注目銘柄ダイジェスト(前場):SANTEC、ロードスター、レーザーテックなど
関西スーパ<9919>:1448円( - )
ストップ安売り気配。先週末に臨時株主総会を開催、イズミヤおよび阪急オアシスとの株式交換契約が承認されている。これに伴い、同社のH2O傘下入りが決定している。統合議案の秘訣を前提に買収を目指していたオーケーでは、提案を取り下げる意向を表明しているもよう。オーケーでは1株2250円でのTOBを計画していたこともあって、高いTOBプレミアム期待が消滅する形になっている。
メンバーズ<2130>:2755円( - )
ストップ安売り気配。先週末に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比2.5倍となっている。ただ、従来予想の5億円を大きく下回る着地となっており、通期予想も従来の18億円から16億円、前期比26.8%増に引き下げている。EMC事業における不採算案件の発生、新規獲得の計画遅延などが背景となっている。バリュエーション面の割高感が強い中、下方修正にはネガティブインパクトが強まりやすいようだ。
ストライク<6196>:5000円( - )
ストップ高買い気配。先週末に21年9月期決算を発表、営業利益は34.5億円で年率換算した前期比では6.9%の増益。従来計画30.8億円も上回る着地に。年間配当金も従来計画27円から32円、前期比8円の増配としている。また、22年9月期は42.1億円で年率換算した前期比32.2%増を見込んでいる。配当金も年間36円まで一段の引き上げ計画。成約数などを保守的に見込むともしており、期待以上の業績拡大を評価する動きが優勢に。
村田製<6981>:8596円(-57円)
反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は2221億円で前年同期比68.9%増益となり、従来計画の2040億円を上回る着地になっている。一方、通期予想は3650億円で前期比16.5%増を据え置いている。市場予想は3800億円弱の水準とみられる。受注は減少傾向にあり、9月単月のBBレシオは1を下回ってきているもよう。受注モメンタムの鈍化を警戒視する動きが優勢となっている。
レーザーテック<6920>:26415円(+1385円)
切り返して反発。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は20.2億円で前年同期比55.4%の減益となっている。成長期待の高さから高バリュエーションが付与されている中、大幅減益決算を受けて売りが先行したものの、受注高は同4.4倍と想定以上の急拡大が続いており、あくまでも短期的な収益悪化は装置の検収タイミングによるもので、拡大トレンドには変化がないとのポジティブな見方が優勢となってきている。
ドラフト<5070>:905円(+37円)
大幅に3日続伸。10月29日に株主優待制度を新設すると発表し、引き続き買い材料視されている。12月末時点の株主を対象に、保有株数100株以上1000株未満で1000円分、1000株以上で2000円分のQUOカードを贈呈する。また、28年を目途として売上高目標を300億円とする中期経営計画を開示したことも好感されているようだ。21年12月期の売上高予想は83.00億円、22年12月期の目標は100億円。
SANTEC<6777>:1647円(+282円)
大幅に5日続伸。22年3月期の営業利益を従来予想の14.50億円から17.00億円(前期実績14.21億円)に上方修正している。光通信用部品の製造工程や研究開発に使われる光測定器と眼科医療機器が当初予想を上回る見込みとなったため。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)との開発受託契約料や円安による海外売上高の上振れなども織り込んだ。第2四半期累計(21年4-9月)は会社計画(5.00億円)を上回る6.30億円で着地した。
ロードスター<3482>:1007円(+96円)
大幅に4日ぶり反発。21年12月期第3四半期累計(21年1-9月)の営業利益を前年同期比23.5%増の47.27億円と発表している。不動産賃貸事業の売上高が37.4%増の18.81億円と好調だった。クラウドファンディング事業も伸長し、利益拡大に寄与した。通期予想は前期比21.8%増の54.62億円で据え置いた。進捗率は86.5%に達しており、会社計画を上回って着地する可能性があるとの期待が広がっている。
《ST》