話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジェイエイシ、東レ、エスエムエス

注目
2021年11月19日 15時18分

■ジェイエイシ <2124>  2,266円  +25 円 (+1.1%)  本日終値

ジェイエイシーリクルートメント<2124>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を2200円から2800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、国内人材紹介市場の中長期的成長と、両面コンサルタント体制という差別化から、高い利益成長ポテンシャルがあると評価。同証券の想定ほど販管費が膨らまないことを理由に21年12月期営業利益予想を56億円から58億円へ引き上げたほか、コンサルタント数前提を引き上げたことで22年12月期も同67億円から73億円へ引き上げている。

■東レ <3402>  715.1円  +6.4 円 (+0.9%)  本日終値

東レ<3402>が3日ぶりに反発。同社は18日取引終了後、米国子会社のゾルテック社(セントルイス市)において、ラージトウ炭素繊維の生産設備増強を決定したと発表。ラージトウはフィラメント数が4万本以上の炭素繊維で、風力発電機翼、樹脂コンパウンド強化剤などの産業用途での要求特性を満たす、比較的低価格の製品として使用されている。今回の設備増強では、ゾルテック社のメキシコ工場(ハリスコ州)の生産能力を現行の年産1万3000トンから2万トンに増強する計画で、ハンガリー工場の1万5000トンの生産能力とあわせて、ゾルテック社全体で年産約3万5000トンの生産能力とする。設備投資額は約1億3000万ドル(約140億円)で、23年からの生産開始を予定。

■エス・エム・エス <2175>  4,565円  +25 円 (+0.6%)  本日終値

エス・エム・エス<2175>は前日終値のレベルでもみ合い。同社は18日取引終了後、介護事業者への経営支援を目的に多摩信用金庫(東京都立川市)と業務提携を締結し、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の紹介について連携すると発表した。「カイポケ」は、介護事業者の経営・業務の効率化や働き方改革をサポートするクラウドサービス。業務提携により、経営安定化を必要としている介護事業者への「カイポケ」の紹介について連携して取り組む。エスエムエスの介護業界に特化したソリューション提案と多摩信金の地場ネットワークを活用し、介護事業者の業務効率化と経営改善に貢献するとしている。今後は介護業界向けセミナーや個別相談なども実施する予定。

■ウェルスナビ <7342>  3,260円  -200 円 (-5.8%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>が大幅安。18日の取引終了後、海外募集による94万株の公募増資とSBIホールディングス<8473>による200万株の海外売り出しを実施すると発表しており、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが出たようだ。発行価格は18日または19日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金28億7200万円は新規顧客獲得のための広告宣伝費や事業拡大に向けた人件費などに充てる。

■バルミューダ <6612>  4,870円  -150 円 (-3.0%)  本日終値

バルミューダ<6612>は大幅4日続落。18日の取引終了後、社外役員が今年5月、業績予想の修正などを発表する直前に同社株を買い付け、社内規程に違反したとして同役員を処分したと発表しており、これを嫌気した売りが出た。同社では今年5月13日の取引終了後、業績予想の修正やスマートフォン事業への参入を発表したが、同役員は売買承認期間に対する錯誤から、同日正午頃に株式の買い付けを行ったという。同社ではこの処分として、同役員の21年5月から10月分の月額報酬を全額返上するとともに、11月以降5カ月間は基本報酬の100%を減額する方針を決定した。

■トリドール <3397>  2,438円  -65 円 (-2.6%)  本日終値

トリドールホールディングス<3397>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断を「ホールド」から「セル」としたことが弱材料視されたようだ。同証券では、海外積極展開や国内丸亀製麺のテイクアウト戦略などによる同業比での高い利益成長ポテンシャルを評価するものの、株価は海外成長期待が過度に織り込まれていると指摘。また、丸亀製麺事業の既存店売上高の前提をやや引き下げたことや、原材料コストの上昇などを反映させ、事業利益予想を22年3月期82億円から64億円へ、23年3月期94億円から85億円へそれぞれ引き下げている。なお、目標株価は1700円を据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,856円  -130 円 (-1.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立のなか、やや売りに押される展開。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が過去最高値を更新しており、同指数との株価連動性が高い同社株にはポジティブ材料。しかし、同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>が前日に発表した21年4~9月期の決算は市場コンセンサスに届かず、前日の米株市場で11%を上回る下落をみせており、含み資産減少に対する思惑が株価にマイナスに作用している。一方、株式需給面では直近データで信用買い残が減少し20万株台を下回った。依然として大幅に買い長だが需給面の改善が意識されるほか、最大1兆円の自社株買いに対する思惑も株価の下値を支えている。

■マーケットE <3135>  866円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

マーケットエンタープライズ<3135>は急騰。同社は18日取引終了後、グループ全体のマシナリー(中古農機具)ビジネスを加速させることを目的に、10月に開設した新拠点である北関東リユースセンター(茨城県結城市)から中古農機具の欧州連合(EU)向け輸出を開始したと発表。EUに輸出される中古農機具は植物検疫規則により土壌や植物残渣が付着していないものに限られており、屋内での保管が好ましいとされている。新拠点開設により、土壌や植物残渣を付着させずに屋内で保管ができる体制が整い、植物検疫上の条件を満たすと認められたため、直接EUへの輸出ができるようになったとしている。

■壽屋 <7809>  6,410円  +1,000 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

壽屋<7809>がストップ高。同社は正午に、2015年5月に発売したプラモデル「フレームアームズ・ガール」シリーズの世界累計出荷数が200万個を達成したと発表しており、これを好感した買いも入ったようだ。同社オリジナルロボットコンテンツ「フレームアームズ」の各機体を「美少女化」したスピンオフシリーズとなり、色分けされた成型色、タンポ印刷済みのフェイスパーツを組み立てるだけで、塗装する必要なく完成する。

●ストップ高銘柄

ホープ <6195>  321円  +80 円 (+33.2%) ストップ高   本日終値

アスタリスク <6522>  21,050円  +4,000 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

東京ソワール <8040>  912円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

シライ電子工業 <6658>  491円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値

夢展望 <3185>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

など、14銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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