株価指数先物【引け後コメント】 オプション権利行使価格の2万9125円~2万9250円のレンジ推移に

市況
2021年11月10日 17時47分

大阪12月限

日経225先物 29110 -190 (-0.64%)

TOPIX先物 2009.5 -12.5 (-0.61%)

日経225先物(12月限)は前日比190円安の2万9110円で取引を終了。寄り付きは2万9270円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9285円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まり、現物市場の寄り付き直後には2万9140円まで下落した。売り一巡後は下げ幅を縮め、前場半ばには一時2万9290円と前日比10円安まで下げ渋る場面もみられた。ただし、中国恒大が3本のドル建て債で30日間の猶予期間が終了するほか、取引が再開された花様年控股集団が一時50%を超える下落となるなか、ランチタイムで2万9100円を下回ると、後場寄り付き直後には2万9070円まで下落幅を広げた。引けにかけては2万9070円~2万9140円水準で保ち合い、2万9110円で取引を終えた。

日経225先物は一時2万9070円まで売られたものの、概ねオプション権利行使価格の2万9125円~2万9250円のレンジ推移だった。上海総合は下落幅を縮めて終えたほか、ハンセン指数がプラスに転じたこともあり、ナイトセッションは反発して始まっている。ただし、米国では10月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、インフレへの警戒感が再び強まるかが注目されよう。足元でVIX指数はリバウンド基調をみせていることもあり、10日の米国市場が続落ともなれば、センチメントを冷ますことになりそうだ。

なお、日経225先物は足元の調整により、テクニカル面では5日移動平均線に上値を抑えられる形状となった。同線は2万9350円辺りに位置しているため、オプション権利行使価格の2万9375円に近づく局面では、強弱感が対立しやすいだろう。また、一目均衡表では「雲」を上回って推移しているものの、「雲」の切り下がりに沿った調整をみせているなど、テクニカル面では手掛けづらい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.48倍だった。こちらは13週線が支持線として機能する一方で、26週線に上値を抑えられている。13週、26週線とのカイ離は縮小してきていることから、テクニカル面では方向性が表れやすいタイミングではある。

手口面では、日経225先物はみずほが1200枚、ソジェンが810枚、野村が520枚、三菱UFJが490枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1400枚、ABNアムロが980枚、SBIが510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが820枚、BofAが560枚、クレディスイスが330枚程度の売り越しに対して、バークレイズが590枚、ゴールドマンが490枚、三菱UFJが420枚程度の買い越しだった。

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