【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、半導体関連中心に買い戻される (11月11日)

市況
2021年11月11日 19時06分

日経平均株価

始値  29046.19

高値  29336.03(11:18)

安値  29040.08(09:00)

大引け 29277.86(前日比 +171.08 、 +0.59% )

売買高  11億9030万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆4883億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日ぶりに反発、米株安も押し目買い優勢に

2.10月の米CPIが市場予想上回る高水準でインフレ警戒ムード

3.米長期金利の上昇がハイテク株に逆風も円安進行は追い風に

4.半導体関連株が買い戻される展開となり全体指数押し上げる

5.日経平均は高いが値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは240ドル安と続落した。米10月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを受け、ハイテク株などを中心に売りが優勢となった。

東京市場では、寄り付きこそ売り優勢で始まり、日経平均株価は2万9000円大台攻防を思わせたが、その後は切り返し、ほぼ終日プラス圏で推移した。

11日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウナスダック総合指数が続落したことで、リスク回避の流れが続くとみられたが、押し目買いが活発で日経平均は寄り後早々にプラス圏に切り返す展開をみせた。米国では発表された10月のCPIが市場予測を上回り、米長期金利が急上昇、これを受けハイテク株中心に売りがかさむ展開となった。しかし、東京市場では前日まで日経平均が4日続落し700円近い下落をみせていたこともあって、空売りの買い戻しなども誘発し頑強な値動き。外国為替市場で円安が進んだことも輸出セクターにプラスに働き、半導体関連株などが買い戻され全体指数を押し上げた。米株価指数先物が底堅い動きをみせたことも市場心理改善につながった。ただ、東証1部の値下がり銘柄数は値上がりを大きく上回っている。

個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が堅調、売買代金2位のレーザーテック<6920>も大きく株価水準を切り上げた。東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>などもしっかり。ファナック<6954>も上昇した。トッパン・フォームズ<7862>、日本システム技術<4323>、安藤・間<1719>がストップ高に買われ、日本電波工業<6779>、大平洋金属<5541>なども大幅高となった。

半面、資生堂<4911>が水準を切り下げたほか、アサヒグループホールディングス<2502>の下げも目立つ。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大きく下値を探った。グレイステクノロジー<6541>、日精エー・エス・ビー機械<6284>はストップ安に売られ、セレス<3696>、戸田工業<4100>ジェイリース、<7187>なども急落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、SBG <9984> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、アサヒ <2502> 、KDDI <9433> 、バンナムHD <7832> 、ネクソン <3659> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約31円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)倉庫運輸関連、(3)卸売業、(4)その他金融業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)建設業、(4)食料品、(5)小売業。

■個別材料株

△物語コーポ <3097>

10月既存店売上高5ヵ月ぶり前年上回る。

△日シス技術 <4323>

上期経常が17倍増益で着地・7-9月期も2.7倍増益。

△扶桑薬 <4538>

22年3月期業績予想を上方修正。

△シダックス <4837> [JQ]

第2四半期経常益8.3倍で通期計画進捗率70%。

△大平金 <5541>

上期営業は黒字浮上・通期計画を超過。

△天竜製鋸 <5945> [JQ]

22年3月期業績及び配当予想を上方修正。

△バーチャレク <6193> [東証M]

上期期経常は2億円の黒字で上振れ着地。

△サイバーバズ <7069> [東証M]

22年9月期の大幅増収増益見通しを好感。

△凸版 <7911>

22年3月期経常利益予想を一転増益に上方修正。

△アイフル <8515>

22年3月期営業利益予想を上方修正。

▼ASB機械 <6284>

22年9月期2ケタ減収減益見通しを嫌気。

▼INC <7078> [東証M]

信用規制の強化を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トッパンフォ <7862> 、(2)日シス技術 <4323> 、(3)安藤・間 <1719> 、(4)大平金 <5541> 、(5)日電波 <6779> 、(6)日本通信 <9424> 、(7)ケイアイ不 <3465> 、(8)OATアグリ <4979> 、(9)近鉄エクス <9375> 、(10)あんしん保証 <7183>

値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)ASB機械 <6284> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)セレス <3696> 、(5)戸田工 <4100> 、(6)大気社 <1979> 、(7)KeePer <6036> 、(8)ミズノ <8022> 、(9)白銅 <7637> 、(10)パンパシHD <7532>

【大引け】

日経平均は前日比171.08円(0.59%)高の2万9277.86円。TOPIXは前日比6.34(0.32%)高の2014.30。出来高は概算で11億9030万株。東証1部の値上がり銘柄数は860、値下がり銘柄数は1233となった。日経ジャスダック平均は3984.27円(1.93円高)。

[2021年11月11日]

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