中外製薬は底値から一気の切り返しへ、コロナ薬の寄与で21年12月期大幅上方修正
中外製薬<4519>が全体相場に逆行し4日ぶりに急反発、株価は前週末に3827円まで売り込まれ年初来安値を更新したが、きょうは満を持して大きく切り返してきた。同社が前週末22日取引終了後に発表した21年12月期第3四半期(21年1~9月期)の決算は営業利益が前年同期比24%増の2828億3500万円と大幅に伸長し、特に直近四半期である7~9月期は41%増益という高変化率だった。新型コロナウイルスの治療薬が収益に貢献する形で、足もとでは会社側想定を上回る業績の伸びを示している。これを受けて21年12月期業績予想も従来予想を上方修正、営業利益は3200億円から4000億円(前期は3012億3000万円)に大幅増額している。これを好感する買いが集中した。