本日注目すべき【好決算】銘柄 グリムス、ベネ・ワン、トレンド (25日大引け後 発表分)

注目
2021年10月26日 7時01分

25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

グリムス <3150>   ★上期経常を一転18%増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15.2億円→19.4億円に27.6%上方修正。従来の7.1%減益予想から一転して18.5%増益を見込み、7期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。小売電気事業やエネルギーコストソリューション事業が順調に進捗し、売上高が計画を10.9%も上回ったことが利益を押し上げた。

ベネ・ワン <2412>   ★上期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の53.3億円→68.8億円に29.1%上方修正。増益率が18.8%増→53.3%増に拡大し、従来の10期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルス第5波の長期化に伴い、福利厚生事業におけるレジャーメニューなどの会員向けサービスの利用回復が後ろ倒しとなったことに加え、新型コロナワクチン接種の急速な拡大に伴う支援事業が伸長したことが要因。

タスキ <2987> [東証M]  ★前期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も22円増額

◆21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の10.3億円→11.1億円に7.8%上方修正。増益率が97.3%増→2.1倍に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は9月に続き、3回目。利益率の上昇やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進による営業費用の削減が寄与し、利益が一段と上振れした。

業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の30円→52円(前の期は26円)に大幅増額修正した。

エスイー <3423> [JQ]  ★今期経常を一転48%増益に上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→17.7億円に61.7%上方修正。従来の8.3%減益予想から一転して48.3%増益見通しとなった。落橋防止装置など橋梁耐震補強製品を中心に建設用資機材の製造・販売が好調に推移していることが要因。新型コロナ感染拡大に対する移動制限の影響で上期の経費が想定を下回ったことも利益を押し上げる。

キッセイ <4547>   ★上期経常を一転黒字に上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の11億円の赤字→12億円の黒字(前年同期は27.8億円の黒字)に上方修正した。医薬品事業と情報サービス事業の売上高が計画を上回ったことが寄与。海外提携先へのマイルストーン支払いタイミングの繰り延べなどで販管費が減少したことも上振れに貢献した。

トレンド <4704>   ★今期最終を18%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年12月期の連結最終利益を従来予想の288億円→341億円に18.4%上方修正。増益率が7.0%増→26.7%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。持ち分法適用会社だったAsiaInfo Securityの全保有株売却に伴い、売却益約79億円が発生することが最終利益を押し上げる。

東映アニメ <4816> [JQ]  ★今期経常を31%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の113億円→148億円に31.0%上方修正。減益率が29.6%減→7.7%減に縮小する見通しとなった。大型劇場作品の納品が来期以降に期ずれしたものの、利益率が高い海外版権事業で「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」、「デジモンアドベンチャー」シリーズの商品化権販売に加え、国内配信権販売が好調に推移していることが要因。

寺岡製 <4987> [東証2]  ★上期経常を4倍上方修正

◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の5000万円の黒字→2億円の黒字(前年同期は4億4800万円の赤字)に4.0倍上方修正した。部材不足や原材料価格高騰の影響を受けたものの、新型コロナ感染拡大の影響からの回復需要に対応したことで売上高がほぼ計画通りに推移するなか、円安進行で為替差損益が好転したことなどが利益を押し上げた。

川岸工 <5921> [東証2]  ★前期経常を32%上方修正

◆21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の15.5億円→20.4億円に31.7%上方修正。増益率が1.8%増→34.1%増に拡大する見通しとなった。前の期に受注した利益率の高い大型工事が完成したうえ、設計変更の獲得を確保したことが上振れの要因。

三相電機 <6518> [JQ]  ★今期経常を30%上方修正、配当も3円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の6.3億円→8.2億円に30.2%上方修正。増益率が8.1%増→40.7%増に拡大する見通しとなった。旺盛な半導体需要を追い風に、半導体製造装置用ポンプの販売が想定より伸びるほか、工作機械業界向けモーターの受注も堅調に推移し、売上高が計画を15.3%も上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→25円(前期は22円)に増額修正した。

PCA <9629>   ★今期経常を一転11%増益に上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の18.9億円→26億円に37.1%上方修正。従来の18.8%減益予想から一転して11.3%増益見通しとなった。12月にサポートが終了する自社製品「PCA Xシリーズ」の更新需要に伴い、製品売上高が大幅に増加することが収益を押し上げる。

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