「洋上風力発電」が8位にランク、今後の開発本格化へ国内外で注目高まる<注目テーマ>

特集
2021年11月5日 12時20分

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9  2021年のIPO

10  半導体製造装置

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「洋上風力発電」が8位に上昇している。

政府は10月22日、国のエネルギー政策の方向性を示す新たなエネルギー基本計画を閣議決定した。2030年度に発電量のうち36~38%を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げており、19年度の18%から倍増させる方針だ。

なかでも注目されているのが洋上風力発電だ。20年12月に開催された「洋上風力の産業競争力強化に向けた官民協議会」の第2回会合では、洋上風力発電は大量導入、コスト低減、経済波及効果が期待される再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札と位置づけられた。エネルギー基本計画でも、政府として年間100万キロワット程度の区域指定を10年継続し、30年までに1000万キロワット(10ギガワット)、40年までに浮体式も含め3000万~4500万キロワット(30~45ギガワット)の案件を形成することを目指すとしている。

洋上風力発電で先行する欧州に比べ、四方を海に囲まれている割にこの分野で出遅れる日本だが、基本計画に沿って今後は洋上風力発電で大きな動きがありそうだ。また、こうした動きをとらえて、海外勢の日本参入の動きも出始めており、英電力大手SSEは、子会社のSSEリニューアブルズを通じて、日本の再生可能エネルギー事業者、パシフィコ・エナジー(東京都港区)傘下の洋上風力会社の株式を8割取得。今後、開発本格化を見込んだ海外勢の動きも注目される。

こうした洋上風力発電を巡る動きが活発化するにつれ、テーマとしての「洋上風力発電」への関心も高まっている。この日の関連銘柄の動きは、前日に好決算を発表したレノバ<9519>が急伸したほかは目立った動きは見られないが、息の長いテーマとして関連銘柄には引き続き注目が必要だろう。

出所:MINKABU PRESS

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