【↓】日経平均 大引け| 反落、米ハイテク株安で半導体関連を中心に売り優勢 (10月25日)
始値 28527.13
高値 28668.70(09:54)
安値 28472.55(11:15)
大引け 28600.41(前日比 -204.44 、 -0.71% )
売買高 10億4576万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2792億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反落、一時300円超の下落となるもその後は下げ渋る
2.米国株市場ではNYダウ最高値もハイテク株安が東京市場に波及
3.鉄鋼や海運のほか、石油・石炭など資源関連株が買われる展開に
4.半導体関連は主力株は軟調ながら、中小型株に上昇する銘柄多数
5.売買代金首位のSBGやファストリの下げが全体指数押し下げる
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比73ドル高と反発し過去最高値を更新した。市場予想を上回る決算を発表したアメックス<AXP>が上昇し指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、寄り付きから売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は反落した。前週末の米国株市場でハイテク株が軟調で、その流れが波及した。
25日の東京市場は、寄り付きから先物主導で下値を試す展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが反発し過去最高値を更新したが、一方でハイテク株比率が高いナスダック総合指数は売りに押される格好となっており、インフレ警戒ムードのなか金利上昇懸念がくすぶっている。東京市場でもハイテク主力株中心に幅広く売りが優勢となった。ただ、鉄鋼や海運などグローバル景気敏感株には買いが目立ち、石油や石炭など資源関連株に強い動きを示す銘柄が多かった。また、半導体関連も主力どころは売られる一方で、中小型株には上昇する銘柄も少なくなかった。日経平均は一時300円を超える下げをみせたが、後場終盤は買い戻され下げ幅を縮小。TOPIXの下げは6ポイントにとどまった。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が売られたほか、日本郵政<6178>も大きく値を下げた。ファーストリテイリング<9983>の下げが目立つほか、任天堂<7974>も安い。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体主力株も下値を試す展開に。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、ダイキン工業<6367>も軟調。アイ・ピー・エス<4390>が値下がり率トップに売られ、東京機械製作所<6335>も急落した。
半面、ソニーグループ<6758>が堅調、中外製薬<4519>も商いを伴い大幅高に買われた。リクルートホールディングス<6098>が買いを集め、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株もしっかり。エスケイジャパン<7608>がストップ高となったほか、東京製鐵<5423>が大幅高に買われ、ヤマト<1967>、FIG<4392>なども値を飛ばした。このほか、三井松島ホールディングス<1518>、住石ホールディングス<1514>など石炭関連株が大きく上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 、ソニーG <6758> 、TDK <6762> 、パナソニック <6752> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。うち43円は中外薬1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約196円。うち98円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)鉱業、(3)海運業、(4)サービス業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)食料品、(3)情報・通信業、(4)保険業、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△ヤマト <1967>
上期経常を一転33%増益に上方修正。
△ピクセル <2743> [JQ]
NFT技術を用いたゲーミングアプリ提供に向け基本合意。
△シーズメン <3083> [JQ]
メタバースファッション事業に進出。
△SHIFT <3697>
水戸証券が目標株価を2万8500円へ引き上げ。
△中外薬 <4519>
7-9月期(3Q)最終は43%増益。
△東京製鉄 <5423>
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△デザインワン <6048>
イー・ネットワークスを子会社化。
△ツインバード <6897> [東証2]
中期経営計画の進捗と今後の事業展開を材料視。
△インテM <7072> [東証M]
ポストクッキー対応サービス提供開始。
△SKジャパン <7608>
ラウンドワン <4680> が持ち分法適用会社化。
▼日鋳造 <5609> [東証2]
22年3月期業績及び配当予想を下方修正。
▼エヌエフHD <6864> [JQ]
22年3月期業績予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)SKジャパン <7608> 、(2)東京製鉄 <5423> 、(3)中外薬 <4519> 、(4)ヤマト <1967> 、(5)FIG <4392> 、(6)ランビジネス <8944> 、(7)三井松島HD <1518> 、(8)夢BeNEX <2154> 、(9)住石HD <1514> 、(10)佐鳥電機 <7420> 。
値下がり率上位10傑は(1)アイピーエス <4390> 、(2)東京機 <6335> 、(3)ERIHD <6083> 、(4)RPA <6572> 、(5)きもと <7908> 、(6)オーケストラ <6533> 、(7)石塚硝 <5204> 、(8)クロスマーケ <3675> 、(9)河西工 <7256> 、(10)シンフォニア <6507> 。
【大引け】
日経平均は前日比204.44円(0.71%)安の2万8600.41円。TOPIXは前日比6.81(0.34%)安の1995.42。出来高は概算で10億4576万株。東証1部の値上がり銘柄数は736、値下がり銘柄数は1326となった。日経ジャスダック平均は3995.29円(9.97円安)。
[2021年10月25日]
株探ニュース