【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高を引き継ぎリスク選好の買い優勢 (10月26日)
始値 28927.61
高値 29160.76(14:31)
安値 28893.95(09:03)
大引け 29106.01(前日比 +505.60 、 +1.77% )
売買高 11億4196万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5741億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.朝方から大きく買いが優勢で、日経平均は500円超の急反発
2.米国株市場ではNYダウ、S&P500指数が揃って最高値更新
3.月末の衆院選で自民党が単独過半数確保との見方も追い風に
4.決算発表本格化を前に慎重なムードもあるが先物主導で急伸
5.日本郵政が物色人気化、断トツの売買代金で大幅上昇みせる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比64ドル高と続伸し、連日で過去最高値を更新した。堅調な決算発表を評価する買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を引き継ぎ、朝方からリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は大幅高となった。
26日の東京市場は、前日の地合いとは打って変わり終始リスク選好ムードの強い展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが連日の最高値となったほか、S&P500指数も最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も切り返すなど強気優勢の地合いだったことから、東京市場もこれに追随する動きとなった。一部報道で、今月末に行われる衆院選挙で自民党が単独過半数を確保できるという見方が伝わり、これが投資家心理を改善させた。今週から本格化する企業決算の内容を確認したいとの思惑で買いを手控える動きもあったが、先物主導の買い戻しで日経平均の上げ幅は大きくなった。日経平均寄与度の高い値がさ株が大幅な上昇をみせたことも全体指数押し上げに寄与。業種別では銀行、空運を除きほぼ全面高となっている。
個別では、売買代金トップの日本郵政<6178>が大きく上昇したほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調、ファーストリテイリング<9983>は3500円を超える大幅反発となった。ソニーグループ<6758>が物色人気、東京エレクトロン<8035>も水準を切り上げた。日本郵船<9101>など海運株も高い。東京機械製作所<6335>が大幅高となったほか、ペプチドリーム<4587>、ジェイリース<7187>なども値を飛ばした。サインポスト<3996>も値を上げた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、ベイカレント・コンサルティング<6532>も売りが優勢。エムスリー<2413>が軟調、キヤノン<7751>、セイコーエプソン<6724>なども値を下げた。ピー・シー・エー<9629>は値下がり率トップに売られた。エスケイジャパン<7608>の下げも目立つ。コクヨ<7984>なども売りが優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、リクルート <6098> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約226円。うち124円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413> 、キヤノン <7751> 、エプソン <6724> 、ニコン <7731> 、コニカミノル <4902> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約23円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は銀行業、空運業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)その他金融業、(4)情報・通信業、(5)非鉄金属。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)繊維製品、(5)その他製品。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証M]
「KIBIT Automator」を「Microsoft Azure」上で稼働へ。
△エスイー <3423> [JQ]
橋梁耐震補強製品など好調で22年3月期業績予想を上方修正。
△T&S <4055> [東証M]
11月30日を基準日として1→2に株式分割。
△霞ヶ関C <3498> [東証M]
定款の事業目的に不動産特定共同事業など追加へ。
△寺岡製 <4987> [東証2]
コロナ禍からの回復需要対応で上期営業利益は計画上振れ。
△冶金工 <5480>
「『都市鉱山』由来ニッケルを増産」との報道。
△日本郵政 <6178>
売り出し価格決定受け買い戻し優勢。
△三相電機 <6518> [JQ]
22年3月期の業績及び配当予想を上方修正。
△INC <7078> [東証M]
インターステラと資本提携。
△NTT <9432>
グループ中期経営戦略見直しを好感。
▼東映アニメ <4816> [JQ]
22年3月期営業利益予想を上方修正も市場予想に届かず。
▼キヤノンMJ <8060>
製品供給不足による21年12月期売上高を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京機 <6335> 、(2)ペプドリ <4587> 、(3)ERIHD <6083> 、(4)東都水 <8038> 、(5)ジェイリース <7187> 、(6)フェリシモ <3396> 、(7)LINK&M <2170> 、(8)菱製鋼 <5632> 、(9)スノーピーク <7816> 、(10)サインポスト <3996> 。
値下がり率上位10傑は(1)PCA <9629> 、(2)キヤノンMJ <8060> 、(3)ナガワ <9663> 、(4)トランコム <9058> 、(5)SKジャパン <7608> 、(6)関西スーパ <9919> 、(7)日本高純度 <4973> 、(8)ナルミヤ <9275> 、(9)キヤノン <7751> 、(10)キヤノン電 <7739> 。
【大引け】
日経平均は前日比505.60円(1.77%)高の2万9106.01円。TOPIXは前日比22.98(1.15%)高の2018.40。出来高は概算で11億4196万株。東証1部の値上がり銘柄数は1685、値下がり銘柄数は398となった。日経ジャスダック平均は4001.49円(6.20円高)。
[2021年10月26日]
株探ニュース