株価指数先物【引け後コメント】 ファナック下方修正は織り込む、明日はTOPIX浮動株比率の定期見直しに伴う需給が発生

市況
2021年10月27日 17時37分

大阪12月限

日経225先物 29000 -130 (-0.44%)

TOPIX先物 2008.5 -12.5 (-0.61%)

日経225先物(12月限)は前日比130円安の2万9000円で取引を終了。寄り付きは2万8990円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8975円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。その後切り返しをみせ、一時2万9140円と上昇に転じる場面があった。ただし、短期的なロングの動きにとどまっており、前引けにかけてはロングポジションの解消で再び弱含み、2万8860円まで下落した。もっとも、25日移動平均線水準まで到達した後は持ち直し、引けにかけて下落幅を縮め2万9090円まで戻す動きもみられた。

日経225先物は、前日の大幅上昇に対する反動安といった様相をみせつつも、25日線が支持線として機能する格好で下げ渋っており、水準としては2万9000円を挟んだ保ち合いだった。現物の大引け後に弱含み、日経平均株価の終値2万9098円に対して日経225先物は2万9000円と逆ザヤで終えている。指数インパクトの大きいファナック<6954>の下方修正を受けてショートが入った格好だろう。第1四半期発表時に通期計画を上方修正していただけに、第2四半期発表時での下方修正はネガティブ視されているようだ。

とはいえ、東証1部の売買高は11億株台と低水準が続いており、短期的な仕掛けにとどまっている。また、28日の終値でTOPIX浮動株比率の定期見直しに伴う需給が発生する。東京エレクトロン<8035>には買い需要、ソフトバンクグループ<9984>には売り需要などが発生するため、インデックスに絡んだ商いの影響を受けやすいだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.43倍に上昇して取引を終え、75日線(14.41倍)を上回ってきた。ファナックの下落が予想されるなかでNT倍率の低下は意識されやすいものの、浮動株比率修正に伴う需給の影響によっては、シグナル転換の可能性はありそうだ。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが620枚、ABNアムロが480枚、モルガンSが460枚、大和が420枚程度の売り越しに対して、UBSが1030枚、みずほが830枚、SBIが600枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが990枚、ソジェンが600枚程度の売り越しに対して、シティが1540枚、ABNアムロが820枚、UBSが500枚程度の買い越しだった。

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