8%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。IT人材事業の好調による増収効果に加えて、緊急事態宣言の影響で広告宣伝費の未消化や採用施策の期ずれによる人件費などが計画を下回ったことで利益は上振れたという。

■ローム <6963>  10,200円  +180 円 (+1.8%)  11:30現在

ローム<6963>がしっかり。同社は21日、中国の正海集団(山東省)とパワーモジュール事業に関する新会社設立に向けた合弁契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。新会社の出資比率は、正海集団のグループ会社である正海半導体が80%、ロームが20%となる予定。新エネルギー車のトラクションインバーターなどに最適なパワーモジュールの事業展開を目的に、シリコンカーバイド(SiC:炭化ケイ素)パワーデバイスを用いたパワーモジュールの開発・設計・製造・販売を手掛けるとしている。

■フリュー <6238>  1,587円  +22 円 (+1.4%)  11:30現在

フリュー<6238>が3日ぶりに反発している。21日の取引終了後に発表した9月度の月次概況(速報)で、売上高が前年同月比31.1%増となり、増収基調が続いていることが好感されている。商品の販売時期やタイトルごとの売り上げ変動が大きいものの、キャラクタ・マーチャンダイジング事業やゲーム事業が伸長した。

■MTG <7806>  1,545円  +18 円 (+1.2%)  11:30現在

MTG<7806>が高い。21日の取引終了後、子会社EVERINGの第三者割当増資による資金調達方針について決議したと発表しており、今後の展開への期待が高まっているようだ。EVERINGは国内でリング型デバイスの製造や販売を行っており、この第三者割当増資により今後の事業拡大の資金を調達するとともに、同社グループ以外との提携などの関係強化や財務基盤の安定化を図る。会社側では、増資の方法や規模などの詳細は現時点で未定としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,650円  +76 円 (+1.2%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯。同社が筆頭株主となっている米シェアオフィス大手のウィーワーク<WE>が前日にNY証券取引所に新規上場した。経営悪化から2019年9月にいったん上場を断念するなど紆余曲折を経て、SPAC(特別買収目的会社)との合併を活用する形での上場となったが、合併したSPACの前日終値から一時14%高と急騰するなど人気となった。ソフトバンクGは前日の先物主導の日経平均急落に伴うインデックス売り圧力で株価は軟調を強いられたが、きょうはウィーワークの好調な滑り出しを受けて押し目買いの動きを誘っている。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,358円  +10 円 (+0.4%)  11:30現在

菱洋エレクトロ<8068>が反発。同社は21日取引終了後、電子部品並びに工業用部品のオンライン販売を手掛けるアールエスコンポーネンツ(横浜市保土ヶ谷区)と業務提携し、協力的販売体制を敷くと発表しており、材料視されている。アールエスコンポーネンツはエレクトロニクスオンライン販売業者として半導体部品のみならず、エレクトロニクス商品、機械部品、パッシブコンポーネンツなど延べ60万点以上の製品を取り揃えている。今回の提携により、両社が取り扱う製品ラインナップが拡充されるとしている。

■宝ホールディングス <2531>  1,574円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

宝ホールディングス<2531>は小幅反発している。21日の取引終了後、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1400億円から1412億1300万円(前年同期比10.5%増)へ、営業利益が181億円から216億1600万円(同3.7倍)へ、純利益が78億円から100億5000万円(同3.6倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。バイオ事業で、連結子会社タカラバイオ<4974>の新型コロナウイルスPCR検査関連製品や、一般研究用試薬の売り上げが従来予想を上回ったことなどが業績に寄与した。また、経費削減の徹底や、販管費の抑制に努めたことも利益を押し上げた。

■セブン工業 <7896>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

セブン工業<7896>が急反騰。21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、売上高が66億円から69億5400万円(前年同期比10.3%増)へ、営業利益が7000万円から1億4600万円(同3.8倍)へ、純利益が6500万円から1億3900万円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。木構造建材事業における受注が拡大したことに加えて、収益性改善の取り組みが奏功したという。

●ストップ高銘柄

アスタリスク <6522>  10,040円  +1,500 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

ニッチツ <7021>  2,755円  -700 円 (-20.3%) ストップ安   11:30現在

かんなん丸 <7585>  784円  -150 円 (-16.1%) ストップ安   11:30現在

以上、2銘柄

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