「水素」が18位にランク、発電の脱炭素化に欠かせないエネルギー源<注目テーマ>

特集
2021年11月4日 12時20分

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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が18位となっている。

岸田文雄首相は2日、英グラスゴーで開かれている第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、「2030年度に温室効果ガスを13年度比で46%削減することを目指し、更に50%の高みに向け挑戦を続けていく」ことを約束した。

そのうえで、カーボンニュートラルを達成するためには、化石火力による発電をアンモニア・水素などのゼロエミッションに転換していくことが重要とし、そのために1億ドル(約114億円)規模の先導的な事業を展開すると表明。火力発電用のエネルギーとしてアンモニア・水素を利用することで発電の脱炭素化を図る考えを示した。

政府が10月に閣議決定した第6次エネルギー基本計画では、30年までにガス火力への30%水素混焼や水素専焼、石炭火力への20%アンモニア混焼の導入・普及を目標に、実機を活用した混焼・専焼の実証推進及び技術の確立、その後の水素の燃焼性に対応した燃焼器や窒素酸化物(NOx)を抑制した混焼バーナーの既存発電所への実装を目指すことが明記されており、今後の各企業の取り組みが注目される。

直近では、ENEOSホールディングス<5020>と千代田化工建設<6366>、クイーンズランド工科大学(オーストラリア)が2日、オーストラリア産CO2フリー水素サプライチェーン実証の規模拡大に成功したと発表。伊藤忠テクノソリューションズ<4739>は10月25日から、水素の生成、輸送、貯蔵、使用に関連したシミュレーションサービスを開始している。

このほか、水素透過膜の技術を持つ山王<3441>、水素を化学品に添加する「水素化技術」事業を展開している新日本理化<4406>、水素分離膜モジュールを手掛ける日本精線<5659>、三菱化工機<6331>などと水素を取り込む性質の合金(水素吸蔵合金)を用いた水素ガス高圧化の実証に成功している那須電機鉄工<5922>、燃料電池用高圧水素ガスコンプレッサーを取り扱う加地テック<6391>、水素計測用の圧力計・圧力センサーなどを提供する長野計器<7715>などもマークしておきたい。

出所:MINKABU PRESS

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